/MAT/LAW5 (JWL)
ブロックフォーマットキーワード この材料則は、高性能爆発の爆発生成のJones-Wilkins-Lee EOSを記述します。オプションで再燃焼モデリングが使用できます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW5/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/JWL/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
A | B | R1 | R2 | ||||||
D | PCJ | E0 | Eadd | IBFRAC | QOPT | ||||
P0 | Psh | Bunreacted |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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Tstart | Tstop |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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a | m | n |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | 単位の識別子 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
E.O.S(状態方程式)で使用される基準密度 デフォルト = (実数) |
||
A | 状態方程式のAパラメータ (実数) |
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B | 状態方程式のBパラメータ (実数) |
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R1 | 状態方程式のR1パラメータ。 (実数) |
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R2 | 状態方程式のR2パラメータ。 (実数) |
|
パラメータ(状態方程式の) (実数) |
||
D | 爆発速度 (実数) |
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PCJ | CJ(Chapman Jouguet)圧力 (実数) |
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E0 | 単位体積あたりの爆発エネルギー (実数) |
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Eadd | 単位体積あたりの付加エネルギー
(実数) |
|
IBFRAC | 燃焼率計算のフラグ 3
(整数) |
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QOPT | オプションの再燃焼モデル(Eadd > 0の場合)
(整数) |
|
P0 | 初期圧力 (実数) |
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Psh | 圧力シフト (実数) |
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Bunreacted | 未反応爆発物の体積弾性率 9 10 11 (実数) |
|
Tstart | 付加エネルギーの開始時間(QOPT = 0、1、2) (実数) |
|
Tstop | 付加エネルギーの停止時間(QOPT = 0、1、2) (実数) |
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a | オプションのMillerパラメータ(QOPT = 3の場合) (実数) |
|
m | オプションのMillerパラメータ(QOPT = 3の場合) (実数) |
|
n | オプションのMillerパラメータ(QOPT = 3の場合) (実数) |
例(TNT)
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/JWL/2/123
TNT - data from example 46 with unit: (g-cm-mus) - Standard JWL , No Afterburning
# RHO_I
1.63
# A B R1 R2 OMEGA
3.7121 .0323 4.15 .95 .3
# D P_CJ E0 Eadd I_BFRAC Q_OPT
.693 .21 .07 0 0 0
# P0 Psh Bunreacted
0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/123
Miller’s extension unit system
g cm mus
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- JWL圧力は:
(1) Radiossは以下を出力:(2) ここで、- 相対体積
- 単位初期体積あたりの昇華エネルギー
- ここで、
- 断熱定数
- フローの方向が材料則5から材料則6に向かっている場合(爆発のシミュレーション)、および気体のプロパティ( )が同様の場合のみ、Jones Wilkins Lee材料則(LAW5)を流体力学的粘性流体材料(/MAT/LAW6 (HYDROまたはHYD_VISC))の境界として用いる事が可能です。それでもこの方法は最も正確なものではなく、代わりに、多相材料則(/MAT/LAW51 (MULTIMAT))が推奨されます。
- 爆発速度(D)とChapman Jouget圧力(PCJ)が燃焼率の計算(
)に用いられます。これは爆発エネルギーの解放と対応する JWL 圧力の倍率の係数をコントロールします。
与えられた時刻に対して:
発火時間 は、Starterで爆発速度から計算されます。シミュレーションの間、燃焼率は以下の様に計算されます:(4) ここで、
燃焼率がその最大値1.00に達するには数サイクルを要します。
燃焼率の計算は、IBFRACフラグを定義して変更できます:
IBFRAC = 0: is the default value
IBFRAC = 1:
IBFRAC= 2:
- 爆発時間と燃焼率の時刻歴は/TH/BRICを通してキーワードBFRACで使用可能です。関数
の出力を可能にし、その最初の値が爆発時間(反対の符号)と正の値で燃焼率の進展に対応します。
- 爆発時間はそれぞれのJWL要素に対して、Starter出力ファイルに書き出されることが可能です。出力フラグ(Ipri)は3以上にする必要があります(/IOFLAG)。
- 起爆カードが材料にリンクされていない場合、瞬間的に爆発すると想定されます。
- 再燃焼は、追加のエネルギーを導入することでモデル化できます。Eadd = 0の場合、再燃焼モデルはなく、材料則は標準のJWL EOSになります。Eadd > 0の場合、再燃焼モデルはデフォルトの定式化QOPT = 0で有効になります。
表 1. Eadd > 0の場合に使用可能な再燃焼モデル モデリングタイプ QOPT 反応速度( ) 時間制御 0 瞬間 1 TstartからTstopへのエネルギーリリースの定数率 2 TstartからTstopへのエネルギーリリースの線形率 圧力依存 3 Millerの拡張 リリースされた再燃焼エネルギーは となります。ここで、 。この項は、式 1で記述されるとおりJWLエネルギーに追加されます。
- 多くの出版物で、Millerのパラメータはg、cm、 の単位系で与えられ、結果として求められる圧力の単位はMbarとなります。‘a’パラメータは、 の単位でも与えることができ、入力単位(/BEGIN)が異なる場合は単位変換が必要になります。単位変換を回避するには、/UNITを使用して、g、cm、 で /MAT/LAW5を入力すると、その入力が、そのファイルに対して/BEGIN行で定義された単位に自動的に変換されます。使用方法については上記の例(TNT)をご参照ください。
- 多相材料定式化(/MAT/LAW51 (MULTIMAT)または/MAT/LAW151 (MULTIFLUID))を処理する場合、未反応爆発物の体積弾性率Bunreactedにゼロ以外の値を指定する必要があります。これは、釣り合いと数値的安定を保証するため、未反応爆発物の線形EOSをモデル化するために使用されます。
- Hayes 1に従って、Bunreactedは次の式で推定できます:
ここで、 は、未反応爆発物内の音速で、TNTの推定は2000m/sです。
- Bunreactedパラメータは、/MAT/LAW51の パラメータと同じパラメータで、Iform=10および11です。