/SLIPRING/SHELL

ブロックフォーマットキーワード /MAT/LAW119/PROP/TYPE9を使用して定義されたシートベルト要素の2Dスリップリングを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/SLIPRING/SHELL/slipring_ID/unit_ID
slipring_title
El_Gr1 El_Gr2 Gr_Nod Sens_ID Fl_flag   Ed_factor  
fct_ID1 fct_ID2 Fric_d Xscale1 Yscale2 Xscale2
fct_ID3 fct_ID4 Fric_s Xscale3 Yscale4 Xscale4

定義

フィールド 内容 SI単位の例
slipring_ID スリップリングの識別子。

(整数、最大10桁)

 
unit_ID (オプション)単位の識別子。

(整数、最大10桁)

 
slipring_title Slipring_titleのタイトル。

(文字、最大100文字)

 
El_Gr1 スリップリング内の1つ目の要素グループ(または要素セット)のID。 2 3

(整数、最大10桁)

 
El_Gr2 スリップリング内の2つ目の要素グループ(または要素セット)のID。 2 3

(整数、最大10桁)

 
Gr_Nod 固定節点のグループ。 4

(整数、最大10桁)

 
Sens_ID スリップリングをロックするために使用されるセンサーの識別子。
= 0
スリップリングはロック解除されています。

(整数)

 
Fl_flag スライド方向を制御するフラグ。
= 0(デフォルト)
両方向に滑ります。
= 1
El_Gr1の要素からEl_Gr2の要素の方向にのみ滑ります。
= 2
El_Gr2の要素からEl_Gr1の要素の方向にのみ滑ります。

(整数)

 
Ed_factor クーロン摩擦の指数減衰係数。

(実数)

[ s m ] MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaWaamWaaeaada WcaaqaaiaadohaaeaacaWGTbaaaaGaay5waiaaw2faaaaa@39E3@
fct_ID1 時間の関数としての動的クーロン摩擦係数の識別子。

(整数)

 
fct_ID2 垂直抗力の関数としての動的クーロン摩擦係数の識別子。

(整数)

 
Fric_d
fct_ID1= 0の場合
一定の動的クーロン摩擦係数。
fct_ID1 > 0の場合
関数fct_ID1の縦軸スケールファクター。

(実数)

 
Xscale1 関数fct_ID1の横軸スケールファクター。

(実数)

[ s ]
Xscale2 関数fct_ID2の横軸スケールファクター。

(実数)

[ N ]
Yscale2 関数fct_ID2の縦軸スケールファクター。

(実数)

 
fct_ID3 時間の関数としての静的クーロン摩擦係数の識別子。

(整数)

 
fct_ID4 垂直抗力の関数としての静的クーロン摩擦係数の識別子。

(整数)

 
Fric_s
fct_ID3 = 0の場合
一定の静的クーロン摩擦係数。
fct_ID3> 0の場合
関数fct_ID2の縦軸スケールファクター。

(実数)

 
Xscale3 関数fct_ID3の横軸スケールファクター。

(実数)

[ s ]
Yscale4 関数fct_ID4の縦軸スケールファクター。

(実数)

 
Xscale4 関数fct_ID4の横軸スケールファクター。

(実数)

[ N ]

コメント

  1. /SLIPRING/SHELLオプションは、/SLIPRING/SPRINGのシートベルトシェル要素の拡張機能です。これは、/SLIPRING/SPRINGの続きと見なすことができます。これらのパラメータはほとんど同じであるため、パラメータ、実行時のスリップリングの更新、ロックと摩擦の詳細については、/SLIPRING/SPRINGをご参照ください。
  2. /SLIPRING/SHELLは、シートベルトシェル要素(シートベルト材料(/MAT/LAW119 (SH_SEATBELT))を使用したシェル)にのみ結合できます。
  3. /SLIPRING/SHELLは、最初にスリップリングに結合される2つのシェル要素グループEl_Gr1El_Gr2と、スリップリングの位置の定義に使用される節点グループGr_Nodによって定義されます。要素El_Gr1El_Gr2の間の共通節点は、node_ID1と同じ座標である必要があります。


    図 1.
  4. スリップリングは1つのラインによって表される必要があるため、Gr_Nodの節点は整列されている必要があり、シートベルトシェル要素の節点とすることはできません。Gr_Nodのすべての節点は、単一の剛体または境界条件(すべての自由度が固定されている)に属している必要があります。
  5. シェルシートベルト要素の共通節点は、対応する固定節点に運動学的に常に結合されています。これらの節点に他の運動条件を適用することはできません。
  6. スリップリングに結合されているシェル要素は非アクティブ化されており、スリップリング外になると再アクティブ化されます。シェル要素のアクティブ化 / 非アクティブ化は漸進的であり、シェル要素とスリップリング間の距離から計算されたスケールファクターは応力に適用されます。