結果データベース

結果データベースには変換後の結果ファイルが含まれます。これらのファイルはポスト処理のためにHyperMeshに読み込まれます。

結果データベースの構造により、解析コードと同様の方法で結果にアクセスできるようになります。結果データベースはシミュレーションと呼ばれるセクションに分割されます。各シミュレーションには、荷重条件に反応したモデルの結果が格納されます。たとえば、線形静解析問題を実行し、3つの異なる荷重条件をモデルに適用した場合、変換された結果ファイルには3つのシミュレーションが含まれます。非線形ジョブを実行すると、各荷重ステップ(適用荷重の増分量ごとのモデルの反応)がシミュレーションに変換されます。

結果データベース内の各シミュレーションは、さらにデータタイプに再分割されます。シミュレーションにある各データタイプには、同じタイプの結果のグループが含まれます。たとえば、結果ファイル内の各シミュレーションには、変位とフォンミーゼス応力という2つのデータタイプが含まれていることがあります。データタイプには1タイプのみの結果が含まれている可能性があります。データタイプは以下に示す形式のいずれかです:
Nodal Displacement(節点変位)
1つの節点の3つの浮遊小数点値を格納します。通常、この形式のデータタイプは、変位またはベクトル量を格納するために使用します。
Nodal Value(節点値)
1つの節点の1つの浮遊小数点値を格納します。この形式のデータタイプは、1つの節点に1つの値が必要とされる場合の応力量またはその他のタイプの結果を格納するために使用します。
Element Value(要素値)
1つの要素の1つの浮遊小数点値を格納します。この形式のデータタイプは、1つの要素に1つの値が必要とされる場合の応力量またはその他のタイプの結果を格納するために使用します。
Complex Nodal Displacement(複素節点変位)
1つの節点の複素値(大きさと位相)を格納します。通常、この形式のデータタイプは、変位またはベクトル量を格納するために使用します。
Complex Nodal Value(複素節点値)
1つの節点の複素値(大きさと位相)を格納します。
Complex Element Value(複素要素値)
1つの要素の複素値(大きさと位相)を格納します。
Complex Nodal von Mises(複素節点フォンミーゼス)
1つの節点の複素フォンミーゼス値(大きさ、位相、オフセット)を格納します。
Complex Element von Mises(複素要素フォンミーゼス)
1つの要素の複素フォンミーゼス値(大きさ、位相、オフセット)を格納します。

データタイプにモデル内のすべての節点または要素の結果を格納する必要はなく、モデル全体のサブセットを格納することもできます(該当する場合)。そうなっている場合には、要求された一部のエンティティの結果がデータベース内に見つからなかったことを示すメッセージが出力されます。実行中のポスト処理関数を完了させるため、HyperMeshは、見つからないすべての節点または要素に対して、その関数に必要な結果の値をゼロに設定します。