/PROP/TYPE43 (CONNECT)
ブロックフォーマットキーワード このプロパティは、8節点6面体要素(/BRICK)とのみ適合性があり、/MAT/LAW59 (CONNECT)および /MAT/LAW83材料則とのみ使用されます。このプロパティはスポット溶接、溶接線、または接着タイプの接合向けです。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/PROP/TYPE43/prop_ID/unit_IDまたは/PROP/CONNECT/prop_ID/unit_ID | |||||||||
prop_title | |||||||||
Ismstr | True_thickness |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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prop_ID | プロパティの識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
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prop_title | プロパティのタイトル (文字、最大100文字) |
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Ismstr | ひずみ定式化フラグ
(整数) |
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True_thickness | ソリッド要素の板厚を上書きします。 (実数) |
コメント
- この要素は、他のシェルまたはソリッド要素と接合するように設計されています。この要素の節点は、剛体(/RBODY)のセカンダリや、運動タイドインターフェース(/INTER/TYPE2)のセカンダリ節点にすることもできます。
- 要素の向き要素の直交方向(t軸)の向きは典型的なソリッド要素とはことなり、シェル要素に類似しています。直交方向は、底面(節点1-2-3-4)から上面(5-6-7-8)へ構築されます。この差異により、プリプロセッサはs軸方向の結合要素の要素法線を示し、これは典型的なソリッド要素に対応します。要素局所座標系は、底(1-2-3-4)面と上(5-6-7-8)面間の中間断面で構成されます。
要素には、点1a、2a、3a、および4aで定義される中間断面に配置された4つのGauss積分点が含まれています。この4つの点(1a、2a、3a、および4a)は底面節点と上面節点の中間に位置し、局所座標軸(r-s-t)の向きはシェル要素の向きと同じです。また、t軸の方向は底面から上面に向かうものとみなされます。
- 時間ステップ
- ソリッド要素の高さ(局所t方向の長さ)は0にすることができます。この長さは時間ステップに影響しません。
- しかしながら、要素の節点のいくつかが独立しているか、または接合されていない場合、特に要素の高さや質量密度が0か小さい値のときには、結果として生成されるタイムステップに注意を払う必要があります。これは、節点のタイムステップが非常に小さい値または0になる可能性があるためです。
この要素のタイムステップは単独では計算されません。どの場合においても(一般的に基本タイムステップを使用する場合も含む)、節点タイムステップによって安定性が保証されています。
- 自動設定オプションIsmstr = Icpre = Iframe=-1を使用する場合、これらのオプションの値は、要素定式化、要素タイプ、材料に基づいて最適なオプションを使用して定義されます。あるいは、Ismstr = Icpre = Iframe=-2と定義すると、このプロパティで定義されているこれらのオプションの値が、要素タイプと材料則に基づいた最適な値(/DEF_SOLID参照) で上書きされます。Radiossで定義された値を確認するには、Starter出力ファイルの“PART ELEMENT/MATERIAL PARAMETER REVIEW”セクションをご確認ください。
- Ismstr - 微小ひずみ定式化
/PROP/TYPE43でIsmstr=0の場合、Ismstrの値は、/DEF_SOLIDで定義されているIsmstrに応じて異なります(以下をご参照ください)。
Ismstr=10は全ひずみであり、/PROP/TYPE43ではサポートされていません。そのため、ここではIsmstr=4が使用されます。/PROP/TYPE43におけるIsmstr /DEF_SOLIDにおけるIsmstr /PROP/TYPE43で使用されるIsmstr Ismstr=0 Ismstr=0 Ismstr=1 Ismstr=1 Ismstr=1 Ismstr=2 Ismstr=1 Ismstr=3 Ismstr=1 Ismstr=4 Ismstr=4 Ismstr=10 Ismstr=4 - デフォルトでは、要素の板厚は、t方向のソリッド要素の高さです。ソリッド要素がシェル要素の結合に使用されている場合、そのソリッド要素の高さは、シェル要素板厚が原因で物理的に正しくありません。したがって、低減されたソリッド要素の板厚は、True_thicknessを用いて定義されます。
- True_thicknessがモデル内のソリッド要素の板厚よりも大きい場合、モデルの不安定性が生じる場合があります。