ハンドル

ハンドルエンティティは、モーフィング中にドメインの形を制御します。

ハンドルは任意のドメインと関連付けることが可能ですが、1つのハンドルと関連付けられるのは1つのドメインのみです。1D、2D、3D、一般ドメインまたはエッジドメインに関連付けられたハンドルを動かすと、そのドメイン内の節点がハンドルが接している他のドメイン内の節点と共に、移動します。グローバルドメインに関連付けられたハンドルは、そのドメイン内の節点にのみ影響を及ぼします。モデルに大規模な変更を加えるにはグローバルドメイン上のハンドルを、小規模の変更を加えるにはローカル(1D、2D、3D、一般またはエッジ)ドメイン上のハンドルを動かします。また、モデルに大規模な変更と小規模な変更を両方加え、論理的な方法でその影響を一緒にまとめることも可能です。

また、グローバルドメインまたはローカルドメイン内のいずれでも、ハンドルを互いに従属させることが可能です。これにより、ハンドルは他のハンドルの動きを制御できますが、制限はしません。別のハンドルに従属したハンドルは、従属ハンドルに直接適用される摂動に加え、その親ハンドルに適用される摂動を継承します。これによってユーザーは、例えば、3つの異なる穴の位置を制御する3つの個別のハンドルを作成し、それらのハンドルの中央に1つのハンドルを作成してそのハンドルに3つのハンドルを従属させるなど、モデル内のハンドルの階層的な制御構造を指定できます。中央のハンドルが動かされると、別のハンドルも同様に動き、これによってすべての穴も動きます。従属ハンドルのいずれかを動かすと、そのハンドルが制御する穴のみが動きます。なお、1つのハンドルを複数のハンドルに従属させることも可能です。従属ハンドルは、親ハンドルとの距離に基づき親ハンドルに適用される平均摂動に等しい分だけ摂動されます。

グローバルハンドルは赤で表示され、グローバルドメインに属します。ローカルハンドルはオレンジで表示され、ローカルドメインに属します。グローバルハンドルとローカルハンドルの両方に、さまざまな色とサイズの依存ハンドルを設定できます。

ハンドルには、アクティブ、およびエクスポートステートを設定することはできません。

Create Handles

新規ハンドルを作成します。

複数のハンドルが作成される際、すべての名前が固有となるよう、名前の後に数字がつけられます。

作成中に割り当てられた従属性は、作成されるすべてのハンドルに適用されます。

by nodesオプションを使用する際は、ハンドルについてドメインを選択する必要はありません。ドメインを選択しない場合、ハンドルはその節点を含むドメインに割り当てられます。



図 1. 選択した節点で作成された3つのハンドル
  1. Morphリボンで、Morphツールセットの横の矢印をクリックし、Handlesを選択します。
  2. Morph: Handlesダイアログで、CreateがActionに選択されていることを確認します。
  3. パラメータの定義。
    パラメータ 動作
    Name 新しいハンドルの名称を指定します。

    デフォルト接頭子のhandleが使用されます。この名称を変更せずに更にハンドルを作成すると、Handle1、Handle2、...というように、名称の最後に番号が加えられます。

    Attached To 新規にハンドルが必要なドメインを選択します。ハンドル用に選択された節点がドメインの一部である場合、この入力欄はオプションとなります。
    Dependent On 従属する既存のハンドルを1つまたは複数選択します。従属ハンドルを作成しない場合、このセレクターは使用しません。
    Select By
    Nodes
    モデルから節点を選択しハンドルを作成する位置を決定します。
    Location and System
    ハンドルを作成する位置のX、Y、Z座標を指定するとともに座標系を指定します。
    Handle Size ハンドルサイズを指定します。
  4. Createをクリックします。

ハンドルの読み込み

シェイプとグローバルハンドルの一方または両方をファイルから読み込みます。

グローバルハンドルと形状のみがファイルに保管されます。

シェイプを読み込む際、摂動を起こさせるハンドルを名称によって検索します。したがって、異なるモデル内に同じ名称のグローバルハンドルが存在する場合、1つのモデル内のシェイプをファイルに保存し、そのファイルを別のモデルに読み出すことによって、2つのモデル間でシェイプを移動させることが可能です。このオプションについては、ファイルを読み込む際、形状のみを読み込み、ハンドルは読み込みません。

  1. Morphリボンで、Morphツールセットの横の矢印をクリックし、Handlesを選択します。
  2. Morph: Handlesダイアログで、ActionにLoadを選択します。
  3. Fileで、をクリックし、必要なファイルを参照し、選択します。
  4. パラメータの定義。
    パラメータ 動作
    Overwrite モデル内のエンティティをファイル内のエンティティで上書きするには、Overwriteチェックボックスを選択します。

    モデルエンティティの現在の状態を維持するには、Overwriteチェックボックスをクリアします。

    注: 上書きした場合は、モデル内のシェイプとグローバルハンドルはすべて削除されます(競合している可能性のあるものだけでなく)。
    Load Handles ファイルからハンドルを読み込むには、Load Handlesチェックボックスを選択します。選択されたアイテムのみがファイルから読み込まれ、クリアされたアイテムは無視されます。
    Load Shapes ファイルからシェイプを読み込むには、Load Shapesチェックボックスを選択します。選択されたアイテムのみがファイルから読み込まれ、クリアされたアイテムは無視されます。
  5. Loadをクリックします。

ハンドルの保存

グローバルハンドルとシェイプをファイルに保存します。

すべての形状とグローバルハンドルがファイルに保存されます。ただし、シェイプのグローバルハンドルとグローバルハンドルの摂動のみが保存されます。ローカルハンドルとローカルハンドル摂動はファイルに書き出されません。シェイプにローカルとグローバル両方の摂動が含まれる場合、グローバルハンドルの摂動のみがファイルに書き出され、節点に適用される拘束条件は保存されません。ハンドルの摂動として保存されたシェイプのみが、ファイルに書き出されます。

  1. Morphリボンで、Morphツールセットの横の矢印をクリックし、Handlesを選択します。
  2. Morph: Handlesダイアログで、ActionにSaveを選択します。
  3. Fileで、をクリックし、必要なファイルを参照、選択します。
  4. 保存位置に移動し、保存するファイル名を入力します。
  5. Saveをクリックします。

ハンドルの更新

ハンドルの位置や依存関係を更新します。

複数のハンドルが選択された場合、ハンドルの従属性を更新することのみが可能です。

  1. Morphリボンで、Morphツールセットの横の矢印をクリックし、Handlesを選択します。
  2. Morph: Handlesダイアログで、ActionにUpdateを選択します。
  3. パラメータの定義。
    パラメータ 動作
    Properties 依存関係を更新するか、依存関係と場所を更新するかを選択します。
    Select ハンドルが単数(handle)か複数(handles)かを選択します。
    Dependent On 選択されたハンドルに従属させたいハンドルを選択します。従属ハンドルを作成しない場合、このセレクターは使用しません。
    Location ハンドルのX、Y、Z座標を指定します。
    System ハンドルがある座標系を指定します。
  4. オプション: Review Dependenciesをクリックすると、選択されたハンドルの従属関係が表示されると同時に、選択されたハンドルから従属するハンドルに至るベクトルを画面上にプロットします。
  5. オプション: Review Symmetry Linksをクリックすると、対称性によりリンクされたハンドル間にベクトルをプロットし、選択されたハンドルの関連付けされた対称定義を表示します。
  6. Updateをクリックします。