AcuSolveチュートリアルの概要
このガイドには、設定、解析、およびポスト処理についての明確な指示とともに、シミュレーションケースのコレクションが含まれています。AcuSolveの基本的なワークフローを説明し、各種問題の設定のガイダンスを提供するためのさまざまなチュートリアルが含まれています。
チュートリアルの中には、プリプロセッサを選択して完了できるものがあります。したがって、ここには2組のチュートリアルが用意されていて、それぞれ、HyperMesh CFDを使用するもの、SimLabを使用するものになっています。
目的
- AcuSolveの基本的なワークフローを提示する
- 新規ユーザーにAcuSolveの機能を紹介する
- AcuSolveを産業用アプリケーションで使用するためのガイドラインを示す
前提条件
このガイドに含まれるチュートリアルを実行する前に、AcuSolveの使用経験は必要ありません。エンジニアリングの基本原則およびコンピューター支援エンジニアリングについていくらか知識があることが前提となります。
HyperMesh CFDベースのチュートリアルでは、入門チュートリアルであるACU-T:1000 ユーザーインターフェースの内容を確認してから、その他のチュートリアルに進むことを強くお勧めします。このチュートリアルには、ジオメトリモデルのインポート、サーフェスメッシュコントロールや境界層パラメータの定義など、以降のチュートリアルに含まれない手順も含まれています。これらの残りのチュートリアルでは、HyperMeshデータベース(.hmファイル)が用意され、そこに事前定義されたメッシュコントロールが収録されています。ポスト処理に関係する手順は、すべてのチュートリアルに含まれています。
SimLabベースのチュートリアルについては、入門チュートリアルACU-T:1000 ユーザーインターフェースを経て他のチュートリアルに進むことをお勧めします。このチュートリアルでは、SimLabユーザーインターフェースのパネル、リボン、ツールバーの概要と、CFDワークフローを紹介します。すべてのSimLabチュートリアルでは、CAD形状のインポート、メッシュの作成、シミュレーションの設定から結果の後処理に至るまで、一貫して実行します。チュートリアルはすべてビデオで構成されており、ビデオの閲覧やファイルのダウンロードにはインターネット接続が必要です。
基本的なワークフロー
HyperMesh CFDベースのチュートリアル
- 問題の説明
- HyperMesh CFDの起動とHyperMeshデータベースのオープン
- モデルの検証
- シミュレーションパラメーターとソルバーの設定
- 流体領域と固体領域に材料特性を割り当てる
- 任意の多孔質媒体、物体力、参照座標系の定義
- 入口、出口、摩擦、対称性などの流体境界の割り当て
- 任意の放射パラメーターの定義
- 任意のメッシュモーションとメッシュの境界条件の定義
- サーフェスメッシュコントロール、境界層、ボリュームメッシュコントロールを定義し、メッシュを生成する
- 節点出力周波数、サーフェスとボリュームのモニター、節点初期条件の定義
- AcuSolveを使用して解を計算
- プロットユーティリティ(計算の進行状況に関連するデータを可視化)による結果の後処理、HyperViewを使用したシミュレーションデータのコンター、ベクトル、流線などの表示
SimLabベースのチュートリアル
- 問題の説明
- 学習成果
- サーフェスメッシュコントロール、境界層、ボリュームメッシュコントロールを定義し、メッシュを生成する
- 解析する物理現象の選択
- 流体領域と固体領域に材料特性を割り当てる
- 任意の多孔質媒体、物体力、参照座標系の定義
- 入口、出口、摩擦、対称性などの流体境界の割り当て
- 任意の放射パラメーターの定義
- 任意のメッシュモーションとメッシュの境界条件の定義
- シミュレーションパラメーターとソルバーの設定
- 節点出力周波数、サーフェスとボリュームのモニター、節点初期条件の定義
- AcuSolveを使用して解を計算
- 結果のポスト処理を行います(計算の進捗に関するデータの表示、シミュレーションデータのコンター、ベクトル、流線などによる可視化)。
- 要約
過渡的物理現象やメッシュモーションなどを扱うようなより複雑な問題を説明するチュートリアルでは、チュートリアル内に詳細な追加タスクが提供されます。
サポートファイル
各チュートリアルのサポートファイルは、圧縮された.zip アーカイブにあります。
以下をダウンロードし、その内容をローカルディレクトリに保存してください。また、各チュートリアルから直接個々のファイルをダウンロードすることも可能です。
SimLabについては、各チュートリアルのページに記載されているリンクからファイルをダウンロードすることができます。
このマニュアルで使用される表記規則
| Turbulence equationをSpalart Allmarasに設定します。 |
| サーフェスの名前としてSymmetryと入力します。 |
| を開き、Viewを+Zに設定します。 |
これは、ViewメニューをクリックしてDefined Viewsメニュー項目を選択し、開いたダイアログボックスで+Zというラベルの付いたボタンをクリックすることを示しています。
| ツリー項目を拡張表示します。 |
これは、まずModelツリー項目を拡張表示して、次にその下のSurfaces項目を拡張表示し、最後にSurfacesの下のSmall Inlet項目を拡張表示することを示しています。