/MAT/LAW82

ブロックフォーマットキーワード このキーワードは、Ogden材料を定義します。この材料則は、ソリッド要素およびシェル要素と適合性があります。一般的には、ポリマーおよびエラストマーをモデル化する場合に使用します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/MAT/LAW82/mat_ID/unit_ID
mat_title
ρiρi                
N   v            
μ1μ1 μ2μ2 μ3μ3    
...N個の μμ の値(1行あたり5つ)
α1α1 α2α2 α3α3    
...N個のαα の値(1行あたり5つ)
D1 D2 D3    
...N個のDの値(1行あたり5つ)

定義

フィールド 内容 SI単位の例
mat_ID 材料識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
mat_title 材料のタイトル

(文字、最大100文字)

 
ρiρi 初期密度

(実数)

[kgm3][kgm3]
N Ogdenモデルの次数

(整数、最大10桁)

 
v ポアソン比

D1入力に依存するデフォルト値 2 (実数)

 
μiμi i番目のパラメータ(i = 1、N

(実数)

 
αiαi i番目のパラメータ(i= 1、N

(実数)

 
Di i番目のパラメータ(i= 1、N

(実数)

 

例(ゴム材)

例(超弾性ゴム材)

コメント

  1. ひずみエネルギー密度WW は、次の式によって計算されます:(1)
    W=Ni=12μiαi2(ˉλ1αi+ˉλ2αi+ˉλ3αi3)+Ni=11Di(J1)2iW=Ni=12μiαi2(¯λ1αi+¯λ2αi+¯λ3αi3)+Ni=11Di(J1)2i

    ここで、 ˉλ=J13λ¯λ=J13λ および J = λλ 1 λλ 2 λλ 3

    ここで、 λiλi it番目の主ストレッチです。

  2. 初期せん断係数:(2)
    μ=Ni=1μiμ=Ni=1μi
    体積弾性率は、以下のルールに基づき、 K=2D1K=2D1 のように計算されます:
    • ν=0ν=0 の場合、D1が入力されなければなりません。
    • ν0ν0 の場合、D1入力は無視され、再計算されて、下記の定式を用いてStarter出力に出力されます:(3)
      D1=3(12v)μ(1+v)D1=3(12v)μ(1+v)
    • ν=0ν=0 D1=0の場合、 υ=0.495υ=0.495 のデフォルト値が使用され、D1が以下を用いて計算されます: 式 3
  3. ポアソン比の影響を受けない材料を得るには、vを、微小値(1e-10)で定義する必要があります。
  4. この材料則の詳細については、“Non-Linear Elastic Deformations”(R.W Ogden、Ellis Horwood著、1984年)をご参照ください。