/FAIL/GENE1
ブロックフォーマットキーワード ひずみ速度、熱、またはメッシュサイズ依存性のさまざまな組み合わせを使用した複数の破壊モデル。
フォーマット
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/FAIL/GENE1/mat_ID/unit_ID | |||||||||
Pmin | Pmax | SigP1_max | Time_max | dtmin | |||||
fct_IDsm | Eps_dot_sm | Sig_max | Sigr | K | |||||
fct_IDps | Eps_dot_ps | Eps_max | Eps_eff | Eps_vol | |||||
Eps_min | Shear | fct_IDg12 | fct_IDg13 | fct_IDe1c | |||||
tab_IDfld | Itab | Eps_dot_fld | Nstep | Ismooth | Istrain | Thinning | |||
Volfrac | P_thickfail | NCS | Tmax | ||||||
fct_IDel | Fscaleel | El_ref |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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fail_ID |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
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unit_ID | (オプション)単位の識別子。 (整数、最大10桁) |
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Pmin | 最小圧力(圧縮時が正)。 (実数) |
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Pmax | 最大圧力(圧縮時が正)。 (実数) |
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SigP1_max | 最大主応力。
(実数) |
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Time_max | 破壊時間。 デフォルト = 1E+20(実数) |
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dtmin | 最小時間ステップ (実数) |
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fct_IDsm | 最大相当応力対ひずみ速度の関数の識別子。 (整数) |
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Eps_dot_sm | fct_IDの参照ひずみ速度値。sm デフォルト = 1(実数) |
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Sig_max | fct_IDsmまたは最大相当応力(fct_IDsmが定義されていない場合)の縦軸スケールファクター。 デフォルト = 1、fct_IDsmが定義されている場合(実数) |
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Sigr | Tuler-Butcher基準の初期破壊応力。 (実数) |
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K | Tuler-Butcher基準の損傷積分の限界値。 (実数) |
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fct_IDps | 最大主ひずみ対ひずみ速度の関数の識別子。 (整数) |
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Eps_dot_ps | fct_IDpsの参照ひずみ速度値。 デフォルト = 1(実数) |
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Eps_max | fct_IDpsまたは最大主ひずみ(fct_IDpsが定義されていない場合)の縦軸スケールファクター。 デフォルト = 1、fct_IDpsが定義されている場合(実数) |
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Eps_eff | 最大実効ひずみ。 (実数) |
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Eps_vol | 最大体積ひずみ。 (実数) |
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Eps_min | 最小主ひずみ。 (実数) |
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Shear | テンソルせん断ひずみ(
)。 ここで、 は破壊時の工学せん断ひずみ。 (実数) |
|
fct_IDg12 | 最大面内せん断ひずみ
対要素サイズの関数の識別子。 (実数) |
|
fct_IDg13 | 最大横せん断ひずみ
対要素サイズの関数の識別子。 (実数) |
|
fct_IDe1c | 最大面内主ひずみ
対要素サイズの関数の識別子。 (実数) |
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tab_IDfld | 成形限界図のテーブルまたは関数の識別子。 (整数) |
