/INTER/TYPE6

ブロックフォーマットキーワード このインターフェースを使用して、接触力の表形式入力を使用した2つの剛体間の接触をシミュレートします。このインターフェースはインターフェースTYPE3と同様に機能します。これらのボディ間の接触力は、最大貫通の関数として入力できます。このインターフェースを使用すると、除荷するための力の関数を入力することもできます。

内容

このインターフェースでは、以下の条件が満たされる必要があります。
  • 2つの接触サーフェスのセグメントは相互に向かい合っている必要があります(例: サーフェス法線は一方のサーフェスからもう一方のサーフェスに向いている必要があります)。
  • このインターフェースは、ソリッド要素またはシェル要素に結合されているセグメントでのみ機能します。したがって、2つの接触サーフェスは同じ節点を共有していてはいけません(2つの異なる剛体の一部である必要があります)。
  • ユーザー定義のインターフェース剛性によって時間ステップを短縮できます。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/INTER/TYPE6/inter_ID/unit_ID
inter_title
surf_ID1 surf_ID2                
Sfric Fric Gap Tstart Tstop
  IRS IRm Inacti fct_IDff fct_IDfv Ascalef Ascalev
fct_IDId Iform Ascalex FscaleId Icor      
fct_IDul   Stiff Fscaleul        
Visc fct_IDdv fct_IDdf Fscalev        

定義

フィールド 内容 SI単位の例
inter_ID インターフェースの識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位の識別子

(整数、最大10桁)

 
inter_title インターフェースのタイトル

(文字、最大100文字)

 
surf_ID1 剛体サーフェス1の識別子

(整数)

 
surf_ID2 剛体サーフェス2の識別子

(整数)

 
Sfric 静的摩擦力

(実数)

[ N ]
Fric Coulomb摩擦。

(実数)

 
Gap 衝撃アクティブ化のギャップ。

(実数)

[ m ]
Tstart インターフェースのアクティブ化時間

デフォルト = 0.0(実数)

[ s ]
Tstop インターフェースの非アクティブ化時間

デフォルト = 1.0e30(実数)

[ s ]
IRS 第1サーフェスのセグメントの番号付け替えフラグ
= 0
セグメントがソリッド要素に結合されている場合に法線がソリッド要素に入ると、法線が反転します(セグメントの番号が付け替えられます)。
= 1
法線は常に反転します(セグメント1234は2143として読み込まれます)。
= 2
法線の反転は発生しません(ソリッド要素に結合されたセグメントの番号付け替えは行われません)。

(整数)

 
IRm 第2サーフェスのセグメントの番号付け替えフラグ(IRSと同じ)
= 0
セグメントがソリッド要素に結合されている場合に法線がソリッド要素に入ると、法線が反転します(セグメントの番号が付け替えられます)。
= 1
法線は常に反転します(セグメント1234は2143として読み込まれます)。
= 2
法線の反転は発生しません(ソリッド要素に結合されたセグメントの番号付け替えは行われません)。

(整数)

 
Inacti 初期貫通時の剛性の非アクティブ化フラグ
= 0
処理を実行しません。
= 5
ギャップは時間とともに変化し、初期ギャップは次のように調整されます:
gap 0 = Gap P 0
ここで、 P 0 は初期貫通 7

(整数)

 
fct_IDff 摩擦増倍係数関数と垂直抗力の比率

(整数)

 
fct_IDfv 摩擦増倍係数関数とスライディング速度の比率

(整数)

 
Ascalef 速度の関数の横軸スケールファクター(fct_IDffおよびfct_IDdv

(実数)

[ m s ] MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaWaamWaaeaada Wcaaqaaiaab2gaaeaacaqGZbaaaaGaay5waiaaw2faaaaa@39DE@
Ascalev 力の関数の横軸スケールファクター(fct_IDffおよびfct_IDdv

(実数)

[ N ]
fct_IDId 荷重対貫通曲線関数の識別子

この関数は、荷重と変位の両方で正でなければなりません。

(整数)

