エンティティの移動、回転、配置

移動 ツールを使用して、選択したエンティティを移動、回転、配置します。

アセンブリなど、エンティティの種類によっては、移動ツールで移動できないものもあります。たとえば、圧力などのエンティティは、適用されるエンティティによってその位置や向きなどが必然的に決まるため、移動することはできません。
  1. ホームツールから移動ツールをクリックします。


    図 1.
    デフォルトの移動モードはインタラクティブに設定されています。
    注: HyperMeshでは、移動ツールは、変換、MirrorScaleツールと同じリボングループの一部です。アイコンの横にある矢印をクリックすると、現在アクティブでないツールが表示されます。
  2. オプション: ガイドバーをクリックして、移動オプションを指定します。
  3. ガイドバーセレクターでエンティティ タイプを選択します。
  4. 移動するエンティティを選択します。
    移動ツールは、選択されたエンティティの中央に配置されます。
  5. グラフィカルマニピュレーターをクリックし、以下の操作を行います:
    • グラフィカルマニピュレーターをドラッグして、選択した方向にエンティティを移動または回転します。
    • マクロダイアログに値を入力し、Enterを押します。
    目的 操作
    軸方向の平行移動 X矢印、Y矢印、またはZ矢印をクリックします。


    図 2.
    平面上での平行移動 XY平面、XZ平面、またはYX平面の四角をクリックします。


    図 3.
    3D空間での自由移動 移動ツールの原点をクリックします。


    図 4.
    ヒント: マクロダイアログのアイコンを使用してパートまたはグローバル軸にツールを揃えます。
    軸中心の回転 曲線矢印をクリックします。


    図 5.
    自由回転 移動ツール上のX矢印、Y矢印、またはZ矢印の先端をクリックします。


    図 6.
ヒント: snap pointsを使用して複数のエンティティを揃えるには、1つ目のエンティティ上のスナップポイントをクリックして、2つ目のエンティティ上のスナップポイントにドラッグします。

移動ツール位置の変更

平面または3D空間の中で軸に合わせて移動ツールを再配置し、回転の中心を変更します。

  1. ホームツールから移動ツールをクリックします。


    図 7.
    デフォルトの移動モードはインタラクティブに設定されています。
    注: HyperMeshでは、移動ツールは、変換、MirrorScaleツールと同じリボングループの一部です。アイコンの横にある矢印をクリックすると、現在アクティブでないツールが表示されます。
  2. 以下の方法で編集モードに入ります。
    • Shiftを押す。
    • グラフィックマニピュレータの1つをダブルクリック。
    移動ツールがオレンジ色になり、再配置の準備が整ったことを示します。
  3. 移動や回転と同様、グラフィックマニピュレータおよびマクロダイアログを使用して、ツールを再配置します。
  4. Shiftキーを放すか、空白領域を左クリックして、編集モードを抜けます。
    移動ツールが白色で表示されます。

マイクロダイアログオプション

移動ツールの原点をクリックした場合:

移動ツールのデフォルトの方向と位置を合わせます。
  • 1回クリックすると、グローバル座標系、またはローカル座標系が割り当てられている場合はその座標系に一致するように方向がリセットされます。
  • 2回クリックすると、その位置は、選択した範囲の中心、またはローカル座標系が割り当てられている場合はその原点にリセットされます。
移動ツールをエッジまたはフェイスに揃えます。移動ツールの位置を変更している場合(オレンジ色でハイライト表示されます)、このボタンをクリックすると、移動ツールをモデル内でドラッグしたときに、このツールが強制的に自動整列されます。
ローカル座標系を選択して移動ツールに割り当てます。新しいシステムを割り当てた後、移動ツールは自動的に原点に再位置決めされます。
注: 現在、移動ツールは直交座標系のみサポートしています。
ヒント: 移動ツールにローカル座標系が割り当てられると、systemボタンにが表示され、マニピュレーターがローカル座標系モードになったことを示します。もう一度このボタンをクリックすると、割り当てられた座標系が変更され、リセットするとグローバルシステムモードに戻ります。

平行移動または回転の矢印をクリックしたとき:

ベクトルツールを使って1つの方向を定義します。
Δ
ボタンを使って、選択した方向にインクリメンタルな移動または回転を適用します。
ヒント: ベクトルツールを使って2つのスナップ間の方向を定義する場合、Δ増分フィールドには対応する距離も自動的に入力されます。

