/ALE/MUSCL

ブロックフォーマットキーワード このオプションは、多相材料則(LAW51)の使用時に体積比率フィールドの2次MUSCL(Monotonic Upstream-Centered Scheme for Conservation Laws)再構築を、材料則LAW151の使用時にフルの2次スキーム(時間と空間)を可能とします。

フォーマット

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/ALE/MUSCL
BETA IFLAG              

定義

フィールド 内容 SI単位の例
BETA 勾配再構築の圧縮係数0.0と2.0の間でなければなりません。
= 1e-20
従来の風上法
= 1.0
正確な2次勾配再構築
= 2.0(デフォルト)
過剰圧縮勾配リミッター

(実数)

 
IFLAG 2次のLAW151の定式化フラグ
= 0(デフォルト)
すべての変数に対するフルの2次ソリューション(時間と空間)
= 1
体積率フィールドのみがMUSCLメソッドで再構築されます(LAW51に関して)。

(整数)

 

コメント

  1. 有限体積法は慣行的に、メッシュフェイス(3D)またはメッシュエッジ(2D)に沿った数的流束の計算に依存します。ロバストかつ安定したスキームを得るための便利ではあるが非常に拡散性のある方法は、風上法の使用です。MUSCL1法は、風上アプローチを体積比率フィールドの2次再構築と組み合わせ、流体間のインターフェースのより良いローカライズを可能とし、数値的な拡散性はかなり小さくなります。
  2. /ALE/MUSCLは、2Dおよび3Dモデリング用でLAW51のみと適合性があります。現時点では、体積比率についてのみ有効です。計算コストが多少増えることが予想されます。
  3. /ALE/MUSCLは多相材料則LAW151との適合性もあり、IFLAG=0(デフォルト)の場合はフルの2次ソリューション(時間と空間)を提供します。IFLAG=1を設定することにより、体積率フィールドのみにMUSCLを使用することができます。これで、挙動はLAW51の場合と同じになります。
  4. バージョン2022.0より、MUSCLはデフォルトで有効化されています。これは、Engineオプション/ALE/MUSCL/OFFを使用することで、無効にできます。
1 B. Van Leer, Towards the Ultimate Conservative Difference Scheme, V. A Second Order Sequel to Godunov’s Method, J. Comp.Phys., 87, 408—463, 1979