/PROP/TYPE17 (STACK)

ブロックフォーマットキーワード このプロパティセットは、スタックおよびプライアプローチを使用してサンドイッチシェルプロパティセットを定義するために使用されます。各プライについて1つの積分点のみが定義可能です。

内容

次の2つの入力が可能です:
  • OptiStructと似た方法で要素のグループをプライに関連付けることで、すべての要素が異なる数のプライを持つ可能性があります。
  • レイアウトはサブスタック(“SUB”)のシーケンスで記述されます。サブスタックは複数の層で構成されます。サブスタック間の相互作用はキーワードINTで定義されます。

入力には“サブスタック”またはプライのどちらかを使用できますが、両方は使用できません。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/PROP/TYPE17/prop_ID/unit_IDまたは/PROP/STACK/prop_ID/unit_ID
prop_title
Ishell Ismstr Ish3n Idril Plyxfem   Z0 Vinterply
hm hf hr dm dn
    Thick Ashear   Ithick Iplas  
VX VY VZ Skew_ID Iorth Ipos IP
プライによる
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
Pply_IDi ϕ i Zi          
Minterply                  
または、サブスタックによる
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
Sub Nsub Sub-plyn            
Substack Name
Pply_IDi ϕ i Zi          
Minterply                  
Sub Nsub Sub-plyn              
Substack Name
Pply_IDj ϕ j Zj          
Minterply                  
INT Pply_IDt Pply_IDb              

定義

フィールド 内容 SI単位の例
prop_ID プロパティの識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
prop_title プロパティのタイトル

(文字、最大100文字)

 
Ishell シェル要素の定式化フラグ 2
= 0
/DEF_SHELLの値を使用
= 1 /DEF_SHELLが定義されていない場合のデフォルト
Q4、変形モードと剛体モードに直交する粘弾性アワグラスモード(Belytschko)
= 2
Q4、直交性を伴わない粘弾性アワグラス(Hallquist)
= 3
Q4、直交性を伴う弾塑性アワグラス
= 4
タイプ1の定式化を改良したQ4(ねじれた要素の直交化)。
= 12
QBATシェル定式化
= 24
QEPHシェル定式化。

(整数)

 
Ismstr シェル微小ひずみ定式化フラグ。 3
= -1
要素タイプと材料則を応じて最適な値を自動的に設定
= 0
/DEF_SHELL内の値を使用。
= 1
時間 = 0以降の微小ひずみ(他のすべての定式化フラグと互換性のある新しい定式化)。
= 2 /DEF_SHELLが定義されていない場合のデフォルト
Radioss Engine(オプション/DT/Eltyp/Keyword3/Iflag)での微小ひずみ定式化がアクティブとなる可能性がある完全幾何非線形性
= 3
古い微小ひずみ定式化(アワグラスタイプ2とのみ互換)
= 4
完全幾何非線形性(Radioss Engineでオプション/DT/SHELL/CSTによる影響はありません)

(整数)

 
Ish3n 3節点シェル要素定式化フラグ
= 0
/DEF_SHELLの値を使用
= 1
標準的な三角形(C0)。
= 2 /DEF_SHELLが定義されていない場合のデフォルト
大きな回転に対する修正を伴う標準的な三角形(C0)。
= 30
DKT18
= 31
DKT_S3、BATOZのDTK12に基づく(理論マニュアルElement Libraryをご参照ください)

(整数)

 
Idril 面内回転自由度剛性のフラグ。 8
= 0
/DEF_SHELLの値を使用
= 1
はい。
2 /DEF_SHELLが定義されていない場合のデフォルト
オフ。

(整数)

 
Plyxfem Plyxfemの定式化をアクティブ化(ベータ版)。 13
= 0
いいえ
= 2
はい

(整数)

 
Z0 シェル要素基準中央面からプライの底面までの距離(実数または空白)。 10

Ipos =2の場合に考慮する必要あり

デフォルト = 0.0(実数)

 
Vinterply プライ間材料の粘度(0.1未満のままにする必要があります)。

デフォルト = 0.0(実数)

 
hm シェル膜アワグラス係数 4

デフォルト = 0.01

デフォルト = 0.01 (アワグラスタイプ3 (Ishell =3)の場合)

(実数)

 
hf シェル面外アワグラス

デフォルト = 0.01(実数)

 
hr シェル回転アワグラス係数

デフォルト = 0.01

デフォルト = 0.01 (アワグラスタイプ3 (Ishell =3)の場合)

