/MAT/LAW10 (DPRAG1)
ブロックフォーマットキーワード この材料則は、拡張Drucker-Prager降伏基準に基づくもので、岩石-コンクリートのように内部摩擦を伴う材料のモデル化に使用されます。
フォーマット
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/MAT/LAW10/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/DPRAG1/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
ρi | |||||||||
E | ν | ||||||||
A0 | A1 | A2 | Amax | ||||||
ΔPmin |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
ρi | 初期密度 (実数) |
[kgm3] |
E | ヤング率 (実数) |
[Pa] |
ν | ポアソン比 (実数) |
|
A0 | 降伏基準係数 (実数) |
[Pa2] |
A1 | 降伏基準係数 (実数) |
[Pa] |
A2 | 降伏基準係数 (実数) |
|
Amax | 降伏基準制限(フォンミーゼス制限) (実数) |
[Pa2] |
ΔPmin | 最小圧力 デフォルト = -1030(実数) |
[Pa] |
▸例(コンクリート)
コメント
- 元のDrucker-Prager降伏基準は、線形圧力依存性を有します。図 1. 元のDrucker-Prager降伏基準Radiossは、その圧力依存が非線形である拡張Drucker-Prager降伏基準を使用しています。図 2. Radiossに組み込まれている拡張Drucker-Prager降伏基準
- 拡張Drucker-Prager降伏基準は、Mohr-Coulomb基準と比較され得ます。図 3. Radiossに組み込まれている拡張Drucker-Prager降伏基準 vs. Mohr-Coulomb基準拡張Drucker-Prager降伏基準は、Mohr-Coulombパラメータからフィッティングできます:
- c
- 粘着パラメータ
- ϕ
- 内部摩擦の角度
この目的のために、パラメータ A0,A1,A2 が次のように定義されなければなりません:(1) A0=k(c,ϕ)2
A1=6k(c,ϕ)×α(ϕ)
A2=9α(ϕ)2
- モデリングタイプ
- パラメータ
- 外接Drucker-Prager基準
- k=6c×cos(ϕ)√3(3−sin(ϕ))α=2sin(ϕ)√3(3−sin(ϕ))
- 中央円
- k=6c×cos(ϕ)√3(3+sin(ϕ))α=2sin(ϕ)√3(3+sin(ϕ))
- 内接Drucker-Prager基準
- k=3c×cos(ϕ)√9+3sin2(ϕ)α=sin(ϕ)√9+3sin2(ϕ)
図 4. Mohr-Coulomb基準(黒色)からDrucker-Prager降伏基準(青色)をフィッティング - /MAT/LAW21もまた拡張Drucker-Prager降伏基準をベースとしていますが、圧力の変化はユーザー関数で表すことができます。
- ヤング率Eとポアソン比 ν は、ソリッド材料での音速計算に必要とされるせん断係数Gの決定に使用されます。
- Starterは、降伏パラメータA0、A1、A2をチェックし、予期せぬ状況が発生した場合はユーザーに警告します。図 5.