体積削減

体積削減係数を確認します。軸対称理論では、実際のソリッドは、軸対称の軸を中心にして軸対称サーフェスを360度回転することで生成されるソリッドと等しくなるはずです。

実際には、このルールに完全には適合していない(ただし回転の主軸はある)ソリッドでも削減可能であるため、そのようなメッシュに削減係数を適用できます。削減係数は倍精度の値(0-100)であり、この値は、シミュレーションで維持される必要のある回転されたボリュームの比率を表します。

図8に、削減係数の要素ベースのコンターを示します。回転操作時にソリッド内で完全に接液された領域の削減率は0%である一方で、ソリッドとほとんど交差しない領域は高い比率を示します。



図 1.
  1. 対称リボンでVolume Calcツールをクリックします。


    図 2.
  2. 要素、サーフェス、または軸対称エンティティを選択します。
  3. ソリッドは軸対称エンティティから入力されますが、ソリッド断面を更新可能です。
    • 要素 / サーフェスの場合は、関連する軸対称エンティティがクロスリファレンスによって検出されてから、その軸対称エンティティからソリッドが抽出されます。
    • 軸対称エンティティが、1つのセクター(1/4や1/8など)のみを表すソリッドから作成された場合は、ソリッドの選択を完了して正確な体積削減量を取得します。
  4. Calculateをクリックします。
    このツールは、軸対称サーフェス上の要素あたりの体積削減量を評価しますが、大きなモデルや細かいメッシュではかなり時間がかかることがあります。

    係数が計算された要素がコンター表示され、2つ目のガイドバーに自動的に切り替わります。

    ヒント: 新しい選択に対して削減係数を再計算するには、Backをクリックします。
  5. 新しいガイドバー上のドロップダウンメニューを使用して、次の操作を実行します:
    オプション 説明
    Review Elements このモードでは、選択した要素の削減係数のコンターが表示されます。前のステップでの選択から要素の選択を変更できます。結果はすでに計算されています。この段階で要素の選択を変更しても、コンターがリフレッシュされ、凡例が更新されるだけです。

    任意の要素にカーソルを合わせると、その要素の体積削減係数が表示されます。

    Assign Surfaces このモードでも、要素の体積削減係数は事前計算されています。ただし、サーフェスを選択して、マクロダイアログで集計を選択することができます。

    Average | min | max | user

    先頭の3つのオプションについては、面積で平均化された削減係数が計算されます。最後のオプションは、ユーザー入力値です。したがって、集計後に保持された値は、サーフェスに追加された« VolumeReductionFactor »という名前のメタデータによって、それぞれのサーフェスに割り当てられます。

    係数はサーフェスごとに計算されるため、サーフェスごとに異なる値が割り当てられることに注意することが重要です。ユーザー入力の場合は、選択したものに対して同じ値が適用されます。

    サーフェスにカーソルを合わせると、それらのサーフェスに基づいた削減係数が表示されます。

    Review Surfaces このステップでは、複数のサーフェスを選択して、削減係数のコンターを表示できます。表示される値は、選択したサーフェスの既存のメタデータであるVolumeReductionFactorから抽出されます。このモードでは計算や割り当ては実行できず、すでに割り当てられた係数を単に確認するだけです。
  6. ガイドバーで、下記のオプションのいずれか1つをクリックします:
    • - 適用し、ツールを開いたままにする
    • - 適用し、ツールを閉じる
    • – 適用せずにツールを終了する