温度の適用

節点、コンポーネントのサーフェス、またはセットに温度を表す荷重を適用して、温度拘束を作成します。

温度拘束はload config 5で、上にTの文字のついた垂直ラインとして表示されます。

注: RadiossAbaqusLS-DYNAのプロファイルでは、ツールに入った時点で荷重エンティティが作成されます。エンティティエディターを使用して プロパティを変更します。他のすべてのソルバープロファイルでは、データを設定してからCreateをクリックするまで、荷重エンティティは作成されません。
  1. AnalyzeリボンからTemperaturesツールをクリックします。


    図 1.
  2. Load Typeメニューから、作成するキーワードを選択します。
    選択可能なタイプは、現在設定されているソルバーインターフェースによって決まります。
  3. 温度を適用するエンティティを選択します。
    いずれの場合も、荷重は節点に与えられます。すなわちこの選択は、これらの節点をどのように選択するかを決定するためのものです。たとえば、componentsの場合、選択されたコンポーネント内に含まれるすべての節点が選択されます。
  4. 大きさと方向を指定します。
    Constant Value
    荷重の値です。
    Curve
    時間に依存する荷重を扱う場合、ベクトルエンティティを使用してその荷重の時間履歴を指定します。このオプションを使用する場合、要素の法線に沿った荷重を適用する、またはplane and vectorツールを使用してその向きを決定することができます。curveセレクターは、時間依存荷重を定義するプロットカーブを選択するのに使用します。このプロットカーブはモデル内にあらかじめ作成しておく必要があります。オプションのscale factor欄でカーブのXベクトルのスケールを指定することができます。カーブは、PostページのXY Plotsモジュールから確認および修正することが可能です。
    Equation
    荷重のための式を指定します。方向ツールを使用して方向を指定し、ベクトルが対応する座標系を選択することも可能です。
    Field Loads
    既存の荷重から荷重を内挿および外挿します。続いて、荷重を追加したい要素、および追加の荷重のベースとしたい既存荷重を選択します。
    作成時、HyperMeshは、選択された節点の全てに荷重を作成するため、与えられた境界荷重とGreen関数を使用します。値の滑らかな移行を実現するため、境界ポイントにおける勾配は0に強制されます。これによって、外挿された荷重は入力荷重より低く保たれます。このため、ピークを適正な値内に捉えられるよう、入力値として、代表値を使用することが推奨されます。
    注: このバージョンは、荷重の大きさが決定される方法、および選択された既存荷重の境界の外側にある節点に提供されるという点の両方で、linear interpolationとは異なります。
    Linear Interpolation
    保存されたファイルまたは既存の荷重から圧力を補間します。
    注: シェル要素にのみ有効です。
    入力ファイルの各行は、x、yおよびz各成分に続けて、それぞれの成分の荷重が記されます。データは、スペースかタブで区切ることができます。
    荷重を追加したい節点を選択し、それらの節点を囲む3つ以上の既存荷重をピックします。補間を行う際、線形関数を使い、選択した荷重の大きさに基づいた大きさで、選択された節点に追加の荷重を作成します。


    図 2.
    search radius欄は、荷重が補間される節点または中心からこの値以内の荷重を探し出すための検索距離を指定します。その距離内にある最も近い3つの荷重を使い、線形補間によって、節点または中心位置に荷重が作成されます。線形補間は、三角形分割法を使用します。したがって、その距離内に3つ未満の荷重しか見つからない場合は、補間は行われません。ファイルから初期荷重を読み込む際、検索半径が小さ過ぎるために線形補間が不可能である場合、元の荷重が最も近い節点または中心に適用されます。
    fill gapを選択し、search radiusに関係なく、選択されたすべての要素中心または節点に荷重を作成します。
  5. コントローラーで作業する場合は、 Createをクリックします。

Equationの指定によって、集中荷重、モーメント、荷重、温度、流束などを、適用するエンティティの座標値によって変化する荷重量を定義できます。このような荷重の例としては、適用点からの距離によって変化する温度の適用や内部の流体の高さによって変わるコンテナの壁にかかる圧力などが考えられます。

関数はmagnitude= f(x,y,z)の形式で指定します。変数は、x、y、z(すべて小文字)のみが使用可能で、荷重の適用されるエンティティの座標値を表します。点荷重(集中荷重、モーメントまたは温度)の場合、ポイントの座標値が使用されます。要素荷重(圧力または流束)の場合は、要素中心の座標地が使用されます。円筒または球座標系が使用される事象の場合、x、y、zが使用され、それぞれに対応する方向を参照します。一般的な数学演算子と関数が使用可能ですが、外部データが必要となる関数は適用できません。
注: 式の書式にエラーがある場合、警告のメッセージは表示されませんが、荷重は、荷重量ゼロで作成されます。


図 3. 平面と集中荷重を適用するための線形関数 magnitude = 20 – (5*x+2*y):. X-Y平面に平行で、原点が中心である20 x 20の平らな平面。


図 4. 平面と多項式関数 Magnitude = x^2-2y^2+x*y+x+y. X-Y平面に平行で、原点が中心である20 x 20の平らな平面。


図 5. 曲面サーフェスへの圧力荷重 多項式関数 Magnitude = -((x^2+2*y^2+z)/1000). 圧力荷重は、円筒座標系(要素の上部エッジ付近に表示)に基づいて適用。