/PROP/TYPE15 (POROUS)
ブロックフォーマットキーワード 多孔ソリッド要素のプロパティセット(Darcy則の拡張版)を記述します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/PROP/TYPE15/prop_IDまたは/PROP/POROUS/prop_ID | |||||||||
prop_title | |||||||||
空白のフォーマット | |||||||||
qa | qb | h | |||||||
Por | |||||||||
R1 | R2 | R3 | |||||||
skew_IDr | Ihon | ||||||||
Itu | lmix | ||||||||
node_ID |
定義
フィールド | 内容 | SI 単位の例 |
---|---|---|
prop_ID | プロパティの識別子 (整数、最大10桁) |
|
prop_title | プロパティのタイトル (文字、最大100文字) |
|
qa | 2次体積粘性 デフォルト = 10-20(実数) |
|
qb | 線形体積粘性 デフォルト = 10-20(実数) |
|
h | アワグラス粘性係数 デフォルト = 0.10(実数) |
|
Por | 気孔率 デフォルト = 1.0(実数) |
|
R1 | 方向1の比抵抗係数 デフォルト = 0.0(実数) |
|
R2 | 方向2の比抵抗係数 デフォルト = 0.0(実数) |
|
R3 | 方向3の比抵抗係数 デフォルト = 0.0(実数) |
|
skew_IDr | 抵抗の直交異方性のスキュー識別子 (整数) |
|
Ihon | ハニカム基板フラグ
デフォルト = 0.0(整数) |
|
Itu | 媒体フラグによって設定される乱流 7
デフォルト = 0.0(整数) |
|
ハニカム基板の乱流係数 デフォルト = 0.1(実数) |
||
lmix | 乱流混合長 (実数) |
[m] |
node_ID | 剛体基板をモデル化する剛体のメイン節点の識別子 デフォルト = 0(整数) |
例(空気)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/POROUS/4
AIR (unit kg_m_s)
# q_a q_b h
1E-20 1E-20 0
# Por
1
# R1 R2 R3
400 400 400
# skew_IDr Ihon
0 0
# Itu alpha I_mix
0 0 0
#rbody_IDs
0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
例(気体)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/POROUS/13
GAS (unit kg_m_s)
# q_a q_b h
1.1 .05 0
# Por
0
# R1 R2 R3
3500 0 0
# skew_IDr Ihon
3 1
# Itu alpha I_mix
1 .05 .003
#rbody_IDs
43218
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- CFD以外のバージョンでは、qaとqbのデフォルト値はそれそれ1.10および0.05です。
- 空隙率(孔の相対体積)は3次元Euler材料でのみ考慮されます。それ以外の場合、空隙率は1に設定されます。
- が節点荷重ベクトルに追加されます。ここで、 は全体スキューシステムにおける比抵抗係数の張力を表します。
- すべての抵抗係数を0に設定している場合は、計算は行われませんが、グリッド速度は剛体node_ID(行9)に関連付けできます。
- 直交座標軸上の比抵抗は、行7でskew_IDr に対して定義します(デフォルトでは全体座標系)。
- 材料が 乱流を伴う材料則6の場合のみ関係します。
- Itu =1の場合、乱流は多孔モデルに従って設定されます。
(1) および(2) - 流体の反力ベクトルとモーメントは、指定した剛体に伝達されます。このオプションは3次元でのみ使用できます。
- グリッド速度はnode_IDの剛体の動きに従って計算されます。このオプションは、多孔質材料以外でもグリッドにこのような動きを設定する際に便利です。