/INIVOL

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1. Starterの実行中、part_IDによって定義されたPARTに属する要素群は、ALE_PHASE値に応じて与えられた体積率で充填されます。唯一の要件は、与えられた方向のサーフェスの正しい側面に要素があることです。サーフェス法線の逆の側面上の要素を充填するには、FILL_OPT =1を使用します。図 2では、緑色は/INIVOLオプションにより充填されたサーフェスの側面を示しています。

   
   
   図 2. 充填するサーフェスの側面はフラグFILL_OPTで反転させることが可能

2. 1つの要素がサーフェスによって横切られている場合、その要素は完全には1つの側面上にありません。そこで、そのサーフェスの側面上の関連するサブ体積のみを充填するために、体積の推定が行われます。

   
   
   図 3. サーフェスによって横切られる要素は2つの側面を有する. INIVOLオプションは、関連する部分のみを考慮します。

3. ALE_PHASEは、サーフェスの指定された側面の充填に使用される複合材料ALEの位相IDです。/MAT/LAW51は4つのサブ材料を有するため、1から4までの値が入力されなければなりません。
4. ICUMUフラグは、体積に別の材料を追加するために使用できます。この目的のために、FILL_RATIOが与えられる必要があります。デフォルトではICUMU=0で、これは、前の/INIVOLプロセスで初期化された既存の体積率が消去されることを意味します。

   
   
   図 4. ICUMU = 0で充填して既存の充填済み体積を消去（デフォルトの挙動）

   2番目の手順の間、ディスクの外側の体積は、位相3材料で充填されます。

   
   
   図 5. ICUMU = 1で充填して体積率を既存の充填済み体積に追加

   3番目の手順の間、位相3材料が既存の位相3材料に付加され、その結果、位相1材料と位相3材料の50%混合物となります。

5. 体積率について良好に定義された初期条件は、体積率(1)
   $$\alpha =({\alpha }_1,{\alpha }_2,{\alpha }_3,{\alpha }_4)$$
   が下記を満たすよう：(2)

   $${\alpha }_i=\frac{v_i}{V}\in [0,1]$$
   および(3)

   $${\displaystyle \sum _{i=1}^4{\alpha }_i=1}$$
   この条件がすべての/INIVOLプロセス後に満たされない場合：

   • ${\displaystyle \sum _{i=1}^4{\alpha }_i>1}$ の場合、エラーメッセージが表示されます。
   • ${\displaystyle \sum _{i=1}^4{\alpha }_i<1}$ の場合、残りの空いている体積を充填するために位相1が使用されます。
   空いているサブ体積は、/INIVOLオプションの実行がすべて行われ位相1で自動的に充填され、要素体積が正しい向きを向いているかを確実にします。

   
   
   図 6. 空いているサブ体積は位相1で自動的に充填されます。

6. サポートされるサーフェスを以下に示します：
   • 3節点シェルと4節点シェルシェルのサーフェスは（容器として） 完全に閉じているべきです。
   • 無限平面（/SURF/PLANE）
   • エリプソイド（/SURF/ELLIPS）

   サーフェスは、VOIDプロパティ（/PROP/VOID）およびVOID材料則（/MAT/VOID）に基づきます。これは、初期化の間だけ使用されるため、INIVOLサーフェスの時間ステップ計算を含めることを回避するために推奨されます。そうでなければ、剛体はサーフェスについても定義されることが可能です。