DRESP1
バルクデータエントリ 設計解析の反復計算の結果である応答または応答セットです。これらの応答は設計目的または設計制約条件として使用することができます。
各種内部応答の詳細については、ユーザーズガイドの内部応答をご参照ください。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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DRESP1 | ID | LABEL | RTYPE | PTYPE | REGION | ATTA | ATTB | ATT1 | |
ATT2 | 同様 | 同様 | 同様 | 同様 | 同様 | 同様 | 同様 | ||
EXCL | EID1 | EID2 | EID3 | EID4 | EID5 | EID6 | EID7 | ||
EID8 | 同様 | 同様 | 同様 | ||||||
EXTN | RANDID | LOWFQ | HIGHFQ | SCALE | OCTAVE | OCTOPT | |||
COORD | CID |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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DRESP1 | 99 | SS11 | STRESS | PSHELL | 7 | 1 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DRESP1 | 99 | SS11 | STRESS | PSHELL | SMP1 | 1 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DRESP1 | 88 | SS11 | STRESS | ELEM | 7 | 2001 | |||
2002 | 2003 | 2004 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DRESP1 | 77 | TMASS | MASS | PSHELL | SUM | 2 | |||
4 | 7 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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ID | 応答識別番号。それぞれのDRESP1カードには固有のIDが必要です。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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LABEL | 応答のユーザー定義名。 デフォルト値はありません(文字) |
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RTYPE | 特定の最適化実行用に定義された応答のタイプ。 デフォルトなし(応答タイプの全リストについては、DRESP1 - 応答と属性をご参照ください) |
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PTYPE | プロパティの応答である場合、PTYPEはプロパティのタイプです(PSHELLなど)。これは、固有のプロパティを識別するためにATT1と共に使用されます。要素の応答である場合、PTYPE = ELEMとなります。これは、要素IDを識別するためにATTiと共に使用されます。材料の応答である場合、PTYPEはMATで、ATTiは材料IDとなります。グリッドの応答である場合、PTYPEは空白で、ATTiはグリッドIDとなります(詳細については、DRESP1 - 応答と属性をご参照ください)。 デフォルトなし(ELEM、MAT、PSHELL、PCOMP、PCOMPG、PCOMPP、PLY、PROD、PSOLID、PELAS、PBAR、PBARL、PBEAM、PBEAML、PFBODY、PWELD、MBREQM、MBREQE、FATSEAM、PGASK、SET、または空白) |
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REGION | 領域識別子。 デフォルト = 空白(整数 > 0、または空白) 2 |
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ATTA, ATTB | 詳細な定義が必要な応答の属性。 デフォルトなし(詳細については、DRESP1 - 応答と属性をご参照ください) |
|
ATTi | PTYPEおよびRTYPEによって参照される、MID、EID、MBREQM ID、MBREQE ID、PFBODY ID、グリッドID、またはSET ID(詳細については、DRESP1 - 応答と属性をご参照ください)。 注: SET IDは要素のセットのみを参照できます。
デフォルトなし(整数 > 0) |
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EXCL | 応答から除外される要素のIDが次に続くことを示します。 | |
