/PROP/TYPE27 (SPR_BDAMP)
ブロックフォーマットキーワード 1並進自由度のダンパースプリングプロパティを記述します。ダンパーフォースは剛性力によって制限されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/PROP/TYPE27/prop_ID/unit_IDまたは/PROP/SPR_BDAMP/prop_ID/unit_ID | |||||||||
prop_title | |||||||||
Mass | sens_ID | Isflag | Ileng | Itens | Ifail | ||||
K | C | n | |||||||
gap | Fsmooth | Fcut | |||||||
fct_ID1 | fct_ID2 | Ascale1 | Fscale1 | Ascale2 | Fscale2 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
prop_ID | プロパティの識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | (オプション)単位識別子 (整数、最大10桁) |
|
prop_title | プロパティのタイトル (文字、最大100文字) |
|
Mass | 質量。 (実数) |
(Ileng = 0) (Ileng = 1) |
sens_ID | センサーの識別子
(整数) |
|
Isflag | センサーフラグ
(整数) |
|
Ileng | 単位長さあたりの入力フラグ
(整数) |
|
Itens | 引張挙動フラグ。
(整数) |
|
Ifail | 破壊モデルフラグ
(整数) |
|
K | 線形載荷および除荷剛性。 (実数) |
(Ileng = 0) (Ileng = 1) |
C | 線形減衰係数。 デフォルト = 0.0(実数) |
(Ileng = 0) (Ileng = 1) |
n | 非線形剛性力の指数。 デフォルト = 1.0(実数) |
|
負の破壊限界 デフォルト = -1020(実数) |
||
Ifail = 1:破壊変位(Ileng = 0) 破壊ひずみ(Ileng = 1) |
(Ileng = 0) | |
Ifail = 2:破壊の力 | ||
正の破壊限界 デフォルト = 1020(実数) |
||
Ifail = 1:破壊変位(Ileng = 0) 破壊ひずみ(Ileng = 1) |
(Ileng = 0) | |
Ifail = 2:破壊の力 | ||
gap | アクティブ化前の最小ギャップ。 デフォルト = 0.0(実数) |
(Ileng = 0) |
Fsmooth | スプリング力フィルタリングフラグ。
(整数) |
|
Fcut | スプリング力フィルタリング用のカットオフ周波数。 デフォルト= 100 kHz(実数) |
|
fct_ID1 | 非線形剛性力関数の識別子:
(整数) |
|
fct_ID2 | 減衰力関数の識別子:
(整数) |
|
Ascale1 |
デフォルト = 1.0(実数) |
(Ileng = 0) |
Fscale1 | 剛性関数
の縦軸スケールファクター。 デフォルト = 1.0(実数) |
|
Ascale2 |
デフォルト = 1.0(実数) |
(Ileng = 0) (Ileng = 1) |
Fscale2 | 剛性関数
の縦軸スケールファクター。 デフォルト = 1.0(実数) |
コメント
- スプリングは節点N1とN2の間で定義される局所x方向の1つの並進自由度を有します。
- 力の計算は、圧縮時(
< 0)にはデフォルトでアクティブ化され、引張時にはItens = 1の場合にのみアクティブ化されます。スプリング力の値は次のように得られます(Ileng = 0):
- 剛性パート:
ここで、 です。
- 減衰パート:
- 全体の力:
- 剛性パート:
- Ilengフラグがアクティブ化されている場合(Ileng = 1)、上記の計算は次のようになります:
- 剛性パート:
- 減衰パート:
- 全体の力:
- 剛性パート:
- 圧縮ギャップのアクティブ化は、次の図のように定義できます:
gapが定義されている場合(gap ≠ 0.0)、スプリング圧縮が指定されたgapより大きくなると、力の計算がアクティブ化されます。
(1) 注: ギャップ値を定義すると、スプリングは圧縮時にのみ機能するようになるため、ギャップが定義されている場合は、Itens = 0となります。Ileng = 1の場合、ギャップは圧縮ひずみに対して均一です。 - 2つの力の計算式の間で切り替えると、ノイズの多いスプリング応答が生じる可能性があります。この問題に対処するために、スプリング力の計算にフィルタリングを使用することで、2つのスプリング状態(減衰ありとなし)間のスムーズな移行が可能になります。そのためには、力のフィルタリングフラグFsmoothとカットオフ周波数Fcutを次のように使用できます:
- Fcut ≠ 0.0の場合は、フィルタリングがアクティブ化され(Fsmoothは自動的に1に設定されます)、ユーザーが指定したカットオフ周波数がフィルタリングで使用されます。
- Fsmooth =1かつFcut = 0.0の場合は、フィルタリングがアクティブ化され、デフォルトのカットオフ周波数100 kHzが使用されます。
- Fsmooth =0かつFcut = 0.0の場合は、フィルタリングは使用されません。
フィルタリングがアクティブ化されている場合、スプリング力は次のように計算されます:(2) ここで、