(実数)

 
dm Shell Membrane Damping

デフォルト = 5% (LAW25、LAW27の場合)

デフォルト = 1.5% (Ishell =24(QEPH) + LAW36の場合)

(実数)

 
dn シェル数値減衰 5

Ishell =12、24の場合のみ使用

デフォルト = 1.5% (Ishell =24(QEPH)の場合)

デフォルト = 0.1% (Ishell =12(QBAT)の場合)

デフォルト = 0.01% (Ishell =3(DKT18)の場合)

(実数)

 
Thick シェル厚。 10

(実数)

[ m ]
Ashear せん断係数

デフォルトはReissner値:5/6(実数)

 
Ithick シェル合応力計算フラグ。 6
= -1
要素タイプと材料則を応じて最適な値を自動的に設定
= 0
/DEF_SHELL内の値を使用。
= 1
厚みの変化が考慮されます
= 2 /DEF_SHELLが定義されていない場合のデフォルト
厚みは一定です

(整数)

 
Iplas シェル平面応力塑性フラグ 7
= -1
要素タイプと材料則を応じて最適な値を自動的に設定
= 0
/DEF_SHELL内の値を使用。
= 1
3ニュートン反復計算を伴う反復投影
= 2 /DEF_SHELLが定義されていない場合のデフォルト
ラジアルリターン。

(整数)

 
VX 参照ベクトルのX成分 9

デフォルト = 1.0(実数)

 
VY

参照ベクトルのY成分

デフォルト = 0.0(実数)

 
VZ 参照ベクトルのZ成分

デフォルト = 0.0(実数)

 
Skew_ID 参照ベクトルのスキュー識別子 9

デフォルト = 0(整数)

 
Iorth 参照ベクトル用の直交異方性座標系定式化フラグ
= 0(デフォルト)
直交異方性の第1軸は正規直交共回転要素の座標系のX軸に対して一定の角度に保たれます。
= 1
直交異方性の第1方向は変形後の要素の非正規直交座標系に対して一定に保たれます。

(整数)

 
Ipos 参照ベクトルに対するプライのポジショニングフラグ 10
= 0(デフォルト)
プライの位置はプライの厚みに関して自動的に計算されます。プライの厚みの合計と全体板厚との一貫性は自動的にチェックされます。
= 1
要素の板厚内におけるすべてのプライの位置は、ユーザーが定義します。複数のプライを同じ特別な位置に配置することが可能です。この場合、全体板厚は、プライの厚みの合計と等しくなくてもよいためチェックされません。
=2
シェル要素基準面のシェルの底面からの距離がZ0
=3
シェルの上面が要素基準面と見なされます。
=4
シェルの底面が要素基準面と見なされます。

(整数)

 
IP シェル平面内の参照方向 9
= 0(デフォルト)
Skew_IDの方向1、またはベクトル V を使用して(Skew_IDが指定されていない場合)、シェル要素に投影されます。
= 20
シェル要素の要素接続(N1N2)から定義されます。
=22
シェル要素に投影されたSkew_IDの第1方向と角度phiから定義されます。(ベクトル V は無視されます)。
= 23
シェル要素に投影された参照ベクトル V と角度phiから定義されます。(Skew_IDは無視されます)。

(整数)

 
Sub =SUB:サブスタック定義の始まりを示します。 11

(左詰めにする必要があります)

(整数)

 
Nsub サブスタック識別番号。

(整数)

 
Sub-plyn サブスタック内のプライの数

(整数)

 
Substack Name サブスタックの名前

(最大100文字)

 
Pply_IDi

Pply_IDj

プライi(j)のプライプロパティ識別子/PROP/TYPE19で定義されるプライ

(整数)

i = 1, 2, 3 … 200

j = 1, 2, 3 … 200

 
Minterply プライ間材料識別子(plyxfemの定式化がアクティブな場合(Plyxfem=2)にのみ必要)。 13

plyxfemの定式化がアクティブでない場合(Plyxfem=0)、この材料は無視されます。

(整数)

 

ϕ i

ϕ j

プライi(j)の角度 9

(実数)

[ deg ]
Zi

Zj

プライi(j)のZ位置(ZiまたはZjはプライの中央の位置を定義します)

デフォルト = 0.0(実数)

[ m ]
Int =INT:2つのサブスタック間の結合を示します(使用する場合は左詰めで記述する必要があります)

(整数)

