Quick Hotspotツール

Quick Hotspotツールでは、特定の選択対象内の結果の最高値または最低値を有するエンティティを検出して、この情報を注釈に表示することができます。

Queryツールから、Hotspotツールのサテライトアイコンをクリックします。


図 1.
Quick Hotspotガイドバーが表示されます。


図 2.

プリファレンスの設定

ガイドバーの左側にあるOptionsメニューを使用して、このツールの実行前にいくつかのプリファレンスをあらかじめ指定しておきます。
  1. ガイドバーをクリックして、Optionsメニューを開きます。


    図 3.
  2. Refreshアイコンをクリックして設定をリセットします。
  3. このツールによって実行されるHotspot Criteriaを設定します。
  4. 残りのオプションは、ホットスポットの検出後に表示される注釈に関するものです。以下を指定できます:
    Note Type
    StaticまたはDynamic。Staticの場合、現在のステップにおけるtemplexが評価され、実際の値が注釈に出力されます。ステップが変化しても、この値は変化しません。一方、Dynamicの場合は、ステップが変化するたびにtemplexが評価され、この値が更新されます。
    Text
    デフォルトでは、Textは、ホットスポット基準に応じてID:{entity.id}Val:{entity.contour_max}または{entity.contour_min}に設定されますが、AアイコンをクリックしてEdit Textダイアログを表示することで、新たなフィールドを追加できます。
    Font
    必要なフォントタイプとフォントサイズを設定します。
    Arrange
    新しい注釈の配置方法を選択します。
    1. Place at entity: 新しい注釈が、それが付加されたエンティティの位置に作成されます。これは手動でドラッグすることもできます。
    2. Place off the model (default): 新しい注釈が、モデリングウィンドウ内のモデルの外側に、他の注釈と重なり合うことなくできるだけ近い位置になるように自動的に配置されます。
    3. Explode off model center: 新しい注釈が、モデリングウィンドウ内のモデルの外側に、モデルの中心から2D投影面内のエンティティ位置の方向に自動的に配置されます。
    4. Explode with offset: 新しい注釈が、この欄の下で指定されたオフセット値に基づいて、モデルの中心から2D投影面内のエンティティ位置の方向に配置されます。
    Screen Anchor
    このオプションを選択すると、モデリングウィンドウ内で注釈が固定され、アニメーション、ズーム、パン、回転の際に注釈が動かなくなります。
    Border Thickness
    必要な枠線の太さを設定します。
    Colors
    注釈のTextBorderFillのカラーモードを選択することで、新しい注釈の色を事前に設定します。
    1. Userカラーモードを選択すると、注釈のText、Border、またはFillに対して希望の色を設定できます。これは、注釈のTextとBorderのデフォルト設定です。
    2. Maintain Contrastの注釈テキストカラーモードを選択すると、注釈のテキストカラーが、黒または白を使用して、常に塗りつぶしの色に対して際立つように維持されます。
    3. Text、Border、またはFillに対してComponentカラーモードを選択すると、それぞれの色が、注釈に付加されたエンティティの親コンポーネント色に設定されます。
    4. Text、Border、またはFillに対してContourカラーモードを選択すると、それぞれの色が、新しい注釈に付加されたエンティティに割り当てられたコンター色に設定されます。
    5. Fillに対してNoneカラーモードを選択すると、注釈の塗りつぶし色が透明のままになります。これは、注釈の塗りつぶし色のデフォルト設定です。

エンティティの選択と注釈の作成

  1. エンティティセレクターはオプションメニューの横にあります。このツールでは、節点、要素、コンポーネント、システムベースのコンターを扱い、コンターの結合タイプに基づいて、エンティティセレクタータイプが自動的に設定されます。さらに、エンティティタイプをNotesに設定できます。このように設定すると、このツールを使用して作成された任意のNotesを選択して編集できるようになります。
  2. エンティティの選択は、作成モードに基づきます。
    Auto-Createモード
    このモードは主なユースケースに向けたもので、モデルの任意の領域を囲むウィンドウをドラッグすると、ホットスポットエンティティが瞬時に検出され、そのIDと値が注釈に表示されます。
    Manual Createモード
    このモードでは、Advanced selectionボタンとCreateボタンがアクティブ化されます。これにより、まず使用可能ないずれかの選択方法(グラフィカルな選択、ウィンドウによる選択、セット指定、コンポーネント指定など)を使用してエンティティを選択してから、Createボタンをクリックすることで、ホットスポットエンティティに付加されたIDと値を含む注釈を表示することができます。
次の図は、Quick Hotspotツールのサンプル結果を示しています(Hotspot criteria = Max、Arrangeオプション = Place off the Model、Fillの色 = Contour)。


図 4.
注:
  • このツールは、FDLや衝突のプロットでは機能しません。
  • このツールは、アクティブなモデルでのみ機能します。選択内容に、オーバーレイされたモデルのエンティティが含まれている場合、ホットスポットの検出ではアクティブなモデルのエンティティのみが考慮されます。
  • このツールは迅速ですが、数回のクリックによる選択で最大または最小のエンティティを検出するだけの基本バージョンのホットスポットファインダーです。このツールでは、要素の無視、ホットスポットの分離といった、ホットスポットファインダーでサポートされている高度な検索基準は使用できません。
  • ホットスポットファインダーとは異なり、このツールで作成された注釈は永続的で、Resultsブラウザに表示されます。つまり、これらの注釈は、コンターが変化すると更新されます。例えば、変位などの節点コンターからクイックホットスポット注釈が作成された場合、そのコンターが応力などの要素コンターに変更されると、その注釈にはN/Aと表示されます。