質量の計算

Massツールを使用して、モデルの質量、重心(COG)、慣性モーメント(MOI)を計算します。

  1. Validateリボンから Massツールをクリックします。


    図 1.
  2. ガイドバーをクリックして、希望のオプションを設定します。
    Results type
    計算として、Mass、Center of Gravity and Inertia、またはMass values onlyを定義します。
    Consider Time Step Mass
    要素時間ステップに起因するソルバーの付加された質量の数値計算をアクティブにします。
    制約事項: このオプションは、RadiossLS-DYNAのプロファイルでのみ有効です。
    Time Step Definition
    時間ステップ値を取得する方法を設定します。
    制約事項: このオプションは、RadiossLS-DYNAのプロファイルでのみ有効です。
    User Define: Time Step Value欄がアクティブになり、この欄を設定する必要があります。
    From Control Card: 時間ステップ値は、*CONTROL_TIMESTEPキーワードから直接読み取られます。
    制約事項: このオプションは、LS-DYNAプロファイルでのみ有効です。
    Axes
    CoGとMOIの値が計算される座標系軸を定義します。Global SystemまたはLocal Systemを選択できます。Local Systemを選択した場合は、Systemセレクターがガイドバーに表示され、モデル内の座標系を選択できます。
    MOI Center
    慣性モーメントの計算に使用される中心位置を定義します。“at CoG”または“at System Center”を選択できます。例:AxesオプションをGlobal Systemに設定した場合、MOI Centerを“at System Center”に設定すると、MOI値は(0,0,0)ポイントの位置を中心にして計算されます。
    Consider Lumped Mass
    コンポーネントレベルのCoGとMOIの計算で、集中質量を考慮できるようにします。このオプションはデフォルトではオフで、ソルバーの動作に従います。
    制約事項: このオプションは、RadiossLS-DYNAのプロファイルでのみ有効です。
    Show center of gravity
    モデリングウィンドウ内にマーカーを作成し、モデルのCoGの位置を表示できます。
    CoG Node
    モデルのCoGの位置にフリー節点を作成します。
    Context numerical format
    結果テーブルに表示される値の数値形式と精度を定義します。
  3. ドロップダウンメニューを使用して、アセンブリまたはインクルードに基づいて値をグループ化します。
  4. Computeをクリックします。
    詳細な質量値がテーブルに表示されます。


    図 2.
    コンポーネントごとにResult Typeとして選択されたCoGと慣性:


    図 3.
    Total Mass
    工学質量を次のように表します:
    Total Mass = Structural Mass + Non-Structural Mass
    Structural Mass
    FEメッシュに割り当てられたプロパティと材料特性から計算された、構造の物理的質量を表します。
    Non-Structural Mass
    構造メッシュ上で追加されたソルバー質量を表します。
    • LS-DYNAプロファイル内:
      • *ELEMENT_MASS_PART
      • *ELEMENT_MASS_PART_SET
      • *SECTION_SHELL内のMAREA値
      • *SECTION_BEAM内のNSM値
      • Lumped Mass
    • Radiossプロファイル内:
      • /ADMAS/3
      • /ADMAS/4
      • /ADMAS/6
      • /ADMAS/7
      • Lumped Mass
    • PAM-CRASHプロファイル内:
      • NSMAS /
      • NSMAS2 /
    Lumped Mass
    構造節点上で分散されている、非構造質量の部分を表します。
    • LS-DYNAプロファイル内:
      • *ELEMENT_MASS
      • *ELEMENT_MASS_NODE_SET
      • *ELEMENT_INERTIA
      • *ELEMENT_SEATBELT_ACCELEROMETER
    • Radiossプロファイル内:
      • /ADMAS/0
      • /ADMAS/1
      • /ADMAS/2
      • /ADMAS/5
    Mass in Rigid Body
    コレクター内の節点剛体要素の質量を表します。
    • LS-DYNAプロファイル内:
      • *CONSTRAINED_NODAL_RIGID_BODY
    • Radiossプロファイル内:
      • /RBODY
    Transferred Mass
    節点剛体要素または剛体パートに変換された節点質量を表します。
    • LS-DYNAプロファイル内:
      • *CONSTRAINED_NODAL_RIGID_BODYに変換された節点質量
      • CONSTRAINED_EXTRA_NODEまたはCONSTRAINED_RIGID_BODIESに結合された剛体*PARTに変換された節点質量。
      • 節点上で定義されている集中質量も剛体に変換されます。
    • Radiossプロファイル内:
      • /RBODYに変換された節点質量
      • 節点上で定義されている集中質量も剛体に変換されます。
    Solver Mass
    ソルバーによって計算された質量を表します。
    • LS-DYNAプロファイル内:
      • 弾性体*PARTの場合、集中質量は考慮されません。

        Solver Mass = Structural Mass + Non-Structural Mass + Transferred Mass – 非剛体節点上のLumped Mass

        この値は、d3hspファイルに書き込まれたmass properties of part内のtotal mass of partと比較できます。

      • 剛体*PARTの場合は、次のように集中質量が考慮されます:

        Solver Mass = Structural Mass + Non-Structural Mass + Transferred Mass

        この値は、d3hspファイルに書き込まれたmass properties of rigid body material内のmass of rigid bodyと比較できます。

    • Radiossプロファイル内:
      • 集中質量は、/PART質量には考慮されません。

        Solver Mass = Structural Mass + Non-Structural Mass + Transferred Mass – 非剛体節点上のLumped Mass

    関連する合計値がダイアログの下部に表示されます。


    図 4.
    Total Mass
    モデルの合計工学質量を表し、テーブルのTotal Mass列の合計値です。
    Total Structured Mass
    テーブルのStructural Mass列の合計値です。
    Total Non-Structured Mass
    テーブルのNon-Structural Mass列の合計値です。
    Total Rigid Body Mass
    Mass in Rigid Body列の合計値であり、モデル内の節点剛体要素の合計質量を表します。
    Total Transferred Mass
    テーブルのTransferred Mass列の合計値です。
    Total Solver Mass
    テーブルのSolver Mass列の合計値です。
    Total Model Mass
    ソルバーによって計算されたモデルの最終的な合計質量を表します:
    • Total Model Mass = Total Solver Mass + 非剛体節点上のLumped Mass

      LS-DYNAの場合、この値は、d3hspファイルに書き込まれたsummary of mass内のtotal massと比較できます。

      Radiossの場合、この値は、0.outファイルに書き込まれたTOTAL MASSの値と比較できます。