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Itab | テーブル依存性タイプ(tab_IDfldがテーブルの場合にのみ使用されます)。
(整数) |
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Eps_dot_fld | tab_IDfldの参照ひずみ速度値。 デフォルト = 1(実数) |
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Nstep | 応力低減のサイクル数。 デフォルト = 10(整数) |
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Ismooth | 補間タイプ(表形式降伏関数の場合)。
(整数) |
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Istrain | 工学 / 真の入力ひずみ
(整数) |
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Thinning | 薄化破壊値。 (実数) |
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Volfrac |
指定した値に達すると要素が削除される損傷体積率(完全積分要素と高次要素のみ)。 デフォルト = 0.5(実数) |
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P_thickfail | 低減積分要素の削除が開始される板厚方向積分点の破壊率。 0.0≤ P_thickfail ≤1.0 デフォルト = 1.0(実数) |
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NCS | 要素の削除が開始される条件の数。 デフォルト = 1(整数) |
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Tmax | 最大温度 (実数) |
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fct_IDel | 次の基準の要素サイズスケールファクター関数識別子: Pmin、Pmax、SigP1_max、Sig_max、Sigr、K、EpsPS_max、Eps_eff、 Eps_vol、 Eps_min、Shear、tab_IDfld、Thinning。 (整数) |
|
Fscaleel | 以下に対する要素サイズ関数スケールファクター: fct_IDel、tab_IDfld(Itab=2)、fct_IDg12、fct_IDg23、fct_IDg13、fct_IDe1c。 デフォルト = 1.0(実数) |
|
El_ref | 以下に対する参照要素サイズ: fct_IDel、tab_IDfld(Itab=2)、fct_IDg12、fct_IDg23、fct_IDg13、fct_IDe1c。 デフォルト = 1.0(実数) |
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fail_ID | (オプション)破壊基準識別子。 |
コメント
- 破壊基準が使用されるのは、この値が0以外の場合のみです。
- 以下のような破壊モデル:
- 最小静水圧ベースの破壊基準:
- 最大静水圧ベースの破壊基準:
ここで、静水圧は次のように計算されます:
注: 静水圧は圧縮時が正となります。 - 最大主応力:
、次の場合;
、かつ正の応力軸性値の場合
- 最大時間 ≥ Time_max
- 最小要素時間ステップ ≤ dtmin(/DT/NODAオプションでは使用できません)。
- 相当応力:
- Tuler-Butcherモデル:
ここで、 は主応力です。
- 最大主ひずみ:
- 実効ひずみ:
ここで、 は偏差ひずみです。
- 体積ひずみ:
- 最小主ひずみ:
- 最大テンソルせん断ひずみ:
- 混合モードの破壊基準:
- 、右記の場合;
- 、右記の場合;
-
、右記の場合;
ここで、
- および
- 面内の最大主ひずみと最小主ひずみ
- 板厚方向のひずみ
- 特性要素寸法
- 成形限界図(FLD):
- Itab=1の場合:
- Itab=2の場合:
ここで、
- および
- 面内の最大主ひずみと最小主ひずみ
- 特性要素寸法
- Nstep回のサイクルで応力が低減された後に、要素が削除されます。
- 最小薄化ベースの基準:
- Thinning > 0の場合、板厚方向の積分点の薄化 ≤ -|薄化|であると、シェル要素は削除されます。
- Thinning < 0の場合、平均板厚薄化 ≤ -|薄化|であると、シェル要素は削除されます。
- ソリッドについては、 ≤ -|薄化|の場合、要素は削除されます。
- 最大要素温度 ≥ Tmax
- 最小静水圧ベースの破壊基準:
- Volfracは、完全積分および高次のソリッドとシェルに対して使用されます。これは、損傷体積率(関連する体積の損傷積分点の合計など)値を表し、ここに指定された値に達すると要素は削除されます。
- 低減積分線形シェル要素については、P_thickfailの値に基づいて削除されます。P_thickfail > 0の場合、板厚方向の破壊された積分点の比率がP_thickfail以上になると、要素が破壊されて削除されます。 破壊モデルで定義されたP_thickfailは、シェルプロパティで定義された値を上書きします。
- NCSで指定された数の条件に達すると、積分点の破壊が始まります。その後、Nstep回のサイクルで積分点の応力がゼロに低減されます。
- 次の係数を使用した要素サイズ依存性:
(1) ここで、 は特性要素サイズです。
- H3DファイルのANIMのポスト処理結果では、変数フィールドDAMAを使用できます。/FAIL/GENE1では、損傷変数は次の比率を使用して計算されます。
(2) ここで、- 積分点が達する指定された基準の数。
- 積分点の破壊が開始される基準の数。