/MAT/LAW120 (TAPO)
ブロックフォーマットキーワード これは、ポリマー接着剤用の非関連弾塑性モデルです。この構成モデルは、フォンミーゼスタイプまたは圧縮でのDrucker-Pragerタイプに落とし込めるI1-J2基準に基づいています。
このモデルを使用して、せん断と引張の組み合わせを伴う複雑な荷重経路下の接着剤の機械的挙動を表すことができます。この材料モデルには、塑性ひずみ、軸性、ひずみ速度に依存する非線形損傷モデルが含まれます。この材料は、ソリッド六面体要素(/BRICK)にのみ適用できます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW120/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/TAPO/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
ρi | |||||||||
E | ν | Iform | Itrx | Idam | |||||
Table_ID | Xscale | Yscale | |||||||
τ0 | Q | β | H | ||||||
A1F | A2F | A1H | A2H | AS | |||||
C | ˙εref | ˙εmax | |||||||
D1c | D2c | D1f | D2f | ||||||
Dtrx | DJC | Exp_n |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | (オプション)単位の識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
ρi | 初期密度 (実数) |
[kgm3] |
E | ヤング(剛性)率 (実数) |
[Pa] |
ν | ポアソン比 (実数) |
|
Iform | 降伏基準定式化のフラグ。
(整数) |
|
Itrx | 圧縮での損傷の軸性に対する依存性のフラグ。
(整数) |
|
Idam | 損傷モデルにおけるひずみ速度定義のフラグ。
(整数) |
|
Table_ID | 塑性ひずみ、ひずみ速度、温度の関数としての降伏応力を定義するテーブルの識別子。 (整数) |
|
Xscale | Table_ID内のひずみ速度変数のスケールファクター。 (実数) |
[Hz] |
Yscale | Table_IDで定義された降伏応力値のスケールファクター。 (実数) |
[Pa] |
τ0 | 初期せん断降伏応力。 (実数) |
[Pa] |
Q | Voce硬化係数 (実数) |
[Pa] |
β | 非線形Voce硬化指数。 デフォルト = 1.0(実数) |
|
H | 線形硬化硬化指数。 デフォルト = 1.0(実数) |
[Pa] |
A1F | 降伏関数パラメータ。 (実数) |
|
A2F | 降伏関数パラメータ。 (実数) |
|
A1H | 降伏関数ひずみ硬化パラメータ。 (実数) |
|
A2H | 降伏関数ひずみ硬化パラメータ。 (実数) |
|
AS | 静水項の塑性流れ関数パラメータ。 (実数) |
|
C | 硬化のJohnson-Cookひずみ速度係数。 (実数) |
|
˙εref | Johnson-Cook項の準-静的しきい値ひずみ速度。 (実数) |
[Hz] |
˙εmax | Johnson-Cook項の最大動的しきい値ひずみ速度。 (実数) |
[Hz] |
D1c | 損傷開始のJohnson-Cookパラメータ。 (実数) |
|
D2c | 損傷開始のJohnson-Cookパラメータ。 (実数) |
|
D1f | 破壊ひずみのJohnson-Cookパラメータ。 (実数) |
|
D2f | 破壊ひずみのJohnson-Cookパラメータ。 (実数) |
|
Dtrx | 軸性項のJohnson-Cook損傷パラメータ。 (実数) |
|
DJC | 損傷のJohnson-Cookひずみ速度パラメータ。 (実数) |
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Exp_n | 損傷ひずみ速度依存性の指数係数。 (実数) |
▸例(接着性ポリマー)
コメント
- 降伏関数は、Iformフラグに応じて記述されます:
- Iform = 1:Drucker-Prager:
(1) f= J2+a1√3τ0I1+a23I12−τ2ya1=A1F+A1Hεpl および a2=A2F+A2Hεpl
- Iform = 2: von Mises:
(2) f= J2+A2F3I1+√32A1FA2Fτ02−(τ2y+A21FA2Fτ204)
これら2つの関数は、損傷応力テンソルについて記述されます: σd=σ/(1−D)
ここで、 D は等方性損傷を表します。
- Iform = 1:Drucker-Prager:
- 塑性ポテンシャルは次のように表されます:
(3) f*= J2+AS3I12 - 降伏応力は速度に依存します:
- Table_ID ≠ 0の場合、降伏応力は表形式です。
- Table_ID = 0の場合、降伏応力は解析的に求められます。
(4) τy=(τ0+R)g(˙ε)ここで、R=Q(1−exp(−βεpl))+Hεpl .(5) g(˙ε)=1+C[ln(˙ε˙εref)−ln(˙ε˙εmax)] - 損傷開始と破断は、軸性の関数です:
σ*=σmˉσ
ここで、
σm=I13
および
ˉσeq=√3J2
です。
(6) ˙D=nεpl−εcεf−εcn−1˙εplεf−εc(7) εc=[D1c+D2cexp(Dtrxσ*)](1+DJCln(˙ε˙εref))(8) εf=[D1f+D2fexp(Dtrxσ*)](1+DJCln(˙ε˙εref))