EIDi | 要素ID。これらの要素に関しては応答が生成されません。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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EXTN | 拡張属性の定義が次に続くことを示します。 | |
RANDID | これは現在、拡張属性定義としてサポートされており、応答が適用されるRANDPS IDでもあります。 30 31 | |
LOWFQ | 周波数応答解析で応答の周波数範囲を指定するための周波数下限。 34 | |
HIGHFQ | 周波数応答解析で応答の周波数範囲を指定するための周波数上限。 34 | |
SCALE | 応答のスケーリングと重み付け(例えば音圧の場合は、これを使用して、低周波数と高周波数に対する感度が比較的低い人間の耳によって知覚される相対的な音の強さを考慮に入れることができます)。 34
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OCTAVE | 応答は、各周波数の代わりにオクターブ帯域で計算できます。選択されたオクターブ帯域タイプに応じて、指定された周波数範囲内の選択された一連のオクターブ帯域に含まれる帯域ごとに、1つの応答が計算されます。 34 デフォルトなし(整数 > 0) |
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OCTOPT | 各オクターブ帯域内の狭帯域周波数応答で使用される累積関数を定義します。
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COORD | 座標系の情報が次に続くことを示すフラグ。 | |
CID | サポートされている応答の座標系を定義します。 39
デフォルト値はありません。 |
コメント
- VOLFRACは、OptiStructの以前のバージョンにおけるMATFRACと同等です。MATFRACは現在もサポートされています。
- 同じ領域識別子を持つ同じRTYPEの応答は、同じ領域にグループ化されます。領域識別子が空ならば、ATTiフィールドによって識別された要素(PTYPE = ELEMの場合)は同じ領域にグループ化されます。対してATTiフィールドによって識別された各プロパティまたは材料には、独自の領域が形成されます。詳細については、ユーザーズガイド内の制約条件のスクリーニングをご参照ください。
複合応答(RTYPE = CSTRESS、CSTRAIN、CFAILURE、PTYPE = PCOMP、PCOMPG、PCOMPP)の場合、各プライに独自の領域が与えられます。ただし、レイアップ全体(ATTB=ALL)に対して領域識別子が明示的に定義されている場合は、この領域識別子がすべてのプライに適用されます。この方法は推奨されません。
- DRESP1のエントリは、DRESP2とDRESP3のエントリを合わせた中で固有の識別番号を持つ必要があります。
- ノーマルモード解析における周波数の単位はHz(サイクル/時間)です。
- 全変位はATTA=7を使用して、全回転はATTA=8を使用して要求することができます。
- RTYPE = STRESSまたはRTYPE = STRAINに対してPTYPE = PCOMP、PCOMPGを選択することができます。この場合、均質化された応力またはひずみが使用されます。複合応答では、代わりにRTYPE = CSTRESSまたはRTYPE = CSTRAINを使用します。
- 応力とは、要素応力のことです。CBARおよびCBEAMの場合、応力は要素の法線(軸方向の)応力です。
- VOLFRACとMASSFRACは、トポロジー設計ドメインにのみ適用できます。これ以外の場合は、エラーが発生してOptiStructは終了します。
- 、MASSFRAC、COG、およびINERTIAの応答は、PBUSH、PDAMP、PELAS、PGAP、PVISC、およびPWELDに対しては利用できません。
- VOLUMEおよびVOLFRACの応答は、CONM2、PDAMP、PELAS、PGAP、PMASS、およびPVISCに対しては利用できません。
- 単一のCWELD要素のVOLUMEは1.0です。この場合の応答は溶接数です。
- 、WFREQ、およびCOMBには、WEIGHTおよび / またはMODEWEIGHTのサブケースコマンドの定義が必要です。WEIGHTまたはMODEWEIGHTが定義されていない場合、以下のデフォルトが適用されます:
RTYPE 適用可能なサブケースコマンド デフォルト WCOMP 静的サブケースのWEIGHT すべての静的サブケースにおいてWEIGHT = 1.0です。 WFREQ ノーマルモードサブケースのMODEWEIGHT ほとんどのトポロジー最適化では、MODEWEIGHT (1) = 1.0です。 サブケースに対してSPCが定義されておらず、EIGRLではV1 > 0.0と定義されておらず、解析対象が6モードより多い、または上限未満のすべてのモードが解析対象の場合、MODEWEIGHT (7) = 1.0です。
COMB 静的サブケースのWEIGHT ノーマルモードサブケースのMODEWEIGHT