 
Pply_IDt 一番下のサブスタックの一番上のプライのプライ識別番号。Pply_IDiまたはPply_IDj内のply_IDの1つ

(整数)

 
Pply_IDb 一番上のサブスタックの一番下のプライのプライ識別番号Pply_IDiまたはPply_IDj内のply_IDの1つ

(整数)

 

例(/DRAPEを使用するプライ)

この例では3つの層を扱います。/DRAPEを使用して層の方向を変更し、層ごとに材料の方向(繊維方向)が異なるようにします。また、層ごとに異なる材料も適用します(/PROP/TYPE19を使用して層ごとに定義)。

prop_type17_ply_example
図 1.
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/2
unit for prop
#              MUNIT               LUNIT               TUNIT
                  kg                  mm                  ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE17/2/2
composite combine by ply
#   Ishell    Ismstr     Ish3n    Idrill   Plyxfem                            Z0           Vinterply
        12         0         0         1         0                             0                 0.0
#                 hm                  hf                  hr                  dm                  dn
                   0                   0                   0                  .1                  .1
#                                  Thick              Ashear              Ithick     Iplas
                                       0                   0                   1         1
#                 VX                  VY                  VZ   skew_ID     Iorth      Ipos        Ip
                   1                   0                   1         0         0         0         0
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        11                   0                   0
#Minterply
                                                                                                    
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        12                  90                   0
#Minterply
                                                                                                    
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        13                   0                   0
#Minterply
                                                                                                    
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/11/2
PROP number 11
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45         0         0         0                   0
# drape_ID  def_orth
         1         1
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/12/2
PROP number 12
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         2                  .6                   0         0         0         0                   0
# drape_ID  def_orth
         1         1
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/13/2
PROP number 12
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                 -45         0         0         0                   0
# drape_ID  def_orth
         1         1
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/DRAPE/1
drape in shell element
#   Entity Entity_ID            Thinning         Theta_drape  
SHELL              1                                     10.
SHELL              2                                     10.
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/SHELL/2
# shell_ID  node_ID1  node_ID1  node_ID1  node_ID1                         phi_s
         1         1         5         6         2                            45                   0
         2         4         1         2         3                            45                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|

例(サブスタック)

プライレイアウトのサブスタック定義。

prop_type17_example
図 2.
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#-  1. LOCAL_UNIT_SYSTEm:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/2
unit for prop
#              MUNIT               LUNIT               TUNIT
                  kg                  mm                  ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#-  2. GEOMETRICAL SETS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE17/2/2
composite combine by substack
#   Ishell    Ismstr     Ish3n    Idrill   Plyxfem                            Z0           Vinterply
        12         0         0         1         0                             0                 0.0
#                 hm                  hf                  hr                  dm                  dn
                   0                   0                   0                  .1                  .1
#                                  Thick              Ashear              Ithick     Iplas
                                       0                   0                   1         1
#                 VX                  VY                  VZ   skew_ID     Iorth      Ipos        Ip
                   0                   1                   0         0         0         0         0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#      Sub      Nsub  Sub-plyn
SUB                1         4
Top substack                                                                    
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        11                   0                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        12                  90                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        13                   0                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        14                  90                   0
#Minterply
                                                                                                    
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#      Sub      Nsub  Sub-plyn
SUB                2         4
Left substack                                                                   
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        21                  90                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        22                   0                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        23                  90                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        24                   0                   0
#Minterply
                                                                                                    
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#      Sub      Nsub  Sub-plyn
SUB                3         4
Right substack                                                                  
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        31                  90                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        32                   0                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        33                  90                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        34                   0                   0
#Minterply
                                                                                                    
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#      Sub      Nsub  Sub-plyn
SUB                4         3 
Middle substack                                                                 
# Pply_IDi                PHIi                  Zi
        41                  90                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        42                   0                   0
#Minterply

# Pply_IDi                PHIi                  Zi                                                                                                    
        43                  90                   0
#Minterply
                                                                                                    
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#      Int  Pply_IDt  Pply_IDb
INT               14        21
INT               14        31
INT               43        21
INT               34        41
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/11/2
PROP number 11
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        45         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/12/2
PROP number 12
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        45         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/13/2
PROP number 13
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        45         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/14/2
PROP number 14
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        45         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/21/2
PROP number 21
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        46         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/22/2
PROP number 22
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        46         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/23/2
PROP number 23
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        46         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/24/2
PROP number 24
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        46         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/31/2
PROP number 31
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        47         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/32/2
PROP number 32
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        47         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/33/2
PROP number 33
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        47         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/34/2
PROP number 34
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        47         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/41/2
PROP number 41
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        44         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/42/2
PROP number 42
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        44         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE19/43/2
PROP number 43
# mat_ID_i                   t           delta_phi id_grsh4n id_grsh3n   Npt_ply                 A_i
         1                  .5                  45        44         0         0                   0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|

