データセットの作成と管理

データセットは、モデルのトレーニングやスコア付けに使用される1つまたは複数のシミュレーション結果の集合です。

注:.h3dファイルは別々に処理する必要があるため、データセットの作成時間はさまざまです。
  1. データセットを作成します。
    1. PhysicsAIリボンから、Create Datasetツールを選択します。


      図 1.
      Create Datasetダイアログが開きます。
    2. データセットの名前を入力します。
    3. ディレクトリ設定は、…Openをクリックして、該当するプロジェクトフォルダーを指定します。
    4. 必要なすべての.h3dファイルを選択して右矢印をクリックします。


      図 2.
      注: CAEデータ内にソリッド要素が存在している場合は、Extract solid facesチェックボックスを選択すると、外側サーフェスでのみ予測が行われます。予測時間が確実に短縮されるため、Extract solid facesチェックボックスはデフォルトで選択されています。

      Extract solid facesチェックボックスを選択しない場合は、ソリッドボディの内部全体のすべての節点 / 要素についても予測が行われます。



      図 3. Extract solid facesチェックボックスを選択した場合


      図 4. Extract solid facesチェックボックスを選択しない場合
    5. OKをクリックします。
  2. データセットを管理します。
    1. PhysicsAIリボンから、Manage Datasetsツールを選択します。


      図 5.
      Datasetsダイアログが開きます。
    2. データセットを作成、インポート、または削除します。


      図 6.
    3. OKをクリックします。

CAEデータの互換性

ここでは、PhysicsAIのデータ互換性について詳しく説明します。

ファイルタイプ

PhysicsAIは、HyperViewによって読み取り可能なすべてのCAEファイルフォーマットと互換性があります。これには、.h3dのようなフォーマットや、いくつかのサードパーティCAEフォーマットが含まれます。

フォーマットの全リストについては、こちらをご参照ください。

要素タイプ

PhysicsAIは、読み取り可能なすべてのCAE要素タイプをサポートしています。これには、0D、1D、2D、3D要素と、1次および2次要素が含まれます。

多面体要素はサポートされていないため、PhysicsAIとの互換性はありません。

静的 / 過渡

静的シミュレーションと過渡シミュレーションの両方がサポートされています。

過渡シミュレーションの場合、すべてのサンプルの時間ステップ数は等しい必要があります。

物理特性

構造、CFD、熱、製造など、ほぼすべてのタイプの物理特性シミュレーションがサポートされています。

PhysicsAIでは、すべての節点 / 要素で結果が定義されていることが期待されます。一部のパートについて結果が未定義の場合は(“NA”やHyperViewでのグレー表示など)、PhysicsAIデータセットを作成する前に、まずHvTransを使用してそれらを削除する必要があります。1つの例外は、結果があることが想定されていない剛体要素です。

陽解法解析での浸食は現在サポートされていません。

テンソル結果

応力やひずみのようなテンソル結果については、PhysicsAIはフォンミーゼス成分のみを予測します。トレスカ応力のような別の成分が必要な場合は、前処理ステップとして(PhysicsAI外)、この成分からスカラー場を作成できます。

層状の結果

シェル要素に複数の層がある場合、PhysicsAIはすべての層の中での最大値を予測します。