/MAT/LAW119 (SH_SEATBELT)
ブロックフォーマットキーワード この直交異方性シェル材料は、2Dシートベルト要素用に設計されています。
フォーマット
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/MAT/LAW119/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/SH_SEATBELT/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
M | Lmin | ||||||||
K | C | RE | |||||||
fct_ID1 | fct_ID2 | Fscale1 | Fscale2 | ||||||
E22 | 12 | G12 | Fscale22 | ||||||
Ec | Tc |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | (オプション)単位の識別子。 (整数、最大10桁) |
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mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
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M | シートベルトの単位長さあたりの質量。 (実数) |
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Lmin | 最小長さ。/SLIPRING/SHELLでのみ使用されます。 (実数) |
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K | 単位長さあたりの線形載荷および除荷剛性。 の場合にのみ使用されます。 (実数) |
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C | 単位長さあたりの線形減衰係数。 定義されていない場合は、少量の減衰が自動的に適用されます。 (実数) |
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RE | 圧縮挙動の減少係数値。 最小値、RE > 0.001 デフォルト = 1.0(実数) |
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fct_ID1 | 載荷力と工学ひずみの関係を定義する関数の識別子、またはひずみ速度依存の載荷曲線f(ε)のセットのテーブル識別子。 (整数) |
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fct_ID2 | 除荷力と工学ひずみf(ε)の関係を定義する関数の識別子。 要素がスリップリングまたはリトラクターの内部にある場合は使用されません。 (整数) |
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Fscale1 | fct_ID1のf(ε)対するスケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
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Fscale2 | fct_ID2のf(ε)対するスケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
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E22 | 横方向のヤング率 8 (実数) |
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12 | ポアソン比。 デフォルト = 0.2(実数) |
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G12 | せん断係数 9 (実数) |
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Fscale22 | 横方向の剛性スケールファクター。 現在のバージョンでは使用されていません。 デフォルト = 0.0(実数) |
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Ec | コーティング層のヤング率。 11 デフォルト = 0.0(実数) |
|
コーティング層のポアソン比。 デフォルト = 12(実数) |
||
Tc | コーティング層の板厚。 (実数) |
例(シートベルト)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
Seatbelt
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/SH_SEATBELT/1/1
Seatbelt
# Density Lmin
1E-6 0
# KTens CTens RE
10000 1.1 1.0
# fct_ID1 fct_ID2 Fscale1 Fscale2
0 0 0 0
# E22 NU12 G12 Fscale22
0 0 0 0
# Ec NUC TC
0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- この材料則は直交異方性であり、/PROP/TYPE9 (SH_ORTH)でのみ使用できます。このシートベルトの主方向は方向1であり、横方向は方向2です。プロパティがシートベルト要素のみに使用される場合、フラグIPは自動的に24に設定されます。主方向(方向1)は、節点1と節点2から定義されるか、プロパティで定義されたskew_IDから導出されます。
- 2Dシートベルト要素は、実際には、シートベルトスプリング要素とシートベルトシェルを組み合わせたものです。縦方向の剛性は主にスプリングが有しており(99%)、横方向の剛性はシェルが有しています。これらのスプリングは、シートベルトの主方向(方向1)に対応するシェル要素のエッジ上に自動的に生成されます。2つのシェルに共通するエッジの場合は、1つのスプリングのみが生成されます。
- 引張挙動は、線形弾性として定義する(K > 0の場合)か、非線形(fct_ID1= 0)として定義することができます。これは、シートベルトの全剛性に相当します。
- fct_ID2は、シートベルトの除荷と再載荷に使用されます。fct_ID2が定義されていない場合は(fct_ID2 > 0)、fct_ID1も除荷と再載荷に使用されます。
- fct_ID1とfct_ID2は、正のひずみに対してのみ定義される必要があります。
- 単位長さあたりの剛性は、シートベルト全体の剛性です。この剛性は、自動的に計算されるシートベルトの断面積を使用してヤング率として内部的に計算されます。ベルトの断面積(幅×厚み)は内部的に計算されるため、異なる断面積を有する複数のシートベルトに同じ材料を適用することはできません。
- シートベルトのヤング率は、シートベルトの方向に定義された入力剛性から自動的に計算されます(K、または曲線fct_ID1が定義されている場合はこの曲線の最大勾配によって)。
- 横方向係数E22のデフォルト値は、ベルトの剛性のパーセンテージとして定義されます。
(1) - せん断係数のデフォルト値は、ベルトの剛性の小さいパーセンテージとして定義されます。
(2) - 最小長さLminは、剛性が無限になって時間ステップを低減させることを防ぐために、スリップリング(/SLIPRING/SHELL)の場合にのみ使用されます。
- コーティングが使用されている場合、シェルプロパティ(/PROP/TYPE9)で、積分点の数をN=3に設定する必要があります。