/SENSOR/NIC_NIJ
ブロックフォーマットキーワード 定義された特性に従ってオブジェクトをアクティブ化または非アクティブ化するために使用される、頚部損傷基準(NIC)に基づいたセンサーを記述します。
このセンサーは、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)によって策定された頚部損傷基準Nijに基づいています。このセンサーでは、取り付けられるスプリングで計算された力とモーメントを使用します。引張と圧縮の軸力は、屈曲または伸展の曲げモーメントと組み合わせられ、指定された限界値(Nij_max)と比較されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/SENSOR/NIC_NIJ/sens_ID/unit_ID | |||||||||
sens_title | |||||||||
Tdelay | |||||||||
Nij_max | Fint_tension | Fint_compression | Mint_flexion | Mint_extension | |||||
Spring_ID | Skew_ID | Axial_dir | Bend_dir | ||||||
Tmin | CFC |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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sens_ID | センサーの識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | (オプション)単位識別子 (整数、最大10桁) |
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sens_title | センサータイトル。 (文字、最大100文字) |
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Tdelay | 時間遅延。 デフォルト = 0.0(実数) |
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Nij_max | Nijの限界値。 デフォルト = 1.0(実数) |
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Fint_tension | 引張での限界軸力。 デフォルト = 6806.0 N(実数) |
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Fint_compression | 圧縮での限界軸力。 デフォルト = 6160.0 N(実数) |
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Mint_flexion | 伸展での限界曲げモーメント。 デフォルト = 310.0 N.m(実数) |
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Mint_extension | 伸展での限界曲げモーメント。 デフォルト = 135.0 N.m(実数) |
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Spring_ID | スプリング要素の識別子 2 (整数) |
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Skew_ID | スキュー座標系識別子。 3 デフォルト = スプリングのプロパティに付随するスキュー座標系 (整数) |
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Axial_dir | 軸力監視の方向。 4 デフォルト = Z(テキスト) |
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Bend_dir | 曲げモーメント監視の方向。 4 デフォルト = Y(テキスト) |
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Tmin | 基準に達してアクティブになる前の最小継続時間。 デフォルト = 0.0(実数) |
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フィルター定数。 5 デフォルト = 2.0775(実数) |
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CFC | フィルターチャンネル周波数クラス。 5 デフォルト = 600(実数) |
コメント
- 頚部損傷基準Nijは、次の式によって計算されます:
(1) ここで、- 対応する軸力。
- 対応する曲げモーメント。
- 力とモーメントが計算されるスプリングの識別子(ダミーの上頸部荷重セルに対応するスプリングを選択します)。
- 上頸部荷重セルに対するダミーのスプリングモデリングは、局所スキュー座標系が(プロパティ内で)指定されたTYPE8スプリングと見なされます。このスキューは、標準化された向きに従って方向付けられていると見なされます。
- センサーで参照されているスプリングが、標準化された向きに従って方向付けられている場合、Axial_dirとBend_dirを設定する必要はありません。
- の力と のモーメント(式 1で使用)は、CFC-600フィルターを使用してSAE J211-1に従ってフィルタリングされます。CFCと は、他のCFCフィルターに合わせて調整できます。フォワード-バックワードフィルターは実行時に計算されるため、その出力は数サイクルだけ遅延されます。
- 標準化された向き(SAE J211-1):
- 正のX軸はダミーの後部から前部に向かいます。
- 正のY軸はダミーの左側から右側に向かいます。
- 正のZ軸は上方から下方に向かいます。
- このセンサーを使用して、Engineキーワード/STOP/LSENSORにより、特定の条件でシミュレーションを終了できます。