_impl.h3dファイル

モデルデータと結果データの両方が含まれる圧縮されたバイナリファイル。このファイルは、HyperView内で、またはHyperView Playerの使用中に、結果をポスト処理するために使用できます。

ファイル生成

_impl.h3dファイルは、非線形陰解法(静解析および過渡解析) 解析実行の一般的なリアルタイムの出力ファイルです。PARAM,IMPLOUT,YESと組み合わせてNLOUTバルク / サブケースペアを指定した場合や、特定のI/OエントリのNLOUT引数がNLOUTバルクデータを指して指定された場合に、リアルタイムで出力されます。

以下の場合は、結果がリアルタイムで_impl.h3dファイルに出力されます。
  • NLOUTサブケース / バルクデータエントリと併せて、モデルでPARAM,IMPLOUT,YES/ONLYを定義している場合。
  • 結果固有のリアルタイム出力をアクティブにしている場合。例:STRESS(NLOUT=<ID>)

ファイル内容

_impl.h3dファイルには、以下の結果に加えて、節点定義と要素定義が含まれます:
結果 内容
変位 非線形解析からの変位(並進および回転)結果。

出力は、入出力オプションのDISPLACEMENTによって制御されます。

速度 非線形解析からの速度結果。

出力は、入出力オプションのVELOCITYによって制御されます。

加速度 非線形解析からの加速度結果。

出力は、入出力オプションのACCELERATIONによって制御されます。

単点反力とモーメント 非線形解析からの単点拘束の反力結果。

出力は、入出力オプションのSPCFORCEによって制御されます。

多点反力とモーメント 非線形解析からの多点拘束の反力結果。

出力は、入出力オプションのMPCFORCEによって制御されます。

適用される力とモーメント 非線形解析からの適用される荷重ベクトル結果。

出力は、入出力オプションのOLOADによって制御されます。

節点力とモーメント 非線形解析からの節点力バランス結果

出力は、入出力オプションのGPFORCEによって制御されます。

ひずみ 非線形解析からのひずみ結果。 2

出力は、入出力オプションのSTRAINによって制御されます。

応力 非線形解析からの応力結果。 2

出力は、入出力オプションのSTRESS/ELSTRESSによって制御されます。

接触結果 非線形解析からの接触結果。 5

出力は、入出力オプションのCONTFによって制御されます。

JOINTG変位 JOINTGは変位結果を示します。

出力は、入出力オプションのJOINTDによって制御されます。

JOINTG反力 JOINTG反力結果を示します。

出力は、入出力オプションのJOINTFによって制御されます。

コメント

  1. 詳細については、PARAM, IMPLOUTNLOUTをご参照ください。
  2. 通常、リアルタイム出力は、小変位(SMDISP)および大変位(LGDISP)の非線形陰解法(静的および過渡)解析に適用可能です。
  3. 応力やひずみの結果をリアルタイムで出力するためのサポート情報を以下の表にまとめました。
    出力 位置 タイプ サポートされている要素
    応力 要素

    コーナー

    ガウス点

    N/A 利用可能な要素:
    1. SMDISPとLGDISP解析における1次および2次ソリッド要素。
    2. SMDISPとLGDISP解析における1次シェル要素。2次シェル要素は、SMDISP解析のみサポート。
    3. SMDISPとLGDISP解析におけるCBAR/CBEAM要素
    ひずみ 要素

    コーナー

    ガウス点

    塑性

    クリープ

    利用可能な要素:
    1. SMDISPとLGDISP解析における1次および2次ソリッド要素。
    2. SMDISPとLGDISP解析における1次シェル要素。2次シェル要素は、SMDISP解析のみサポート。
    3. SMDISPとLGDISP解析におけるCBAR/CBEAM要素
  4. MATS1が存在する場合、2次シェル要素のリアルタイムの要素結果が出力されません。
  5. SMDISPとLGDISP解析の両方、およびN2S接触とS2S接触で、接触結果が一般的にサポートされています。
  6. Gasket要素および JOINTG要素の結果は、 _impl.h3d 出力のSMDISPおよびLGDISPの両方で一般的にサポートされています。