すべての静的サブケースにおいてWEIGHT = 1.0です。 - CSTRESS、CSTRAIN、CFAILURE、PCOMPP、およびPLYは、PCOMP、PCOMPGに対してのみ利用できます。
ATTB = 番号は、PCOMP上のプライを意味します。
例:
DRESP1, 12, PLY23, CSTRESS, PCOMP, SMAP, 23, 43
。ATTB = G番号は、PCOMPG上のグローバルプライを意味します。
例:
DRESP1, 12, GLOBAL11, CFAILURE, PCOMPG, HILL, G11, 17
。ATTBは、PLY応答タイプの場合、空白にする必要があります。PLY IDはATTiで定義できます。
PTYPE = PCOMPP、ATTB=ALLの場合、ATT1をPCOMPP IDに設定できます。
CSTRESS、CSTRAIN、およびCFAILUREの応答は、プライの中央、上部、下部、または両方(上部と下部)の位置で要求できます。詳細については、DRESP1 - 複合材の静的応力/ひずみのアイテムコードおよびDRESP1 - 複合材の静的破壊のアイテムコードをご参照ください。
- STRAINの応答はCELASには適用されません。
- Shear-1ZおよびShear-2Zに対する複合応力 / ひずみアイテムコードであるS1ZとS2ZはCSTRESSのみが対象であり、CSTRAINには利用できません。
- フォンミーゼス応力では下限制約は使用できません。
- LABELは英字で始まる必要があります。
- 存在しない応答は無視され、ワーニングが出力されます。
- EXCLは、RTYPE = STRESS、STRAIN、FORCE、CSTRESS、CSTRAIN、CFAILURE、FRSTRS、FRSTRN、およびFRFORCの応答タイプにのみ適用されます。
- RTYPE = MASS、MASSFRAC、VOLUME、VOLFRAC、COG、INERTIA、BEADFRAC、およびCOMPの場合、ATTiを空にできるのは、PTYPEも空である場合のみです。ATTiを空にすると、関連するエンティティがすべて含まれることを意味します。これらはすべて制約条件スクリーニングの同じ領域に属します。
- RTYPE=STRESS、STRAIN、FORCE、FRSTRS、FRSTRN、FRFORC、CSTRESS、CSTRAIN、およびCFAILUREの場合、ATTiを空にできるのは、PTYPEがプロパティタイプの場合のみです(つまりPTYPEがELEMの場合、空にはできません)。ATTiを空白にすると、定義されているPTYPEのすべてのエンティティが選択されることを意味します。
- RTYPE = MASS、MASSFRAC、MBMASS、VOLUME、VOLFRAC、COG、MBCOG、INERTIA、MBINER、COMP、およびBEADFRACの場合、ATTB = COMBを指定すると、すべてのATTiエンティティの組み合わせに対して単一の応答が作成されます。
- RTYPE=MASS、MBMASS、VOLUME、MBCOG、MBINER、COMP、MASSFRAC、およびVOLFRACの場合、ATTB=SUMはATTB=COMBと同じ意味です。
- RTYPE = FRDISP、FRVELO、FRACCL、FRSTRS、FRSTRN、FRFORC、FRERP、PSDDISP、PSDVELO、PSDACCL、およびPSDPRESの場合、ATTBの文字入力によって以下の関数を適用することができます。式は荷重の周波数の全体にわたって適用されます。MAXを使用すると計算効率がとても悪くなる可能性があるため、ATTBを空のままにし、制約条件のスクリーニングで処理することが推奨されます。
関数 説明 式 SUM 引数の和 AVG 引数の平均 SSQ 引数の二乗の和 RSS 引数の二乗の和の平方根 MAX 引数の最大値 MIN 引数の最小値 SUMABS 引数の絶対値の和 AVGABS 引数の絶対値の平均 MAXABS 引数の絶対値の最大値 MINABS 引数の絶対値の最小値 RMS 引数の2乗平均平方根値 - RTYPE = INERTIAの場合、慣性モーメントは重心が基準になります。モデル全体の慣性モーメントでは、モデル全体の重心が参照されます。各プロパティまたは材料の慣性モーメントは、そのプロパティまたは材料の重心が参照されます。
- 音響最適化の場合、音圧応答はRTYPE=FRPRESを使用して定義されます。ただし、ATTAをM-TX、R-TX、またはI-TXのいずれかとして、流体グリッド上の音圧応答をRTYPE=FRDISPとして定義することも可能です。この場合、内部的にはFRPRESに変換されます(M-TX/R-TX/I-TXは、M-PRES/R-PRES/I-PRESと解釈されます)。同様に、PSDPRESまたはRMSPRESの代わりとして、それぞれRTYPE=PSDDISPまたはRMSDISPとすることができます。
- RTYPE = MBDIS、MBVEL、MBACC、またはMBFRCの場合、PTYPEはMBREQMである必要があります。これら4つの応答タイプはMARKERを使用して定義し、MBREQMによって要求される必要があります。RTYPE = MBEXPRの場合、PTYPEはMBREQEである必要があります。応答はMBREQEによって要求される必要があります。RTYPE = MBMASS、MBCOG、またはMBINERの場合、PTYPEはPFBODYである必要があります。
