/MAT/LAW51 (Iform = 10) (廃止)
ブロックフォーマットキーワード 4つまでの材料を取り扱うことができます: 3つまでの弾塑性材料(固体、液体または気体)と1つの高性能爆薬の多相材料則(JWL EOS)
材料則は、拡散インターフェーステクニックに基づいています。サブ材料ゾーン間でよりシャープなインターフェースを得るには、/ALE/MUSCLをご参照ください。
この材料則をRadioss単精度エンジンで使用することは推奨されません。
- P
- 正が圧縮で負が引張。
ここで、 は、EOSが膨張に対して線形で、圧縮に対して3次式であることを意味します。
デフォルトではプロセスは断熱 です。熱計算を可能にするには、6をご参照ください。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
/MAT/LAW51/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
空白 | |||||||||
Iform |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Pext |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
amat_1 | bmat_1 | nmat_1 | |||||||
cmat_1 | |||||||||
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | B | R1 | R2 | ||||||
D | PCJ | IBFRAC |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
Iform | 定式化フラグ (整数) |
|
Pext | 外部圧力 2 デフォルト = 0(実数) |
|
動粘性せん断
3 デフォルト = 0(実数) |
||
動粘性(体積)、
、これはStokesの仮説に一致。 3 デフォルト = 0(実数) |
||
初期体積比率 4 (実数) |
||
初期密度 (実数) |
||
単位体積あたりの初期エネルギー (実数) |
||
流体力学的キャビテーション圧力 5 流体材料( )の場合、デフォルト = -Pext 固体材料( )の場合は、デフォルト = -1e30 (実数) |
||
初期圧力 (実数) |
||
流体力係数 (実数) |
||
流体力係数 (実数) |
||
流体力係数 (実数) |
||
流体力係数 9 (実数) |
||
流体力係数 (実数) |
||
弾性せん断係数
(実数) |
||
塑性降伏応力。 (実数) |
||
塑性硬化パラメータ。 (実数) |
||
塑性硬化指数。 デフォルト = 1.0(実数) |
||
ひずみ速度係数。
デフォルト = 0.00(実数) |
||
参照ひずみ速度 の場合、ひずみ速度効果なし (実数) |
||
温度指数。 デフォルト = 1.00(実数) |
||
初期温度。 デフォルト = 300K(実数) |
||
溶融温度。
デフォルト = 1030(実数) |
||
最大温度 デフォルト = 1030(実数) |
||
単位体積あたりの比熱。 7 (実数) |
||
破壊塑性ひずみ。 デフォルト = 1030(実数) |
||
塑性最大応力 デフォルト = 1030(実数) |
||
熱伝導係数1 8 (実数) |
||
熱伝導係数2 8 (実数) |
||
未反応爆発物の初期体積比率 4 (実数) |
||
未反応爆発物の初期密度 (実数) |
||
爆発エネルギー (実数) |
||
最小圧力 5 デフォルト = (実数) |
||
未反応爆発物の初期圧力 (実数) |
||
A | JWL EOS係数 (実数) |
|
B | JWL EOS係数 (実数) |
|
R1 | JWL EOS係数 (実数) |
|
R2 | JWL EOS係数 (実数) |
|
JWL EOS係数 (実数) |
||
D | 爆発速度 | |
PCJ | CJ(Chapman-Jouguet)圧力 (実数) |
|
未反応爆発物の流体力学係数 9 (実数) |
||
IBFRAC | 燃焼率計算のフラグ 11
(整数) |
例
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW51/99
99.99% Water + 0.01% Air-MULTIMAT:AIR+WATER+TNT,units{kg,m,s,Pa}
#(output is total pressure:Pext=0)
#--------------------------------------------------------------------------------------------------#
# Material Law No 51. MULTI-MATERIAL SOLID LIQUID GAS -ALE-CFD-SPH
#--------------------------------------------------------------------------------------------------#
# Blank format
# IFORM
10
#---Global parameters------------------------------------------------------------------------------#
# P_EXT NU LAMDA
0 0 0
#---Material#1:AIR(PerfectGas)---------------------------------------------------------------------#
# ALPHA_1 RHO_0_1 E_0_1 P_MIN_1 C_0_1
0.0001 1.2 2.5E+05 0 0
# C_1_1 C_2_1 C_3_1 C_4_1 C_5_1
0 0 0 0.4 0.4
# G_1 SIGMA_Y_1 BB_1 N_1
0 0 0 0
