弾塑性材料
Johnson-Cook(/MAT/LAW2)
- 塑性ひずみの影響
- ひずみ速度の影響
- 温度変化の影響

材料パラメータ
- Iflag=0: Johnson-Cookパラメータ、、: アクティブ
- Iflag=1:降伏応力、UTS(公称応力)、またはUTSでのひずみによる、新しい簡素化された入力
- Iflag = 0
-
(1)
- Iflag = 1
- この新しい入力では、ネッキングポイントでの降伏応力(), 引張り強さ(UTS)および工学ひずみ()が必要です。この新しい入力により、Radiossは自動的に、およびの等価値を計算します。図 2. 引張試験
ひずみ速度

温度変化
- 溶融温度(単位はケルビン)。
- 室温(単位はケルビン)。
- 内部エネルギー。
硬化係数
金属は降伏するまで変形し、その後一般には硬化します(降伏応力は増加)。材料により硬化の様子は異なります(等方硬化、移動硬化など)。これは非常に重要な材料特性でもあります(スプリングバックの場合)。
LAW2では、オプションChard(硬化係数)を使用して、材料にどの硬化モデルを使用するかを記述します。この機能はLAW36、43、44、57、60、66、73、74でも使用できます。
- Chard = 0:等方性モデル
- 1次元のケースでは、材料は降伏応力後に強化されます。前回の引張りの最大応力がそれに続く荷重での降伏となり、この新しい降伏応力はそれに続く引張りおよび圧縮での降伏応力と同じになります。図 4.
- Chard = 1:運動学的Prager-Zieglerモデル
- Bauschinger効果(引張りによる硬化の後、圧縮による軟化が発生し、圧縮での平均降伏が低下する)をモデル化するには、移動硬化を使用します。図 5.
弾塑性区分線形材料(/MAT/LAW36)
LAW36では、さまざまなひずみ速度に対してさまざまな塑性応力-ひずみ曲線を直接定義できます。

ヤング率
- fct_IDEを使用したヤング率の更新(fct_IDE ≠ 0): 図 7.
- EinfおよびCEを使用したヤング率の更新(fct_IDE = 0): 図 8.
材料の挙動

HILL材料
Radiossでは、LAW32、LAW43、LAW72、LAW73、LAW74、LAW78、およびLAW93の各材料則でHILL基準を使用します。
HILL基準
- 3D等価HILL応力:
(6) - シェル要素:
(7) ここで、、、、、、およびは、6つのHILL異方性パラメータです。シェル要素で必要なHILLパラメータは、、、、およびの4つのみです。
LAW78ではHILL基準は次のとおりです:(8) ランクフォードパラメータを使用してHILLを判断する方法が2種類あります。- ひずみ速度(LAW32、LAW43、LAW72、LAW73)
- 降伏応力比(LAW74、LAW93)
ひずみ速度
ここで、は、直交異方性方向1に対して成す角度です。
は、直交異方性方向1に対してさまざまな角度で切断した多くの試料で測定できます。荷重の方向を直交異方性の方向1とした引張試験で測定したと同様。 荷重の方向が直交異方性の方向1と直交する引張試験で測定した

ここで、。
これらのすべての基準でランクフォードパラメータ(ひずみ速度)が要求され、HILLパラメータがRadiossによって自動的に計算されます。
降伏応力比
- 引張試験で得られた降伏応力
- せん断試験で得られた降伏せん断応力
LAW93でパラメータ入力を使用する場合は、初期応力パラメータを参照降伏応力として取得します。曲線入力を使用する場合は、曲線から読み取った降伏応力を参照降伏応力として取得します。
シェル要素の場合は、とを取得します。