/MAT/LAW93 (ORTH_HILL)または(CONVERSE)
ブロックフォーマットキーワード この材料則はHill塑性を擁する直交異方性弾性挙動材料を記述し、シェルおよびソリッド要素に適用可能です。(/BRICK、/TETRA4および/TETRA10)。
シェル要素の場合はプロパティセット/PROP/TYPE11、/PROP/TYPE17、/PROP/TYPE51、/PROP/PCOMPP、ソリッド要素の場合は/PROP/TYPE6と使用されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW93/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/ORTH_HILL/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/CONVERSE/mat_ID/unit_ID/ | |||||||||
mat_title | |||||||||
E11 | E22 | E33 | G12 | ||||||
G13 | G23 | ||||||||
Nrate | VP | Fcut |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
fct_IDi | Fscalei |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
QR1 | CR1 | QR2 | CR2 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R11 | R22 | R12 | |||||||
R33 | R13 | R23 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
E11 | 方向11のヤング率 (実数) |
|
E22 | 方向22のヤング率 (実数) |
|
E33 | 方向33のヤング率 (実数) |
|
G12 | 方向12におけるせん断係数 (実数) |
|
G13 | 方向13におけるせん断係数 (実数) |
|
G23 | 方向23におけるせん断係数 (実数) |
|
ポアソン比12 (実数) |
||
ポアソン比13 (実数) |
||
ポアソン比23 (実数) |
||
Nrate | 降伏関数の数 | |
VP | ひずみ速度選択フラグ
(整数) |
|
Fcut | ひずみ速度フィルタリングのカットオフ周波数。 デフォルト = 1.0 x 104(実数) |
|
fct_IDi | 塑性曲線のi番目の関数の識別子(i=1、Nrate) (整数) |
|
Fscalei | i番目の関数のスケールファクター(i=1、Nrate) デフォルト = 1.0(実数) |
|
i番目の関数のひずみ速度(i=1、Nrate) (実数) |
||
初期降伏応力 デフォルト = 1E30 (実数) |
||
QR1 | 硬化のパラメータ デフォルト = 0.0(実数) |
|
CR1 | 硬化のパラメータ デフォルト = 0.0(実数) |
|
QR2 | 硬化のパラメータ デフォルト = 0.0(実数) |
|
CR2 | 硬化のパラメータ デフォルト = 0.0(実数) |
|
R11 | 方向11の降伏応力比 デフォルト = 1.0(実数) |
|
R22 | 方向22の降伏応力比 デフォルト = 1.0(実数) |
|
R33 | 方向33の降伏応力比 デフォルト = 1.0(実数) |
|
R12 | 方向12の降伏応力比 デフォルト = 1.0(実数) |
|
R13 | 方向13の降伏応力比 デフォルト = 1.0(実数) |
|
R23 | 方向23の降伏応力比 デフォルト = 1.0(実数) |
例(曲線入力)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW93/1/1
plastic
# RHO_I
2.730E-09
# E11 E22 E33 G12 Nu12
225654 195400 178526 75187.97 0.30
# G13 G23 Nu13 Nu23
75187.97 75187.97 0.28 0.32
# Nrate VP Fcut
2 1 0.0
# Ifunct Yscale Epsdot
5 1.0 0.01
5 1.5 100.0
# SigY QR1 CR1 QR2 CR2
0 0 0 0.0 0.0
# R11 R22 R12
1.0 1.05626 0.96425
# R33 R13 R23
0.9337 1.0 1.0
/FUNCT/5
plastic
# X Y
0 165.6362749
0.002 173.8123558
0.005 180.2967164
0.01 186.5926709
0.02 193.8182168
0.05 204.4407991
0.07 208.5903797
0.1 213.1182051
0.12 215.4817557
0.15 218.4183864
0.17 220.0863912
0.2 222.2743041
0.22 223.5689486
0.25 225.3186882
0.27 226.3794409
0.3 227.840544
0.32 228.7406278
0.35 229.996802
0.37 230.7795124
0.4 231.8824363
0.5 235.0704031
0.6 237.7095003
0.7 239.9650034
0.8 241.9367878
0.9 243.689935
1 245.2692715
1.5 251.4456403
2 255.9237789
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- 降伏応力は、直交異方性フレームの相当応力と比較されます。ソリッド要素の場合、この相当応力は次のように定義されます:
(1) ここで、- 法線方向
- せん断方向
- 方向の降伏応力
- Voce硬化の合計で定義したり、表形式にすることができるグローバル流動応力(以下を参照)。
- 降伏関数
は、Hillの相当応力
を流動応力
と次のように比較します:
(3) 流動応力 を定義する方法には異なる2つの方法があります:パラメータ入力または曲線入力です。- パラメータ入力の場合、流応力は、初期降伏応力と二重Voce硬化を用いて次のように定義されます。
(4) ここで、 。
- 曲線入力の場合、パラメータ入力の値は無視されます。 降伏は、ひずみ速度効果を考慮し、応力対塑性ひずみ曲線を用いて定義できます。応力対ひずみ曲線が定義されている場合、これが硬化を定義するデフォルトの方法となります。
- の場合、降伏は と の間で補間されます。
- の場合、関数 が使用されます。
- を超えた場合、降伏は外挿されます。
- パラメータ入力の場合、流応力は、初期降伏応力と二重Voce硬化を用いて次のように定義されます。
- 表形式の流動応力の場合、ひずみ速度
の計算はフラグVPの値に依存します。
- VP= 1の場合、塑性ひずみ速度が使用されます
- VP= 2の場合、全ひずみ速度が使用されます
- VP= 3の場合、全ひずみ速度が使用されます
すべての場合において、ひずみ速度の計算にはフィルタリングが含まれます。VP = 1の場合、カットオフ周波数が自動的に設定されます。ただし、VP = 1または3の場合、カットオフ周波数Fcutを入力できます。それ以外の場合は、デフォルト値が設定されます。