# CC_1 EPSILON_DOT_0_1
0 0
# CM_1 T_10 T_1MELT T_1LIMIT RHOCV_1
0 0 0 0 0
# EPSILON_MAX_1 SIGMA_MAX_1 K_A_1 K_B_1
0 0 0 0
#---Material#2:WATER(Linear_Incompressible)--------------------------------------------------------#
# ALPHA_2 RHO_0_2 E_0_2 P_MIN_2 C_0_2
0.9999 1000.0 0 0 1E+5
# C_1_2 C_2_2 C_3_2 C_4_2 C_5_2
2.25E+9 0 0 0 0
# G_2 SIGMA_Y_2 BB_2 N_2
0 0 0 0
# CC_2 EPSILON_DOT_0_2
0 0
# CM_2 T_20 T_2MELT T_2LIMIT RHOCV_2
0 0 0 0 0
# EPSILON_MAX_2 SIGMA_MAX_2 K_A_2 K_B_2
0 0 0 0
#---Material#3:not defined Plastic material with Johnson-Cook Yield criteria-----------------------#
# ALPHA_3 RHO_0_3 E_0_3 P_MIN_3 C_0_3
0.0 0 0 0 0
# C_1_3 C_2_3 C_3_3 C_4_3 C_5_3
0 0 0 0 0
# G_3 SIGMA_Y_3 BB_3 N_3
0 0 0 0
# CC_3 EPSILON_DOT_0_3
0 0
# CM_3 T_30 T_3MELT T_3LIMIT RHOCV_3
0 0 0 0 0
# EPSILON_MAX_3 SIGMA_MAX_3 K_A_3 K_B_3
0 0 0 0
#---Material#4:TNT(JWL)----------------------------------------------------------------------------#
# ALPHA_4 RHO_0_4 E_0_4 P_MIN_4 C_0_4
0.0 1590 7.0E+9 1E-30 1.0E+05
# B_1 B_2 R_1 R_2 W
371.20E+9 3.231E+9 4.15 0.9499 0.3
# D P_CJ C_14 I_BFRAC
6930.0 2.1E+10 22.5E+5 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- 数値的な拡散は、体積率伝達/ALE/MUSCLに2次法を使用することで向上できます。拡散の制限に使用されていた以前の/UPWINDは廃止されました。
- Radiossは、相対圧力
を計算して出力します。
(7) ただし、全圧力が、エネルギー統合( )に不可欠となります。これは外部圧力フラグPextで計算されます。
から が得られます。
これは、Pext = 0の場合、計算された圧力 が全圧力でもあることを意味します:
- 動粘性はグローバルで、材料毎に固有ではありません。これで粘性応力テンソルを計算することができます:
(8) ここで、- 動的せん断粘性フラグ
- 動的体積粘性フラグ
- 体積比率によって、要素体積を3つの異なる材料で分け合うことができます。
材料毎に、 を0と1の間に定義する必要があります。
初期体積比率の合計 は1に等しい必要があります。
体積の自動初期比率については、/INIVOLカードをご参照ください。
-
フラグは、計算される圧力
の最小値です。これは全圧力も以下で制限されることを意味します:
(9) 流体材料および爆発物については、 を正のままにして、引張り強度を避ける必要があります。そのため、 を に設定する必要があります。
固体材料については、デフォルト値 = 1e-30が適切ですが、変更することもできます。
- デフォルトではプロセスは断熱:
。熱の寄与は材料則に伴う熱カード(/HEAT/MAT)がある場合のみ計算されます。この場合、 、および熱拡散のパラーメータはそれぞれの材料から読み込まれます:
(10) 固体と液体については、 、理想気体については:
- Johnson-Cookモデルでの温度変化は、フラグ で計算されます(熱カード(/HEAT/MAT)が定義されていない場合でも)。
- 熱伝導
は、温度に線形に依存します:
(11) -
は1で推定できます。
(12) ここで、 は、未反応爆発物内の音速で、TNTの推定は2000m/sです。
- 爆発材料の点火は起爆カード/DFS/DETPOINTまたは/DFS/DETPLANでなされます。
- 爆発速度(D)とChapman Jouget圧力(PCJ)が燃焼率の計算(
)に用いられます。これは爆発エネルギーの解放と対応する JWL 圧力の倍率の係数をコントロールします。
与えられた時刻に対して: 。
発火時間Tdetは、Starterで爆発速度から計算されます。シミュレーションの間、燃焼率は以下の様に計算されます:(13) ここで、燃焼時間からの燃焼率の計算は次のとおり:(14) 体積圧縮からの燃焼率の計算は次のとおり:(15) 燃焼率がその最大値1.00に達するには数サイクルを要します。
燃焼率の計算は、IBFRACフラグを定義して変更できます:
IBFRAC = 1:
IBFRAC = 2:
- バージョン11.0.240から、爆発時間と燃焼率の時刻歴は/TH/BRICを通してキーワードBFRACで使用可能です。これで関数
の出力を可能にし、その最初の値が爆発時間(反対の符号)と正の値で燃焼率の進展に対応します。
(16) - 爆発時間はそれぞれのJWL要素に対して、Starter出力ファイルに書き出されることが可能です。出力フラグ(Ipri)は3以上にする必要があります(/IOFLAG)。
- 材料のトラッキングはアニメーションファイルを通して可能です:
/ANIM/BRICK/VFRAC(全材料の体積比率)
- バージョン2023で、このオプションは廃止され、Iform=12に置き換えられます。