干渉認識

コンポーネント同士の貫通の発生を防ぎます。

制約事項: コンポーネントのみで利用できます。
移動ツールのデフォルトの挙動では、コンポーネントが相互に貫通することが許可されており、コンポーネント同士が重なり合うことは禁止されていません。


図 8.
干渉認識オプションをアクティブにした場合、2つのコンポーネントの一方を動かしてこれらのコンポーネントを干渉させようとすると、コンポーネントが干渉ポイントまたはそれより前で止まります。この位置を越えてコンポーネントをドラッグしようとすると、このコンポーネントは貫通していない位置に留まり、この動きをブロックしているコンポーネントのフィーチャーエッジがオレンジ色でハイライト表示されます。ブロックしているコンポーネントを貫通するようにコンポーネントをドラッグし続けた場合、ドラッグされたコンポーネントは再び動き出し、次の干渉に遭遇した時点で止まります。


図 9.

配置モードを使用したエンティティの配置

ソース位置とターゲット位置を指定して、エンティティを配置します。

ソース位置とターゲット位置のペアを1つ、2つ、または3つ選択することにより、選択されているエンティティの位置を変更します。ソース位置は開始参照点を表します。これは対応するターゲットと照合され、変換が生成されます。実行される変換は並進と回転のプロシージャの組み合わせで、選択されているエンティティが再配置されるまでこれらに適用されます。
  1. ホームツールから移動ツールをクリックします。


    図 10.
  2. ガイドバーから、モードをInteractiveからPositionに変更します。
  3. ガイドバーからSourceをクリックし、モデリングウィンドウでソース位置を最大3つ選択します。
  4. モデリングウィンドウで、Targetを選択し、同数のターゲット位置を選択します。
  5. オプション: をクリックし、Show previewを選択して更新した位置をプレビューします。
  6. ガイドバーで、下記のオプションのいずれか1つを終了します:
    • をクリックして適用し、ツールを開いたままにします。
    • をクリックして適用し、ツールを閉じます。
    • をクリックし、適用せずにツールを終了します。
ソース位置とターゲット位置のペアを1つ選択すると、選択されているエンティティがS1からT1に移動します。


図 11.
ソース位置とターゲット位置のペアを2つ選択すると、選択されているエンティティがS1からT1に移動します。次に、S2とT2が同一のベクトル上に並ぶまで、(S1をベクトルの原点として使用して)エンティティがS1を中心に回転されます。


図 12.
ソース位置とターゲット位置のペアを3つ選択すると、選択されているエンティティがS1からT1に移動します。次に、エンティティは、S2がT2に一致するまでS1を中心に回転されます。最後に、S3位置とT3位置が同一平面上にくるまで、エンティティが(T1, T2)軸周りに回転されます。


図 13.


図 14. 結果

例:2つのソリッドの位置合わせ

次の例では、2つ円筒のフェースを位置合わせすることを目標にしています。


図 15.
  1. ホームツールから移動ツールをクリックします。


    図 16.
  2. セレクターをSolidsに設定し、左側の円筒を選択します。
  3. ツールを円筒のフェイスに揃えます。
    1. 軸の原点をダブルクリックして編集モードを開始し、ツールの位置を変更します。
    2. 軸の原点を円筒面の中心にあるスナップ点までドラッグします。


      図 17.
    3. X矢印の先端にあるをクリックし、フェイスのエッジ上のスナップポイントまでドラッグします。


      図 18.
    4. Z軸のカーブした矢印を、フェイスのエッジ上のスナップポイントまでドラッグします。

      この軸を回転させると、他の2つの自由度がロックされます。



      図 19.
    5. 空白領域を左クリックして編集モードを抜けます。
    ヒント: マクロダイアログをクリックして、選択したパートにツールを自動的に位置合わせすることもできます。この方法は多くの場合に有効ですが、得られる結果は、選択したパートの位置と形状に依存します。したがって、複雑なシナリオでは、(上記のように)原点と軸を手動で再配置することが、より確実な移動ツールを使った位置合わせ方法です。
  4. 円筒を平行移動して回転させ、他の円筒と位置合わせします。
    1. 軸の原点をもう一方の円筒面中心にあるスナップ点までドラッグします。


      図 20.
    2. X矢印の先端にあるをクリックし、ターゲットフェイスのエッジ上のスナップポイントまでドラッグします。


      図 21.
    3. Z軸のカーブした矢印をターゲットフェイス上のスナップポイントまでドラッグして整列を終了します。


      図 22.


      図 23.