/PROP/TYPE9 (SH_ORTH)
ブロックフォーマットキーワード このプロパティは、直交異方性シェルロパティの定義に使用されます。
フォーマット
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---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
/PROP/TYPE9/prop_ID/unit_IDまたは/PROP/SH_ORTH/prop_ID/unit_ID | |||||||||
prop_title | |||||||||
Ishell | Ismstr | Ish3n | Idrill | P_thickfail | |||||
hm | hf | hr | dm | dn | |||||
N | Thick | Ashear | skew_ID | Ithick | Iplas | ||||
VX | VY | VZ | IP |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
prop_ID | プロパティの識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | (オプション)単位識別子 (整数、最大10桁) |
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prop_title | プロパティのタイトル (文字、最大100文字) |
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Ishell | シェル要素の定式化フラグ 1
(整数) |
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Ismstr | シェル微小ひずみ定式化フラグ。 2
(整数) |
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Ish3n | 3節点シェル要素定式化フラグ
(整数) |
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Idrill | 面内回転自由度剛性のフラグ。 7
(整数) |
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P_thickfail | 要素が削除される前に破断すべき層の板厚率。 9 10 (実数) |
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hm | シェル膜アワグラス係数 3 デフォルト = 0.01 デフォルト = 0.1 (アワグラスタイプ3 (Ishell =3)の場合) (実数) |
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hf | シェル面外アワグラス 3 デフォルト = 0.01 デフォルト = 0.1 (アワグラスタイプ3 (Ishell =3)の場合) (実数) |
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hr | シェル回転アワグラス係数 3 デフォルト = 0.01 デフォルト = 0.1 (アワグラスタイプ3 (Ishell =3)の場合) (実数) |
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dm | Shell Membrane Damping 材料則19、25、32、および36に対してのみ有効。 デフォルト: コメント4を参照(実数) |
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dn | シェル数値減衰 4 Ishell =12、24の場合のみ使用 デフォルト =0.015 (Ishell =24(QEPH)の場合) デフォルト =0.001 (Ishell =12(QBAT)の場合) デフォルト =0.0001 (Ish3n =30(DKT18)の場合) (実数) |
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N | 板厚を通る積分点の数で、1 < N < 10 デフォルト設定は1(整数) |
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Thick | シェル厚。 (実数) |
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Ashear | せん断係数 デフォルトはReissner値:5/6(実数) |
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skew_ID | 参照ベクトルのスキュー識別子 8 デフォルト = 0(整数) |
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Ithick | シェル合応力計算フラグ。
(整数) |
|
Iplas | シェル平面応力塑性フラグ 6 材料則2、22、32、36、および43に対してのみ有効。
(整数) |
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VX | X成分 8 デフォルト = 1.0(実数) |
|
VY | Y成分 8 デフォルト = 0.0(実数) |
|
VZ | Z成分 8 デフォルト = 0.0(実数) |
|
Angle 8 デフォルト = 0.0(実数) |
||
IP | シェル平面内の参照方向 8
(整数) |
例(シェル)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 1. LOCAL_UNIT_SYSTEm:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/2
unit for prop
# MUNIT LUNIT TUNIT
kg mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. GEOMETRICAL SETS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/SH_ORTH/2/2
SH_ORTH example
# Ishell Ismstr Ish3n Idrill Pthick_fail
12 0 0 1 0
# hm hf hr dm dn
0 0 0 .1 .1
# N Thick Ashear skew_ID Ithick Iplas
3 1.8 0 0 1 1
# Vx Vy Vz Phi Ip
1 0 1 45 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- Ishell、Ish3n – 4節点および3節点シェル定式化フラグ
