/MAT/LAW59 (CONNECT)
ブロックフォーマットキーワード この材料則は結合材料を記述します。この材料則を使用して、スポット溶接、溶接線、接着、または積層複合材料内の接着層をモデル化できます。
法線方向とせん断方向の弾性挙動と弾塑性挙動を定義できます。塑性挙動を表す曲線はさまざまな変位速度で指定できます。この材料は六面体ソリッド要素(/BRICK)にしか適用できず、要素時間ステップが要素高さに依存しません。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW59/mat_ID/unit_ID または /MAT/CONNECT/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E | G | Imass | Icomp | Ecomp | |||||
Nb_fct | Fsmooth | Fcut |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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Y_fct_IDN | Y_fct_IDT | SRref | Fscaleyld |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
密度 (実数) |
||
E | 単位長さ毎の法線方向のヤング率 (実数) |
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G | 単位長さ毎の接線方向のせん断係数 (実数) |
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Imass | 質量計算フラグ
(整数) |
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Icomp | 圧縮での対称弾塑性挙動
|
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Ecomp | 単位長さ毎の圧縮率 デフォルト = E |
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Nb_fct | 入力関数の数: 真応力対塑性変位(法線または接線方向)
(整数) |
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Fsmooth | 変位速度フィルタリングフラグ
(整数) |
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Fcut | 変位速度フィルタリングのカットオフ周波数 デフォルト = 1030(実数) |
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Y_fct_IDN | 参照変位速度に対して定義された法線方向の真塑性応力対変位 (整数) |
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Y_fct_IDT | 参照変位速度に対して定義された接線方向の真塑性応力対変位 (整数) |
|
SRref | 一連の関数が定義される変位速度値 デフォルト = 0.0(実数) |
|
Fscaleyld | 塑性応力のスケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
例(Spotweld)
#RADIOSS STARTER
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW59/1/1
spotweld
# RHO_I
7.9E-9
# E G Imass Icomp Ecomp
21000 21000 0 0 0
# NB_fct Fsmooth Fcut
1 1 0
# YFun_IDN YFun_IDT SR_ref Fscale_yld
1 2 0 0
/FAIL/CONNECT/1
# EPS_MAX_N EXP_N ALPHA_N R_fct_IDN Ifail Ifail_so ISYM
1 0 0 0 0 1 0
# EPS_MAX_T EXP_T ALPHA_T R_fct_IDT
1.8 0 0 0
# EIMAX ENMAX ETMAX Nn Nt
0 0 0 0 0
# Tmax Nsoft AREAscale
0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 3. FUNCTIONS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/1
New_function
# X Y
0 250
1 350
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/2
New_function
# X Y
0 350
1 350
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- この材料則は、8節点六面体要素(/BRICK)とのみ互換性があります。/PROP/TYPE43とのみ適合します。
- ソリッド要素の初期高さに依存しないようにするため、剛性係数および応力は変位毎に定義されます。
例えば、 =210000 MPa/mmは、降伏応力曲線で指定された降伏応力の限度に達するまで、法線方向応力が1mm変位するごとに21000Pa増加することを意味します。
- 完全な要素の変位
は弾性部分
(降伏応力に達する前)と塑性の変位の部分
に分割できます。塑性の変位は次のように計算されます:法線塑性変位:
(1) せん断塑性変位:(2) 全法線(せん断)変位は、塑性法線(せん断)変位と弾性法線(せん断)変位の和です。
塑性変位は、法線と接線の降伏応力曲線が指定されている場合に考慮されます。これらは通常、真応力を法線方向またはせん断方向の塑性変位の関数として表す、減少しない関数です。横軸の値の最初は “0”で、縦軸の値の最初は降伏応力であるべきです。関数は材料の損傷をモデル化する応力低下の部分を含む事もできます。
- Icomp =0の場合、材料は引張と圧縮の両方で弾塑性の挙動を示し、圧縮弾性率はEcompで与えられます(デフォルトでは
に等しくなります)。
Icomp =1の場合、材料は引張で非線形の弾塑性となり、圧縮で線形の弾塑性となります。圧縮弾性率はEcompで与えられます。法線自由度とせん断自由度は連成されず、せん断方向の挙動は常に対称です。
- ソリッド要素の高さは0にすることができます。
- ソリッド要素のすべての節点が、他のシェルまたはソリッド要素か、剛体のセカンダリ節点(/RBODY)またはタイドインターフェースのセカンダリ節点(/INTER/TYPE2)に結合されている必要があります。
- ソリッド要素のすべての節点が自由になると、その要素は削除されます。
- この材料の破断基準は、/FAIL/CONNECTで定義されます。