コメント

  1. スタックプロパティは、プライベースの定義によって複合材プロパティを作成する場合に、/PROP/TYPE19 (PLY)と組み合わせて使用します。
    • このスタックプロパティ内でオプションPply_IDiまたはPply_IDjで使用される/PROP/TYPE19で定義されるプライ
    • プライごとに1つの積分点のみが定義可能です。すなわち、/PROP/TYPE19 (PLY)Npt_ply =1
  2. IshellIsh3n – 4節点および3節点シェル定式化フラグ
    • Ishell = 1234 (Q4): アワグラス摂動安定化を伴うオリジナルの4節点Radiossシェル
    • Ishell = 24 (QEPH): 汎用の物理的なアワグラス安定化を伴う定式化。
    • Ishell = 12 (QBAT): 修正済みBATOZ Q4 y24シェル(4つのGauss積分点を伴う)および面内せん断用の低減積分。このシェルに対して、アワグラス制御は必要ありません。
    • Ish3n = 30(DKT18):3つのHammer積分点を伴うBATOZ DKT18薄肉シェル。
    • Q4シェルの場合、アワグラス定式化は粘弾性です。
  3. Ismstr - 微小ひずみ定式化
    • Ismstr = 1または3の場合、微小ひずみ定式化は時間t = 0からアクティブになります。これは高速予備解析で使用できますが、結果の精度は保証されません。 Δ t < Δ t min であるシェルは、Radioss Engineオプション/DT/SHELL/CSTによって微小ひずみ定式化に切り替えることができます。ただし、Ismstr = 4の場合を除きます。
    • 微小ひずみオプションを1または3に設定した場合、材料則で指定されるひずみと応力は、工学ひずみと工学応力になります。それ以外を設定した場合は、真ひずみと真応力になります。
  4. hmhfおよびhr - アワグラス係数
    • hmhfおよびhrは、Q4シェルに対してのみ使用されます。これらは0~0.05の値でなければなりません。
    • Ishell=3では、hmhrのデフォルト値は0.1になり、さらに大きい値が可能です。
  5. d - シェル数値減衰係数
    • Ishell = 1224
      • Ishell = 24の場合、dnは、アワグラス応力計算で使用されます
      • Ishell = 12(QBAT)の場合、dnは横せん断を除くすべての応力項で使用されます
      • Ish3n = 30(DKT18)の場合、dnは膜に対してのみ使用されます
  6. Ithick - シェル合応力計算フラグ
    • Ithick =1の場合、該当する要素タイプの微小ひずみオプションは自動的に非アクティブ化されます。
  7. Iplas - シェル平面応力塑性フラグ
    • Iplasは、材料則27で使用できます。
    • Ithick =1の場合、Iplas =1の使用が推奨されます。
    • Iplas =1の場合、該当する要素タイプの微小ひずみオプションは自動的に非アクティブ化されます。
  8. Idril - 回転自由度剛性フラグ
    • 回転自由度剛性は、特にRiks法および曲げ主体の問題の陰的解法に推奨されます。
    • Idrilは、QEPH, QBAT(Ishell  = 12または24)と標準の三角形(C0) シェル要素(Ish3n = 1または2)で使用可能です。
  9. 異方性方向の定義。
    参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ は、フラグIPに従って次のように定義されます:
    • IP=0およびSkew_ID = 0の場合、参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ はVX、VY、およびVZを使用して定義されます。
    • IP=0およびSkew_ID ≠ 0の場合、参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ は局所座標系Skew_IDの第1方向(局所X)です。
    • IP = 20の場合、参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ はシェル要素の節点N1およびN2を使用して定義されます。
    • IP = 22の場合、参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ は局所座標系Skew_IDの第1方向(局所X)です。ベクトル成分VX、VY、およびVZは無視されます。
    • IP = 23の場合、参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ はVX、VY、およびVZを使用して定義されます。局所座標系Skew_IDは無視されます。
    参照ベクトル V MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aaatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqipu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaaCOvaaaa@36B5@ はシェル要素平面に投影され、ベクトル V になります。そこで、各層について、第1材料方向(m1)はベクトル V ϕ i 度回転(シェルの法線 n を中心に正の方向に回転)。

    prop_type9_v10
    図 3.
    参照ベクトル V を定義する階層の順序は次のとおりです:
    • シェル要素(/SHELLまたは /SH3N ϕ s MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaeqy1dy2aaS baaSqaaiaadohaaeqaaaaa@38E3@ > 0)
    • 初期状態カード(/INISHE/ORTHO
    • シェルプロパティ

