/DT/Eltyp/Keyword3/Iflag

Engineキーワード 要素時間ステップコントロール

フォーマット

/DT/Eltyp/Keyword3/Iflag

Δ T sca Δ T min

/DT/BRICK/CST/1を使用する場合、次の行を挿入

COL_minVdef_min

/DT/BRICK/DEL/1を使用する場合、次の行を挿入

COL_minVdef_minASP_maxVdef_max

定義

フィールド 内容 SI単位の例
Eltyp エンティティ選択:
BRICK
ソリッド要素
QUAD
2次元ソリッド要素
SHELL
シェル要素 8
SH_3N
三角形シェル要素
TRUSS
トラス要素
BEAM
ビーム要素
SPRING
スプリング要素
 
Keyword3 時間ステップ制御タイプ。 1
CST
要素は一定時間ステップ Δ T min を保持するために微小ひずみ定式化に切り替えられます。Eltyp=BRICKまたはSHELLおよび要素プロパティで定義されているIsmstrの一定の値でのみ有効です。 5
DEL
時間ステップを制御している要素は、一定時間ステップ Δ T min が保持されるよう削除されます。
STOP
時間ステップが Δ T min に到達すると、実行が停止して、リスタートファイルが書き込まれます。

Keyword3が指定されていない、すなわち/DT/Eltypである場合、デフォルトのKeyword3オプションが各Eltypに使用されます。 2

 
Δ T sca Eltypで定義したオプションで使用する限界時間ステップのスケールファクター。

デフォルト = 0.9

 
Δ T min 最小時間ステップ  
Iflag 付加(オプション)カードの数/DT/BRICK/CST/1または/DT/BRICK/DEL/1にのみ使用されます。
0または空白
Δ T sca および Δ T min のために1つのカードのみが読み込まれます。
= 1
COL_minVdef_minASP_maxVdef_maxのための追加カードが読み込まれます。
 
COL_min ソリッド要素を微小ひずみ定式化に切り替えるため(一定の時間ステップを維持することが目的)またはソリッド要素を削除するためのテトラ要素のつぶれインデックス。Ndir1の場合、要素は削除され、SPH要素がアクティブになります。 6 7

デフォルト = 0

 
Vdef_min ソリッド要素を微小ひずみ定式化に切り替えるため(一定の時間ステップを維持することが目的)またはソリッド要素を削除するための最小体積比(V/Vo)。Ndir1の場合、要素は削除され、SPH要素がアクティブになります。 6 7

デフォルト = 0

 
ASP_max ソリッド要素を削除するための最大アスペクト比。Ndir1の場合、要素は削除され、SPH要素がアクティブになります。 7

0と異なる場合のみ使用されます。

デフォルト = 0

 
Vdef_max ソリッド要素を削除するための最大体積比(V/Vo)。Ndir1の場合、要素は削除され、SPH要素がアクティブになります。 7

0と異なる場合のみ使用されます。

デフォルト = 0

 

コメント

  1. すべてのKeyword3オプションで時間ステップコントロールは、シミュレーションの時間ステップを制御する要素の時間ステップが右記より小さい場合にアクティブ化されます;

    Δ T min Δ T s c a

  2. 下の一覧は、使用可能なEltypKeyword3の組み合わせを示すものです。Keyword3/DT/BRICKまたは/DT/SHELLのように指定されていない場合、デフォルトのオプションが使用されます。
      STOP DEL CST
    QUAD デフォルト オプション  
    BRICK デフォルト オプション オプション
    SHELL, SH_3N オプション デフォルト オプション
    BEAM, TRUSS, SPRING オプション オプション  
  3. Eltyp値について、1つのシミュレーション内で1つの/DT/Eltyp/Keyword3オプションのみが使用できます。
  4. /DT/Eltyp/Keyword3/DT/NODA/Keyword3と共に使用できます。
  5. /DT/BRICK/CSTは、Ismstr=2または12/PROP/SOLIDで定義されている際にのみアクティブとなります。/TETRA4Itetra=0)、/TETRA10、および/BRICKソリッド要素(Isolid=121417または24)と適合性があります。
  6. /DT/BRICK/CST/1を使用する場合、COL_minまたはVdef_minの基準に達すると、ソリッド要素は微小ひずみ定式化に切り替えられます。
    • COL_minは、HyperMeshの要素品質チェックと同じ崩壊比計算を使用します。
    • COL_min基準を満たせない要素は、シミュレーションの開始時または実行中に微小ひずみ定式化に切り替えられます。
    • Vdef_minを使用すると、シミュレーションの実行中に、大きく変形または圧縮された要素を微小ひずみ定式化に切り替えることができるので、負の体積の問題の発生を防止できます。
  7. /DT/BRICK/DEL/1を使用する場合、COL_minVdef_minASP_max、またはVdef_maxの基準に達すると、ソリッド要素は削除されるか、SPH要素に切り替えられます(ソリッドプロパティでNdir1の場合)。
    • COL_minおよびASP_maxは、HyperMeshの要素品質チェックと同じ崩壊比計算およびよく似たアスペクト比計算を使用します。厚肉シェルの場合、板厚方向は考慮されず、アスペクト比2Dと崩壊比2D(L_min/L_max)を使用してCOL_minASP_maxが計算されます。
    • COL_minまたはASP_maxの基準に達していない要素は、シミュレーションの開始時または最中に削除されるか、SPH要素に切り替えられます(ソリッドプロパティでNdir1の場合)。
    • Vdef_minまたはVdef_maxを使用して、ソリッド要素が大きく変形したときに、これを削除するかSPH要素に切り替える(ソリッドプロパティでNdir1の場合)ことができます。
  8. シェル要素についてより控え目でより低い時間ステップの計算は、/DT1/SHELLを使用することでアクティブにすることができます。
  9. ソリッド要素についてより控え目でより低い時間ステップの計算は、/DT1/BRICKを使用することでアクティブにすることができます。