 
Iform 接触定式化フラグ 1
= 0
非線形弾性
= 1
定義されていなくてはならない除荷曲線を伴う非線形弾塑性
= 2
分離硬化を伴う非線形弾塑性

(整数)

 
Ascalex fct_IDIdfct_IDulの横軸スケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ m ]
FscaleId fct_IDIdの縦軸スケールファクタ

デフォルト = 1.0(実数)

[ N ]
Icor 初期交差に起因する力の調整フラグ 2
= 0
オフ
= 1
オン

(整数)

 
fct_IDul 荷重対貫通曲線の除荷関数の識別子

この関数は、荷重と変位の両方で正で、かつ、載荷曲線より常に下でなければなりません。

Iform = 2の場合は使用しません。

(整数)

 
Stiff 曲線間を移動する際は、載荷 / 除荷剛性を使用。

Iform = 1、2の場合、入力が必要

[ N m ]
Fscaleul 除荷fct_IDulの縦軸スケールファクター

デフォルト = 1.0(実数)

[ N ]
Visc 減衰係数。

(実数)

[ Ns m ]
fct_IDdv 減衰力関数と貫通速度の比率

(整数)

 
fct_IDdf 減衰増倍係数関数と垂直抗力の比率

(整数)

 
Fscalev fct_IDdvの縦軸スケールファクタ

(実数)

[ N ]

コメント

  1. 載荷曲線fct_IDIdを常に指定する必要があります。

    Iform =0の場合は、除荷曲線は考慮されず、載荷と除荷では同じ曲線fct_IDIdが使用されます。

    Iform =1の場合は、除荷曲線fct_IDulが考慮されて、以下のようになります:
    • 除荷曲線fct_IDulが定義されていない場合は、載荷はfct_IDIdに従い、除荷は、傾きStiffの直線を0まで下り、そのまま0を維持します。再度載荷すると、Radiossは傾きStiffの直線に沿って0から載荷関数fct_IDIdにジャンプします。
    • 載荷曲線と除荷曲線の両方が定義されている場合は(除荷曲線は載荷曲線より下方に位置する必要があります)、除荷時にRadiossは傾きStiffの直線に沿って載荷曲線から除荷曲線にジャンプします。再度載荷すると、Radiossは傾きStiffの直線に沿って除荷曲線fct_IDulから載荷曲線fct_IDIdにジャンプします。
    いくつかのケースを以下に示します。

    starter_inter_type6
    図 1. Iform = 0

    starter_inter_type6a
    図 2. Iform = 1


    図 3. Iform = 2
  2. Iform =1およびIcor =1の場合は、t=0におけるインターフェース力は、除荷関数fct_IDulから得られる値(初期貫通に対応する値)に設定されます。除荷関数が定義されていない場合は、初期荷重は0に設定されます。
  3. 接線摩擦力Ftは以下のように計算されます:(1)
    F t = Sfric + μ ( F n , F t ) F t
    ここで、
    F n MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGgbWaaSbaaSqaaiaad6gaaeqaaaaa@3AC1@
    節点力
    μ F n MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGgbWaaSbaaSqaaiaad6gaaeqaaaaa@3AC1@ F t MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbwvMCKf MBHbqefqvATv2CG4uz3bIuV1wyUbqedmvETj2BSbqefm0B1jxALjhi ov2DaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0lbbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8 qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0RYxir=Jbba9q8aq0=yq=He9 q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaacaGacmGadaWaaiqacaabaiaafaaake aacaWGgbWaaSbaaSqaaiaad6gaaeqaaaaa@3AC1@
    次のように定義される動摩擦係数
    (2)
    μ ( F n , F t ) = Fric f ff ( F n ) f fv ( v t )
    ここで、
    v t
    スライディング速度
    f f f および f f v
    fct_IDffおよびfct_IDの関数fv
  4. 減衰荷重Fdampは下記のように定義されます:(3)
    F damp = f df ( F n ) ( Visc + f dv ( v n ) )
    ここで、
    v n
    貫通速度
    f d f および f d v
    fct_IDdfおよびfct_IDの関数dv