- MBREQEは解析出力のために最大6つの式を持つことができますが、DRESP1で参照されるMBREQEでは1つの式を持つ必要があります。
- システムレベルのMBD応答はスカラー量である必要があります。したがって、時間依存のベクトルをスカラー量に変換するために、ATTBフィールドにはMAX、MIN、MAXABS、またはMINABSのいずれかを設定する必要があります。
- RANDPS IDがPTYPEまたはATTBのエントリにて定義されているレガシーデータもサポートされています。
- EXTNの拡張属性エントリのRANDIDが空のフィールドの場合、入力ファイル内のすべてのRANDPSカードが使用されることを意味します。
- 均質材料の静的応力応答の場合、DRESP1エントリのATTBフィールドを使用して、応力の集中や勾配を回避するのに役立つ可能性のある“クラスターサイズ”を定義できます。“クラスターサイズ”は、特定の応力応答についてATTiフィールドのPIDまたはEIDで定義された各要素に影響を与えます。クラスターサイズは、その応力寄与が個別の要素の応力寄与の計算に含まれる、指定された要素の周囲の要素の数を表します。クラスター内の要素の寄与はクラスター中心までの距離に基づいて重み付けられます(シェルおよびソリッド要素で使用可能です)。クラスターサイズを使用した要素の応力寄与の重み付けは、設計領域内に応力の勾配または応力の集中が存在するモデルで一般的に有用です。選択した要素クラスター内の応力分布が一様な場合、応力応答には大きな違いはない可能性があります。_s#.h3dファイルに別の結果タイプElement Stress Clusterが含まれており、HyperViewでResult type:ドロップダウンメニューからElement Stresses Clusterを選択することにより、要素クラスターの応答に基づく応力結果を表示できます。重要: クラスターサイズ(ATTB フィールド)オプションは、Stress Norm式とともに使用することはできません。もしそれらが一緒に定義されている場合、ERRORが発生します。
- 結果の断面力と結果の断面モーメントを、DRESP1でのRTYPE=RESFORCEによる応答として指定できます。ATTAフィールドで、結果の断面力コンポーネント(1,2,3)または結果の断面モーメントコンポーネント(4,5,6)のどちらを選択するかを指定します。ATTiフィールドでは、断面を定義するSECTIONバルクデータエントリの識別番号を参照する必要があります。SECTIONエントリはRTYPE=RESFORCE(DRESP1エントリ上)による最適化実行での応答として力 / モーメントを計算する、断面の面を定義するために使用できます。そのような場合、節点の力またはモーメントは、節点セット(GSID)内で指定されている各GRIDで追加されます。ESIDによって指定した要素を除き、節点(GSID)上のすべての要素の影響は、応答の計算で考慮されます。断面は節点のセットによって決定され、特定の面は要素のセットによって指定されます。この面は、指定された要素を含んでいない節点セットの側面として解釈されます(SECTIONをご参照ください)。これは同様に、RSIDを通じて剛体要素セットにも適用できます。デフォルトのGIDは、断面の幾何学的中心です。たとえば、シェルモデルでは、断面がテーパーの場合(図 4)、幾何学的中心は自動的に更新されます(GIDフィールドが空白の場合)。
- EXTN継続行のLOWFQ、HIGHFQ、SCALE、およびOCTAVEの各フィールドを通じて、周波数ベースの応答定義に対して拡張オプションを使用できます。
LOWFQとHIGHFQ:応答が決定される周波数範囲を定義します。また、ATTBフィールドを使用して、周波数範囲にわたる応答の組み合わせを計算するための関数を指定できます。
::SCALE:このフィールドを使用して、周波数範囲内の応答をスケーリングしたり重み付けしたりできます。(音圧の場合は、測定(または計算)された音響レベルに重み付けを適用することで、低周波数と高周波数に対する感度が比較的低い人間の耳によって知覚される相対的な音の強さを考慮に入れることができます。)- LIN(デフォルト) - 重み付けやスケーリングが適用されていない線形応答関数が出力されます。
(1) ここで、 はSCALE=LINオプションについて計算された線形応答関数、 は計算された周波数応答出力です。
- LOG - 重み付けが適用されていない対数応答関数が直接出力されます。
(2) ここで、 はSCALE=LOGオプションについて計算された対数応答関数、 は計算された周波数応答出力、 はPARAM, SPLREFDB(デフォルト = 1.0)、またはUNITSの入出力オプションエントリによって定義された参照応答です。
- DBA 周波数範囲内の応答にA特性-重み付けが適用されます。
(3) (4) ここで、 は周波数 におけるA特性-重み付き周波数応答出力、 は周波数 におけるA特性-重み係数、 は計算された周波数応答出力、 はPARAM, SPLREFDB(デフォルト = 1.0)、またはUNITSの入出力オプションエントリで定義された参照応答です。
- DBB 周波数範囲内の応答にB特性-重み付けが適用されます。
