NVH Director 2023リリースノート

主な特長

  • APML(Adaptive Perfectly Match Layer)またはIE(Infinite Element)を用いて計算されたOptiStructの外部騒音解析結果を後処理する新しいユーティリティが追加されました。指向性プロット、音圧レベル分布、構造寄与を検討できるオプションにより、車外騒音問題の根本原因分析や診断を効率的に行うことができるようになりました。

新機能

車外騒音
APML(Adaptive Perfectly Match Layer)またはIE(Infinite Element)を用いて計算されたOptiStructの車外騒音解析結果を後処理するために、放射音ユーティリティの中にExterior Noiseオプションが追加されました。圧力結果を線形スケールとオクターブバンドでプロットできるオプションです。選択された周波数バンドまたはオクターブバンド幅について、指向性プロット、音圧レベル分布、構造の寄与を視覚化できます。これらの診断機能は、車外騒音問題の解決に非常に有効です。
リボンヒント
複数の機能を持つツールや、セカンダリボンを開くツールを識別するためのリボンヒントが追加されました。ツールのアイコンとラベルの間に表示される小さなインジケーターです。ドット(.)の数はツール内の選択ターゲットの数を表します。ツールにカーソルを合わせるまで表示されないものもあります。


図 1.
このオプションをコントロールするには、File > Preferences > Common > Application > Show ribbon hintsを選択します。

機能強化

CDTire
CDTire作成時のキャンバー角とトー角の取り扱い機能が強化されました。
ジョブ実行
  • Linuxオペレーティングシステムでのジョブ投入が強化されました。
  • ジョブ実行時にカスタムスクリプトの利用が可能になる新しいオプションが追加されました。
決定論的最適化
OptiStructの決定論的最適化の結果から、最適化された設計変数を使ってアセンブリの条件をアップデートできる機能が強化されました。この新しいオプションにより、アセンブリブラウザから車両アセンブリ用のxmlをロードできるようになり、、最適化された変数値にモデルを更新することができます。
ネットワークビュー
モジュールと結合を車両座標系内のそれぞれの位置に自動的に配置する機能が強化されました。
ワークフローの改善
  • パネル寄与解析およびERPで使用されるパネルセットの作成と処理における使い勝手を機能強化させるため、新しい統一コンテキストを使用したワークフローが強化されました。
  • モジュールのドラッグ &ドロップを使用したアセンブリ階層の変更が強化されました。

解決された問題点

  • ファイルサイズが15GBを超える結果ファイルに対するMAC計算のパフォーマンスに関する問題。
  • pretestでのモーダルアニメーションに関する問題。