/MAT/LAW24 (CONC)
ブロックフォーマットキーワード この材料則は、コンクリートの脆性弾塑性挙動をモデル化します。降伏面は、Ottosen 3軸破壊面からの演繹で求められます。直交異方性損傷をモデル化し、亀裂が開いた状態と閉じた状態を扱うことができます。
オプションの組み込みモデルを使用すると、均質モデルで鉄筋を考慮できます。組み込みモデルを使用しない場合、通常は1D要素または3D要素で鉄筋がメッシュ化されます。
この材料則はソリッド要素のみと適合性があります。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW24/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/CONC/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
Ec | Icap | ||||||||
fc | ft/fc | fb/fc | f2/fc | s0/fc | |||||
Ht | Dsup | ||||||||
ky | Hbp | Etc | |||||||
vmax | |||||||||
fk | f0 | Hv0 | Eps0 | hfac | |||||
E | Et | ||||||||
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
Ec | コンクリート弾性のヤング率 (実数) |
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ポアソン比。 (実数) |
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Icap | キャップ定式化フラグ 8
(整数) |
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fc | コンクリートの単軸圧縮強度 (実数) |
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ft/fc | コンクリートの引張強度比 デフォルト = 0.10(実数) |
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fb/fc | コンクリートの2軸強度比 デフォルト = 1.20(実数) |
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f2/fc | コンクリートの拘束強度比 デフォルト = 4.00(Icap= 0または1の場合) デフォルト = 7.00(Icap = 2の場合) (実数) |
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s0/fc | コンクリートの拘束応力比 デフォルト = 1.25(実数) |
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Ht | コンクリートの引張接線係数 デフォルト = -Ec(実数) |
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Dsup | コンクリートの最大損傷 デフォルト = 0.99999(実数) |
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コンクリートデータの合計破壊ひずみ デフォルト = 1020(実数) |
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ky | 硬化パラメータのコンクリート弾性初期値(第1パート) デフォルト = 0.5(実数) |
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コンクリート弾性の破壊 / 塑性遷移圧力(第1パート) デフォルト = 0.0(実数) |
||
コンクリート弾性の比例降伏に遷移する圧力(第1パート) デフォルト = -fc/3(実数) |
||
Hbp | コンクリート弾性ベースの塑性係数(第1パート)。 3 デフォルトはStarterによって計算されます(実数)。 |
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Etc | コンクリートの塑性係数。 3 (実数) |
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コンクリート弾性の降伏時ダイタランシー係数(第2パート) デフォルト = -0.2(Icap= 0または2の場合) デフォルト = 0.0(Icap = 1の場合) (実数) |
||
コンクリート弾性の破壊時ダイタランシー係数(第2パート) デフォルト = 0.0(実数) |
||
vmax | コンクリート弾性の最大体積圧縮(< 0)(第2パート) デフォルト = -0.35(実数) |
|
fk | 初期のキャップ開始 7 デフォルト = -fc/3(実数) |
|
f0 | 初期のキャップ終了 7 デフォルト = -0.8 fc(Icap = 0または1の場合) デフォルト = ‐2 fc(Icap = 2の場合) (実数) |
|
Hv0 | 初期3軸塑性係数 デフォルト = 0.2 Ec(実数) |
|
Eps0 | 塑性硬化の参照塑性ひずみ(Icap = 2の場合のみ) デフォルト = 0.02(実数) |
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hfac | 塑性硬化のデフォルト減少係数(Icap = 2の場合のみ)。 デフォルト = 0.1(実数) |
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E | 鋼材プロパティのヤング率 (実数) |
|
降伏強さ (実数) |
||
Et | 接線率 (実数) |
|
方向1の補強で鉄筋断面が占める比率。 (実数) |
||
方向2の補強で鉄筋断面が占める比率。 (実数) |
||
方向3の補強で鉄筋断面が占める比率。 (実数) |
例(コンクリート)
#RADIOSS STARTER
/UNIT/1
unit for mat
g mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/CONC/1/1
concrete - air dry
# RHO_I
.0024
# E_c NU Icap
41200 .2 0
# fc ft_on_fc fb_on_fc f2_on_fc s0_on_fc
44 0 0 0 0
# H_t D_sup EPS_max
0 0 0
# k_y r_t r_c H_bp
0 0 0 0
# ALPHA_y ALPHA_F V_max
-0.2 -0.1 0
# f_k f_0 H_v0 eps0 h_fac
0 0 0
# E sigma_y E_t
0 0 0
# ALPHA1 ALPHA2 ALPHA3
0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- この材料則は、 および の4つのパラメータのみを指定して使用できます。 の各値は の比率で入力し、一般的なコンクリートの破壊に基づきます。
- この損傷モデルの各パラメータは次のとおりです。
は単軸圧縮強度です。
- 圧縮時の塑性係数のデフォルト値は次のように定義されます:
(1) その後、ベースの塑性係数が計算されます:(2) - 降伏エンベロープは、スケールファクター
を使用して破壊エンベロープから導かれます。
(3) -
は硬化パラメータで、現在の弾性領域の限界を示します。弾性領域の初期限界は、
に、初期破壊面は
にセットされます。
スケールファクター は、平均応力 に依存する硬化効果をモデル化しています。
引張( の場合)では、 および降伏エンベロープと破壊エンベロープを重ね合わせます。
圧縮( の場合)では、スケールファクター はIcapの値(0、1、または2)によって異なります。- Icap=0または1の場合:
- Icap=2(キャップあり)の場合:
と は平均応力(圧力)、 と は、それぞれ第1応力不変量と第2応力不変量です。係数 は、VKキーワードで時刻歴ファイルに出力できます。
- の場合は圧縮が発生しないので、キャップ効果はありません。ダイタランシーパラメータ と のデフォルト値は、Icap = 0と2の場合についてRadioss 2017で変更されています。これらのパラメータは負の値にする必要があり、推奨値は、それぞれ、-0.2と-0.1です。デフォルトのキャップ定式化はRadioss 2017で更新されています。Radioss 14.0以前で使用されていた元のキャップ定式化を使用するには、Icap=1を設定します。3軸荷重と静水圧荷重の場合は、Icap =2とした定式化の方が正確です。キャップ硬化は圧縮係数の関数です。せん断硬化係数は遷移領域で減少し、より良い安定性を確実にします。Icap =2の設定は、/ANIM/BRICK/EPSPまたは/H3D/SOLID/EPSPを使用して塑性ひずみを出力する場合に使用する必要があります。
- 組み込みの鉄筋モデルはオプションです。このモデルでは、硬化材料モデルで弾塑性材料を使用しています。鉄筋の断面積の比率を定義する際は、各要素が均質な挙動を示すことが前提となっています。この要素は、代表要素体積(REV)に該当する程度に十分に大きい必要があります。この均質モデルは、ほとんどの場合、大規模構造と粗いメッシュに使用します。それ以外の場合、鉄筋のモデル化には、トラス要素、スプリング要素、ビーム要素を使用できるほか、ソリッド要素も使用できます。鉄筋断面の比率 、 ,、および を指定する必要があります。
- 直交異方性ソリッドプロパティ/PROP/TYPE6で鉄筋の方向を定義する必要があります。それ以外の場合は、局所要素座標r、s、tがそれぞれ方向1、方向2、方向3となります。ただし、Iframe = 2でIsolid = 1または2の場合を除きます。この場合の直交異方性の方向1、2、3は、time = 0における局所共回転座標r、s、tで定義されます。
- 軸対称解析では、 の方向が方向3になります。
- この材料則は、10節点四面体要素に適用できます。