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/MAT/LAW117

ブロックフォーマットキーワード この材料則は、法線方向と接線方向の2モードにおける延性接着材料の構成関係を表します。この材料則では、材料の弾性および破壊応答をモデル化します。

この材料は、ソリッド六面体要素(/BRICK)とTYPE43プロパティ(粘着ソリッド)のみに適合します。この材料は、破壊モデルとの適合性はありません。すべての損傷と破壊は、この材料内で直接定義されます。


図 1. 混合モードモデルを表す図:

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/MAT/LAW117/mat_ID/unit_ID
mat_title
ρi                
EN ET Imass Idel Irupt      
Fct_TN Fct_TT TN TT Fscale_x  
GIC GIIC EXP_B EXP_BK Gamma

定義

フィールド 内容 SI単位の例
mat_ID 材料識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID (オプション)単位識別子

(整数、最大10桁)

 
mat_title 材料のタイトル

(文字、最大100文字)

 
ρi 初期密度。

(実数)

[kgm3]
EN 粘着要素の平面に対して垂直方向の剛性。

(実数)

[Pam]
ET 粘着要素の平面内の剛性。

(実数)

[Pam]
Imass 質量計算フラグ
= 1(デフォルト)
要素質量は密度と平均面積を使用して計算されます。
= 2
要素質量は密度と体積を使用して計算される

(整数)

 
Idel 要素を削除するための積分点の数を示す破壊フラグ(1~4)。

デフォルト = 1(整数)

 
Irupt 混合モードの変位則のフラグ。
= 1(デフォルト)
べき乗則
= 2
Benzeggage-Kenane

(実数)

 
Fct_TN 法線方向のピーク引張と要素メッシュサイズの関係を示す関数の識別子。

(整数)

 
Fct_TT 接線方向のピーク引張と要素メッシュサイズの関係を示す関数の識別子。

(整数)

 
TN 法線方向のピーク引張(デフォルト = 0)

またはFct_TNの縦軸スケールファクター(デフォルト = 1)

(実数)

[Pa]
TT 接線方向のピーク引張(デフォルト = 0)

またはFct_TTの縦軸スケールファクター(デフォルト = 1)

(実数)

[Pa]
Fscale_x Fct_TNFct_TTの横軸スケールファクター。

デフォルト = 1(実数)

[m]
GIC モードIのエネルギー解放率。

(実数)

[Pa.m]
GIIC モードIIのエネルギー解放率。

(実数)

[Pa.m]
EXP_B 混合モードのべき乗則指数。

デフォルト = 2(実数)

 
EXP_BK 混合モードのBenzeggage-Kenane指数。

(実数)

 
Gamma Benzeggage-Kenane則のGamma指数。

デフォルト = 1(実数)

 

例(結合材料)

コメント

  1. モードIは法線方向であり、モードIIはせん断方向です。 δI は、 δzz 方向に等しい法線方向の分離です。 δII は、接線方向の分離と等しくなります( δII=δyz+δzx )。混合モードの変位は、δm と表されます。
  2. モードIとモードIIの損傷開始変位は、それぞれ δ0I=TNEN δ0II=TTET であり、混合モードでは次のとおりです:(1)
    δ0m=δ0Iδ0II1+β2(δ0II)2+(βδ0I)2

    ここで、モード混合 β=δIIδI です。

  3. 破壊時の最大変位 δFm は、Irupt=1の場合はべき乗則を使用して計算できます:(2)
    δFm=2(1+β2)δ0m[(ENGIC)EXP_B+(βETGIIC)EXP_B](1EXP_B)
    Irupt =2の場合は、Benzeggage-Kenane則を使用して計算できます:(3)
    δFm=2δ0m(11+β2ENγ+β21+β2ETγ)1γ[GIC+(GIICGIC)(β2ETEN+β2ET)EXP_BK]
  4. GICGIICはそれぞれモードIとモードIIのピーク引張と最大変位の間のエネルギー解放率です。

    GIC=TNδFI2 および GIIC=TTδFII2