/ADMESH/SET

ブロックフォーマットキーワード パート内のアダプティブメッシングの基準を定義します。このキーワードはSPMDでの計算には利用できません。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/ADMESH/SET/adset_ID
adset_title
Angle Criterion Inilev Thkerr          
ID1 ID2                

定義

フィールド 内容 SI 単位の例
adset_ID アダプティブメッシングのセットのブロック識別子

(整数、最大10桁)

 
adset_title アダプティブメッシングのセットのブロック名

(文字、最大100文字)

 
Angle Criterion メッシュの調整における角度基準 3

(実数)

[ deg ]
Inilev 調整の初期レベル
>0
時間0における対応するパートの要素をInilevに相当するレベルまで分割します。

(整数)

 
Thkerr 推定板厚誤差に基づく基準 4

(実数)

[ m ]
ID1, ID2 このセット内でアダプティブメッシングの宣言が行われたパートのID。

(整数、フォーマットごとに最大10桁)

 

コメント

  1. それぞれが異なる角度基準等を使用する複数のパートセットをアダプティブとして宣言することができます。
  2. アダプティブとして宣言するパートは、4節点のシェル要素または3節点のシェル要素を含み、3角形のDKT18およびDKT_S3の定式化以外の任意のシェル要素定式化を使用できます。
  3. Angle Criterion(度数)によって、2つの隣接する要素間の最大角度が定義されます。この角度に達すると、要素は再分割されます。
    要素の法線は、節点の平均化された法線に照らして下記のようにチェックされます:
    • 要素の法線を最大レベルで計算し、正規化します。
    • 節点の平均化された法線を次のように計算します。
      (1)
      N i = e N e N e
    • 節点の法線を正規化します。
    • 最大レベルではないアクティブ要素のそれぞれについて、その法線と節点における法線との間の角度を計算します。この角度が定義された基準より大きい場合、その要素を分割します。

      admesh_set
      図 1.
  4. Thkerr > 0の場合、板厚の誤差推定は下記のように計算されます:
    節点板厚を次のように計算します:(2)
    t ¯ = k A ( E k ( n ) ) t ( E k ( n ) ) k A ( E k ( n ) )

    ここで、 A ( E k ( n ) ) t ( E k ( n ) ) は、節点 n を含む要素 E k ( n ) の面積と厚みです。

    次に、各要素の板厚誤差 E を、次の式を使用して評価します:(3)
    e t = 1 A E A E | t t ¯ t |

    板厚誤差が基準Thkerrより大きい場合、その要素を分割します。

  5. 角度および板厚の誤差基準のチェックは、/ADMESH/GLOBALで指定された“Time delay”フォーマットを介して定義された頻度でのみ実行されます。
  6. 基準Angle criterionおよびThkerrは、個別にまたは組み合わせて使用することができます。
  7. アダプティブメッシングでは、節点IDとシェルIDは、900000000未満に制限されます。