ドメイン

ドメインエンティティは、モーフィング中にモデルを異なるドメインに分割します。

各ドメインには、要素(1D、2D、3Dまたは一般ドメイン用)、一連の節点(エッジドメイン用)、または節点のグループ(グローバルドメイン用)が含まれます。

ドメインの形状は、ドメインに関連付けられたハンドルが移動すると変化し、そのドメイン内の節点の位置を変更します。

ドメインには、アクティブ、およびエクスポートステートを設定することはできません。

ドメインタイプ

1D、2Dおよび3Dドメインについては、適切なタイプの要素のみが、そのドメインに割り当てられます。選択された正しいタイプの要素が既に別のドメインに割り当てられている場合、それらは新しいドメインに再度割り当てられます。

ハンドルは、エッジドメインの終点に自動的に作成されます。
1D Domain
バー要素や剛体要素など、1D要素のグループ。
2D Domain
シェル要素のグループ。2Dドメインが作成した場合、ドメインのための要素のエッジにエッジドメインも作成されます。
Figure 1 では、選択された要素から、2Dドメインが作成されています。ユーザーは、新しいドメイン内に入れたい要素を選択するだけです。要素が自動的に新しいドメインに割り当てられ、その周りにエッジドメインが作成され、エッジドメイン上の適切な位置にハンドルが追加されます。作成された2Dドメインにより、エッジドメインの終端にあるハンドルを要素の面に移動することによってビードを作成することが可能です。


Figure 1.
3D Domain
ソリッド要素のグループ。3Dドメインを作成した場合、フェイス上に2Dドメインが作成され、2Dドメインのエッジ上にエッジドメインが作成されます。
General Domain
一般ドメインは、すべてのタイプの要素(1D、2Dおよび3D)を含むことが可能です。しかし、一般ドメインに沿ったエッジやフェイスドメインは作成されません。一般ドメインは近くにある2Dおよびエッジドメインを考慮します。また、必要な場合は一般ドメインの内側にエッジドメインを作成することも可能です。ドメインが他の要素に接触する箇所では、それらの要素がドメイン内にあるか否かにかかわらず、一般ドメインのためのハンドルが生成されます。一般ドメインがドメインの外側で要素に接する箇所では、接触面上の各節点位置にハンドルが作成されます。他のドメイン内で一般ドメインが要素に接する箇所では、一般ドメインの制御が確実になるよう、論理的な位置にハンドルが作成されます。一般ドメインは一旦作成されると、異なる要素タイプを含んでいたとしても、他のドメインと同様モーフィングすることが可能です。
Figure 2 では、2つの剛体スパイダーと1つのヘキサ要素から成るコネクターについて一般ドメインが作成されています。一般ドメインについて、(中央の)4つの長方形アイコンにご注目ください。ドメインを必要に応じてモーフィングできるよう、ドメインの両端に2つのハンドルが手動で追加されています。いずれかのハンドルを動かすと、ドメイン全体がその長さに沿って均等に引き伸ばされます。


Figure 2.
Note: ヘキサおよび剛体要素に加え、シェル要素も一般ドメインの一部として含めることができます。
Edge Domain
一連の節点。通常2Dドメインと3Dドメインのエッジ沿いに作成されます。2D、3D、もしくは一般ドメインのいずれにも結合していないエッジドメインを作成することはできません。
Figure 3 では、選択された節点について、エッジドメインが作成されています。節点は、1つも飛ばさずにエッジドメインのパスに沿って順に選択しなくてはなりません。HyperMeshは、設定されたしきい値以上に角度と曲率方向が変化している長さに沿ったポイントで、エッジドメインの終端位置にハンドルを自動的に追加します。作成されたエッジドメインにより、エッジドメインの終端にあるハンドルを要素の面に移動することによってビードを作成することが可能です。


Figure 3.
Global Domain
節点のグループ。
モデル内に複数のグローバルドメインを作成することも可能ですが、節点は複数のグローバルドメインに属することはできません。グローバルハンドルは、それらのグローバルドメインに割り当てられた節点にのみ影響を及ぼします。
一般的な方法を使用したモデル形状の変更のみが必要な場合は、グローバルドメインの作成のみが必要となります。大きいモデルに関して、generate auto functionを使いモデル全体についてローカルドメインを自動生成するのは、時間がかかる上、不要な作業の場合もあります。モデルの一部分しか変更する必要がない場合、そのパートについてのみドメインを作成すれば済みます。
グローバルドメインを作成する際、グローバルハンドルを自動的に生成させるオプションがあります。HyperMeshは、モデル内の節点密度の最も高い領域とモデルを囲むボックスの8つの角にグローバルハンドルを置きます。