/MAT/LAW35 (FOAM_VISC)
ブロックフォーマットキーワード この材料則は、汎用Maxwell-Kelvin-Voigtモデルを使用して粘弾性フォーム材料を記述します。このモデルの粘性はNavier方程式に従います。
この材料則は、シェルおよびソリッド要素のみに適用され、開放セルのフォーム、ポリマーおよびエラストマー、シートクッション、ダミーの詰め物に使用できます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW35/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/FOAM_VISC/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
ρi | |||||||||
E | ν | E1 | E2 | n | |||||
C1 | C2 | C3 | IFlag | Pmin | |||||
fct_IDf | Fscaleprs | Fsmooth | Fcut | ||||||
Et | νt | η0 | λ | ||||||
P0 | Φ | γ0 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
ρi | 初期密度 (実数) |
[kgm3] |
E | ヤング率 (実数) |
[Pa] |
ν | ポアソン比 (実数) |
|
E1 | ヤング率更新の係数
E=E1˙ε+E2
(実数) |
[Pa] |
E2 | ヤング率更新の係数 (実数) |
[Pa] |
n | 相対体積の指数 (実数) |
|
C1 | 圧力計算の係数 (実数) |
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C2 | 圧力計算の係数 (実数) |
|
C3 | 圧力計算の係数 (実数) |
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IFlag | 開放セルフォームフラグ
(整数) |
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Pmin | 最小圧力 (実数) |
[Pa] |
fct_IDf | 体積ひずみの関数としての圧力の曲線識別子体積ひずみは
γ=ρ0ρ−1
(整数) |
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Fscaleprs | 圧力関数スケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
|
Fsmooth | ひずみ速度スムージングオプションフラグ。
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Fcut | ひずみ速度フィルタリングのカットオフ周波数。 デフォルト = 10000 Hz (実数) |
[Hz] |
Et | 接線率 (実数) |
[Pa] |
νt | 接線ポアソン比 (実数) |
|
η0 | 純せん断の粘性係数(Navierの定数) (実数) |
[Pa⋅s] |
λ | Navierの定数 (実数) |
[Pa⋅s] |
P0 | 初期気圧 (実数) |
[Pa] |
Φ | 発泡とポリマーの密度の比率。 (実数) |
|
γ0 | 初期体積ひずみ。 (実数) |
▸例(フォーム材)
コメント
- いずれの状況でも、せん断および体積弾性率の計算ではヤング率の下記の値が使用されます:
(1) E=max(E,E1˙ε+E2).(VV0)n - fct_IDf = 0の場合、
(2) dPdt=C1K˙εkk−C2[K+Kt3λ+2η0σkk]+C3[KKt3λ+2η0εkk]ここで、- K=E3(1−2v)
- Kt=Et3(1−2vt)
- P=−13σkk
- εkk=ln(VV0)
- fct_IDf ≠ 0の場合、圧力は曲線から読み取られます。
- 密閉セルポリウレタンフォームでは、下記の分だけ骨格球面応力が増加する場合があります:
(3) Pair=−P0⋅γ1+γ−Φ - パラメータFsmoothとFcutは、ひずみ速度のフィルタリングを可能にします。3つのケースが設定できます:
- Fsmooth = 0 および Fcut = 0.0の場合、ひずみ速度フィルタリングはオフ。
- Fsmooth = 1 および Fcut = 0.0の場合、ひずみ速度フィルタリングは、デフォルトのカットオフ周波数10 kHzを使用。
- Fcut ≠ 0, Fsmoothの場合、自動的に1に設定され、ひずみ速度フィルタリングは、指定されたカットオフ周波数を使用。