(5) (6) ここで、 は周波数 におけるB特性-重み付き周波数応答出力、 は周波数 におけるB特性-重み係数、 は計算された周波数応答出力、 はPARAM, SPLREFDB(デフォルト = 1.0)、またはUNITSの入出力オプションエントリで定義された参照応答です。
- DBC 周波数範囲内の応答にC特性-重み付けが適用されます。
(7) (8) ここで、 は周波数 におけるC特性-重み付き周波数応答出力、 は周波数 におけるC特性-重み係数、 は計算された周波数応答出力、 はPARAM, SPLREFDB(デフォルト = 1.0)、またはUNITSの入出力オプションエントリで定義された参照応答です。
参照応答はUNITS入出力オプションエントリで指定された単位系に依存します。単位系がSIの場合、その値は2.0E-5 Paとして設定されます。CGSの場合、2.0E-4 baryeに設定されます。MPaの場合、2.0E-11 MPaに設定されます。BGまたはEEの場合、4.17E-7 lbf/ft2に設定されます。UNITSデータが存在しない場合、デフォルト値は1.0です。
::OCTAVE:このフィールドを使用して、応答計算用のオクターブ帯域タイプを指定できます。音響スペクトルは通常、狭周波数帯域の代わりにオクターブまたは1/3オクターブ周波数帯で表されます。この表現は人間の耳による音の知覚と関連があり、周波数帯内の類似する応答にまたがる情報の圧縮を可能にします。OCTOPTフィールドで指定された関数を使用して、オクターブ帯域内のすべての周波数について応答が蓄積されます(下記をご参照ください)。フルオクターブ、1/3オクターブ、および1/8オクターブの帯域は一般にNVH解析で使用され、使用可能です(他の帯域も必要に応じて使用できます)。複数のオクターブ帯域にまたがる応答の蓄積の前には、重み付けも考慮に入れられます(SCALEフィールドに応じて)。- フルオクターブ - OCTAVE = 1
- 1/3オクターブ - OCTAVE = 3
- 1/8オクターブ - OCTAVE = 8
他のオクターブ帯域も使用可能であり、同じように要求できます。
OCTOPTフィールドはINT、SUMまたはAVGに設定できます。デフォルトのINTを使用すると、各オクターブ帯域の重み付き応答周波数曲線下の値が計算されます。SUMを使用すると、各オクターブ帯域の応答値の合計が得られます。AVGを使用すると、各オクターブ帯域の平均応答が得られます。
OCTAVEフィールドが指定されている場合、ATTBフィールドは無視されます。
注: 一般にデシベルスケールでは、電力量には10が使用され、場の量には20が使用されます。したがって、ERPには10が使用され、他の応答(音圧など)には20が使用されます。したがってこの場合、LOG、DBA、DBB、DBCについては、上記の対応する式で明示されているとおり20*log(<values>)を使用します。 - LIN(デフォルト) - 重み付けやスケーリングが適用されていない線形応答関数が出力されます。
- EXTN継続行のLOWFQ、HIGHFQ、SCALE、およびOCTAVEの各フィールドを通じて、周波数ベースの応答定義に対して拡張オプションを使用できます。
- =VOLUMEおよびATTA=ENCLOSEDを使うと、形状、フリー形状およびトポグラフィー最適化のために閉空間の応答を生成することができます。ENCLOSEDオプションは、この応答が閉じた2次元メッシュによって定義された閉空間であることを示します(自由エッジはサポートされていません)。この閉空間応答タイプには、ATTIフィールドがPIDにセットされている必要があります。
- ATTBフィールドは、RMS応答についてはRMSまたはZCFに設定できます。=RMSはRMS応答を表し、ATTB=ZCFは対応するRMS応答に基づいたゼロクロッシング周波数応答を表します(ゼロクロッシングの詳細については、ユーザーズガイドのランダム応答解析をご参照ください)。
- サーフェス応力応答をソリッド要素用に定義するには、RTYPE=STRESSと、1つ以上のサーフェス応力応答のアイテムコード(SVMS、SMPS、SMIPS)を使用します。
- 静的破壊応答(RTYPE=FAILURE)の許容応力は、MAT1またはMATT1エントリから取得されます。STフィールド(引張)はMISESとMAJORに使用され、SCフィールド(圧縮)はMINORに使用され、SSフィールド(せん断)はTRESCAに使用されます。複数の破壊基準をさまざまな許容値で使用できます。シェルの場合は、Z1およびZ2用の特定のアイテムコードは存在せず、代わりに、両方の応答が生成され、クリティカルな応答が保持されて出力されます。
- 現在、DRESP1の座標系は以下の応答でサポートされています。
節点に基づいた応答:DISP、SPCFORCE、およびGPFORCE(CIDで座標系IDを指定するか、基準座標系の場合はBASICを指定します)。
要素に基づいた応答:シェル要素では、STRESS、STRAIN、およびFORCE(CIDで座標系を指定します。基準座標系の場合はBASIC、要素座標系の場合はELEM、局所座標系の場合はLOCALを指定します)。
- Neuber応力 / ひずみ応答は、トポロジー最適化とフリー寸法最適化ではサポートされていません。
- HyperMeshでは、このカードは最適化の応答として表されます。