    参照メトリクスの場合、初期形状ではなく参照形状を使用して異方性方向の方向付けを定義する必要があります。第2の材料方向m2は、方向m1を角度 α i で方向付けすることで得られます(/PROP/TYPE19で定義されます)。 α i = 90 ° MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaeqySde2aaS baaSqaaiaadMgaaeqaaOGaeyypa0JaaGyoaiaaicdacqGHWcaSaaa@3D29@ の場合、層は直交します。

  10. Ipos - プライ位置
    • このプロパティでは、ZiとオプションIposで定義されるプライ位置
    • Zi値は、局所Z軸での実際のプライ位置です(負の値も正の値も指定可能で、Ziは各プライの中央の位置を定義します)。
    • Z0Ipos=2でのみ使用され、シェル要素基準中央面からプライ全体またはスタックの底面までの距離を示します。詳細については、Ipos=2をご参照ください。
    • Ipos= 0: プライの位置はプライの厚みに関して自動的に計算されます。
      • 真のシェル板厚は常にプライの板厚とZiによって定義されるプライの位置から計算されるため、入力板厚“Thick”がゼロに等しくなる場合があります。
      • 入力板厚“Thick”が0.0と異なる場合、プライから計算された板厚が入力板厚と異なっているという警告が表示されます。

        Ipos_0
        図 4.
    • Ipos= 1:要素内におけるすべてのプライの位置と板厚は、ユーザー定義(/PROP/PLYおよびZi t i MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaGaamiDamaaBa aaleaacaWGPbaabeaaaaa@380A@ による)です。
      • 全体板厚“Thick”はプライの厚みの合計と等しい必要がないためチェックされません。
      • 複数のプライを同じ空間位置に置くことが可能です。
      • プライ数がすべての要素に対して一定でない限り、このオプションは推奨されません。
    • Ipos=2: シェル要素の中央面は、プライレイアウトの底面からZ0の位置になります。


      図 5.
    • Ipos=3: プライレイアウトの最上面は、要素の中央面と一致します。


      図 6.
    • Ipos=4: プライレイアウトの底面が、要素の中央面と一致します。


      図 7.
  11. サブスタックにより定義
    • サブスタック定義を使用する場合、各サブスタック定義はキーワード“SUB”とサブスタック識別番号で始まります。
    • 次のキーワード“SUB”またはキーワード“INT”が出現するまでのすべてのプライは、同じサブスタックに属します。
    • INT結合を定義する前に、すべてのサブスタックを定義する必要があります。
    • 複数のサブスタックに属しているプライが要素に含まれている場合、サブスタック間の結合は“INT”結合によって定義されます。つまり、1つ目のサブスタックの積層Pply_IDtが2つ目のサブスタックの積層Pply_IDb に結合されます。
    • 詳細については、このプロパティについての上記の例をご参照ください。
  12. 各プライの材料
    • /PROP/TYPE19mat_IDにより定義される各プライの材料。
    • このプロパティ内でMinterplyにより定義される各プライ間の材料。Plyxfem定式化に使用されます。
    • このプロパティは、材料則25、27、36、60、72、93、およびユーザー材料則とのみ適合性があります。
    • 各プライの材料則タイプはプライ毎に同じである必要があります。
    • /PARTで指定した材料則番号は、複合材の質量や音速の他、面剛性の定義にも使用されます。
    • /PARTに入力する材料則タイプは、/PROP/TYPE19mat_IDで使用される材料則タイプと一致する必要があります。
  13. Plyxfem定式化
    • plyxfem定式化をアクティブにするにはPlyxfemフラグを使用します。これは、プライ間の剥離を表すために使用されます。
    • plyxfemがアクティブ化されている場合(Plyxfem=2)、プライ間材料(Minterply)は各プライ間で定義されなくてはなりません。
    • このプライ間材料は、剥離についてLAW1とLadeveze破壊基準(/FAIL/LAD_DAMA)を使用する必要があります。
    • このオプションはベータ段階です。