車両ライブラリ内の4WDモデルドライブライン
四輪駆動(4WD)車両モデルでは、フロントアクスルとリアアクスル間に動力配分メカニズムが採用されています。これはオープンデファレンシャルまたは粘性カップリングになる可能性があります。MotionViewの車両ライブラリでは、どちらのオプションも提供されています。
1.トランスファーケース

図 1. 4WD設定のトランスファーケースのオプション

図 2. Modelブラウザのトランスファーケースシステム
- 1.1 トランスファーケースのモデル
- トランスファーケースは、2つのフォースエンティティ(各ドライブシャフトに1つずつ)を使用してモデル化します。トルクの大きさは、フロントとリアのドライブシャフトの回転速度の差を最小化しようとする式です。結果的にほとんど同じ回転になります。
図 3.このため、トルクは以下の関数になります:- 定数またはペナルティ(CONST)
- フロントドライブシャフトの回転速度(OMEGA_FRONT)
- リアドライブシャフトの回転速度(OMEGA_REAR)
T = CONST * ( OMEGA_FRONT - OMEGA_REAR )
- 1.2 トランスファーケース - インターフェース
- トランスファーケースのパラメータ、特にカプラー定数 / 比は、トランスファーケースシステムで提供されるフォームを使用して編集できます。
図 4. パラメータ編集のインターフェース
2.センターデファレンシャルのトランスファーケース
- デファレンシャルハウジング
- フロントドライブギア
- リアドライブギア
- センターデファレンシャル
- Main shaft to centre diff:メインシャフトとセンターデフを接続する2ジョイントカプラー
- Centre diff to drive shafts:センターデフ - リアドライブギア - フロントドライブギアを接続する3ジョイントカプラー
- 2.1 センターデファレンシャルのトランスファーケース - インターフェース
- フロントとリアの間の動力配分は、必要に応じてカプラー比を編集することで変更できます。センターデファレンシャルが適切に機能するようにするには、正しい記号とジョイント方向を使用することが重要です。
図 5. センターデフに基づく動力伝達を編集するインターフェース