- Ishell=1、2、3、4 (Q4): アワグラス摂動安定化を伴うオリジナルの4節点Radiossシェル。
- Ishell=24 (QEPH): 汎用の物理的なアワグラス安定化を伴う定式化。
- Ishell=12 (QBAT): 修正済みBATOZ Q4γ24シェル(4つのGauss積分点を伴う)および面内せん断用の低減積分。このシェルに対して、アワグラス制御は必要ありません。
- Ish3n=30 (DKT18):3つのHammer積分点を伴うBATOZ DKT18薄肉シェル。
- フラグIshell =2は、シェル要素の1つの積分点と適合性がありません。
- Ismstr - 微小ひずみ定式化
- Ismstr = 1、3または11の場合、微小ひずみ定式化は時間t= 0からアクティブになります。これは高速予備解析で使用できますが、結果の精度は保証されません。 であるシェルは、Radioss Engineオプション/DT/SHELL/CSTによって微小ひずみ定式化に切り替えることができます。ただし、Ismstr = 4または11の場合を除きます。
- Ismstr = 1、3または11に設定した場合、材料則で指定されるひずみと応力は、工学ひずみと工学応力になります。それ以外を設定した場合は、真ひずみと真応力になります。
- Ismstr = 11は、Airbagモデルのロバスト性の向上のために開発されました。実際には、それは材料則19、およびすべての四角形シェルと標準のC0三角形とのみ適合性があります。参照状態座標を使用するQ4シェルについては、Ismstr =1の場合は、自動的にIsmstr =11に設定されます。
- hm、hfおよびhr - アワグラス係数
- hm、hfおよびhrは、Q4シェル(Ishell=1、2、3、4)に対してのみ使用されます。これらは0~0.05の値でなければなりません。
- Ishell=3では、hmとhrのデフォルト値は0.1になり、さらに大きい値が可能です。
- dmおよびdn - シェル膜減衰と数値減衰係数
- デフォルトdm
LAW19 LAW25 LAW32 LAW36 Ishell =1,2,3,4 (Q4) 0.25 0.05 0.0 0.0 Ishell = 12 0.25 0.05 0.0 0.0 Ishell = 24 0.015 0.015 0.015 0.015 - dは、Ishell =12、24およびIsh3n = 30の場合のみ使用されます:
- Ishell =24の場合、dnは、アワグラス応力計算で使用されます
- Ishell =12(QBAT)の場合、dnは横せん断を除くすべての応力項で使用されます
- Ish3n =30(DKT18)の場合、dnは膜に対してのみ使用されます。
- デフォルトdm
- Ithick - シェル合応力計算フラグ
- /MAT/LAW32 (HILL)では、フラグIthickは自動的に1に設定されます。
- Ithick =1の場合、該当する要素タイプの微小ひずみオプションは自動的に非アクティブ化されます。
- Iplas - シェル平面応力塑性フラグ
- Ithick =1の場合、Iplas =1の使用が推奨されます。
- Iplas =1の場合、該当する要素タイプの微小ひずみオプションは自動的に非アクティブ化されます。
- Idrill - 回転自由度剛性フラグ
- 回転自由度剛性は、特にRiks法および曲げ主体の問題の陰的解法に推奨されます。
- Idrillは、QEPH, QBAT(Ishell = 12、24)と標準の三角形(C0) シェル要素(Ish3n = 1、2)で使用可能です。
- 異方性方向の定義。参照ベクトル は、フラグIPに従って次のように定義されます:
- IP=0およびskew_ID = 0の場合、参照ベクトル はVX、VY、およびVZを使用して定義されます。
- IP=0およびskew_ID ≠ 0の場合、参照ベクトル は局所座標系skew_IDの第1方向(局所X)です。
- IP = 20の場合、参照ベクトル はシェル要素の節点N1およびN2を使用して定義されます。
- IP = 22の場合、参照ベクトル は局所座標系skew_IDの第1方向(局所X)です。ベクトル成分VX、VY、およびVZは無視されます。
- IP = 23の場合、参照ベクトル はVX、VY、およびVZを使用して定義されます。局所座標系skew_IDは無視されます。
- IP = 24および skew_ID = 0の場合、材料の第1方向(m1)はシェルのシートベルトのシェル要素の節点N1およびN2で定義されます(/MAT/LAW119の場合のみ)。
- IP = 24およびskew_ID ≠0の場合、ローカル座標系の第1方向はシェルのシートベルトの幅方向 (/MAT/LAW119の場合のみ)、材料の第2方向(m2)を定義するために使用されます。スキュー(/SKEW/MOVまたは/SKEW/MOV2のみ)は、同じシートベルトのシェル要素の2つの節点で定義する必要があります。3番目の節点は任意に選択できます。指定された方向は、接続されているすべてのシートベルト要素に適用されます。
参照ベクトル はシェル要素平面に投影され、ベクトル になります。IP = 23の場合、ベクトル の投影後、シェル法線ベクトルが乗算され、 となります。そこで、各層について、第1材料方向(m1)はベクトル を 度回転(シェルの法線 を中心に正の方向に回転)。参照ベクトル を定義する階層の順序は次のとおりです:- 初期状態カード(/INISHE/ORTHO)
- シェルプロパティ
参照メトリクスの場合、初期形状ではなく参照形状を使用して異方性方向の方向付けを定義する必要があります。
第2の材料方向m2は、方向m1を90度回転させることで得られます(直交異方性)。
- パラメータP_thickfailは、LAW36の塑性破壊ひずみのような材料則そのもの内で定義された破壊と適合性がありません。
- /FAILモデルと使用される要素削除のルール
- 低減積分要素(Belytschko、QEPH、DKT18)
- 複数の破壊モデルがシェル材料に適用されている場合、もしくはP_thick=0(空白)である場合、failの値は各破壊モデルの設定から個々に計算されます。 例:
- Ifail_sh = 1
- 要素を削除するに十分な1積分点破壊、ここで、P_thickfail = 1.0 e-6
- Ifail_sh = 2
- 要素を削除するに必要な全積分点破壊、ここで、 P_thickfail= 1.0
- 1つだけの破壊モデルがシェル材料に適用されている場合、プロパティからのP_thickfailの値がデフォルトで取られ、破壊モデルからの局所Ifail_sh設定を上書きします。
- 複数の破壊モデルがシェル材料に適用されている場合、もしくはP_thick=0(空白)である場合、failの値は各破壊モデルの設定から個々に計算されます。
- 完全積分シェル(Batoz、DKT_S3):
- 低減積分シェル用に記述されるルールは、各Gauss点に別々に適用されます。P_thickfail 率は、面内Gauss点の板厚内の全積分点についてチェックされます。全Gauss点がP_thickfail率基準に達すると、要素は削除されます。
- 低減積分要素(Belytschko、QEPH、DKT18)