リバウンドストップ

Rebound Stopコンポーネントは、、リバウンド(ドロープとも呼びます)でのサスペンションのストロークを制限します。2つのボディ間の距離が遠くなると、リバウンドストップによってこれらのボディを引き合わせる力が作用します。

リバウンドストップ力は、線形タイプまたは非線形タイプで、TeimOrbitフォーマットのプロパティファイルに保存されている、力と変位のテーブルから計算できます。

線形Rebound Stopの場合は、3次多項式を使用して弾性力成分を計算し、非線形Rebound Stopの場合は、Akima法を使用して弾性力成分を補間計算します。

パラメータ

Property File
Rebound Stopプロパティは、力と変位の変位を記述したテーブルを収めるTeimOrbit形式のプロパティファイルに保存されます。
Install Method
導入手法は、Rebound Stopフォースが作用し始める距離を決定するために使用します。次の2つの導入手法を使用できます:
  • Impact Length
    Impact Lengthは、衝撃が発生したときのRebound Stopアタッチメントポイント間の距離を表します。


    図 1. Impact Length手法

    Body 1とBody 2の間の距離がImpact Lengthよりも大きい場合、Rebound Stopフォースが作用します。Impact Length導入手法を使用している場合は、その値を直接使用して、2つのボディ間のRebound Stopフォースがアクティブになります。

  • Clearance
    Clearance手法を使用すると、Body 1とBody 2の間の距離が、Rebound Stop LengthからClearance値を差し引いたものより大きい場合(つまり、クリアランスがゼロより小さい値に達した場合)にRebound Stopフォースがアクティブになります。


    図 2. Clearance手法
Install Distance
導入距離は、選択した導入手法の値を表します。Impact Length手法を選択した場合、導入距離の値はImpact Lengthの値を示します。Clearance手法を選択した場合、導入距離はClearanceの値を示します。
Rebound Stop length
リバウンドストップ長は、モデリングコンフィギュレーションで定義されたPoint 1とPoint 2の間の距離です。このパラメータは編集不可で、シミュレーションの前に現在のリバウンドストップ長を表示するためにのみ使用されます。
スケール
スケールオプションにより、プロパティファイルを直接修正することなく、力と変位をスケーリングすることができます。
Graphics
2つの円筒のグラフィックスは、MotionViewのRebound Stopを表します。このパラメータでは、可視化のためにCylinder OneとCylinder Twoの半径を変更できます。

リバウンドストップの接続

Rebound Stopは、2つのボディとインパクト距離を計算するために使用される2点を結ぶ線に沿って力を発生させます。Rebound Stopを追加すると、ガイドバーにボディとポイントコレクターが表示されます。ここには、Create Pairオプションも表示され、単体またはペアのエンティティの作成が可能になります。
  1. 1.ガイドバーで、接続する1番目のボディを選択します。
    • Body 1をクリックして、モデリングウィンドウからボディを選択します。

      または

    • Body 1 Advanced Selectorをクリックして、ダイアログから目的のボディを選択します。
  2. 同様にBody 2入力コレクターをクリックして、結合する2番目のボディを選択します。
  3. ポイントを選択して、スプリングをBody 1に結合する位置を入力します。
    • Point on Body 1をクリックして、モデリングウィンドウからポイントを選択します。

      または

    • Point on Body 1 Advanced Selectorをクリックして、ダイアログから目的のポイントを選択します。
  4. 同様に、Point 2 on Body 2入力コレクターをクリックして、2番目のポイントを選択します。
  5. Rebound Stop エンティティエディターを開いてパラメータを編集します。

プロパティファイル

Rebound Stopプロパティは、TeimOrbit形式のプロパティファイルに保存されます。モデルをソルバーに送ると、MotionSolveによって、ファイルからのBumpStopプロパティが読み込まれ、シミュレーションの際に使用されます。プロパティファイルの単位がモデルの単位と異なる場合、ソルバーによってプロパティが内部的にモデルの単位に変換されますが、元のプロパティファイルは変更されません。

Rebound Stopプロパティファイルには、ヘッダー、単位、およびカーブのブロックが記述されています。単位ブロックは、ファイルで使用される長さ、質量、フォース、時間、角度の単位を指定します。カーブブロックは、弾性力成分のフォース値に対する変位値の表を保持します。

Rebound Stopプロパティファイルの例を以下に示します:
$--------------------------------------------------------------------HEADER
[HEADER]
 FILE_TYPE     	=  'reb'
 FILE_VERSION  	=  4.0
 FILE_FORMAT   	=  'ASCII'
$---------------------------------------------------------------------UNITS
[UNITS]
LENGTH 	=  'mm'
ANGLE  	=  'degrees'
FORCE  	=  'newton'
MASS   	=  'kg'
TIME    	=  'second'
$---------------------------------------------------------------------CURVE
[CURVE]
{ disp    force}
 0.0   	0.0
 2.0   	1.0
 4.0   	2.0
 6.0   	3.0
 8.0   	4.0
10.0  	5.0
20.0  	6.0
30.0  	7.0
40.0  	8.0
50.0  	9.0

Outputs

MotionSolve .plt および.abfファイルのRebound Stop出力チャンネルは、以下にまとめられています。
タイプ コンポーネント
User Defined (.plt)

REQSUB (.abf)

Reboundstop Output Distance between points
Rate of change of displacement
Rebound Stop Force
Direction Cosine - X
Direction Cosine - Y
Direction Cosine - Z