PJOINTG
バルクデータエントリ JOINTGバルクデータエントリを介して2つの節点間のジョイント結合のプロパティを定義します。
フォーマット
| (1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PJOINTG | PID | ||||||||
| PROPERTY=STOPまたはLOCKの場合 | |||||||||
| PROPERTY | DOF | LB | UB | TYPE | LDOF | ||||
| PROPERTY=ELASの場合 | |||||||||
| PROPERTY | DOF | ||||||||
| STIFFNESS | |||||||||
| PROPERTY=NELAの場合 | |||||||||
| PROPERTY | DOF | FLAT | |||||||
| F1 | U1 | ||||||||
| etc | etc | ||||||||
| Fi | Ui | ||||||||
| PROPERTY = RIGIDの場合 | |||||||||
| PROPERTY | DOF | ||||||||
| PROPERTY=DAMPの場合 | |||||||||
| PROPERTY | DOF | ||||||||
| DAMP | |||||||||
| PROPERTY=CREFの場合 | |||||||||
| PROPERTY | DOF | ||||||||
| CREF | |||||||||
例
| (1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PJOINTG | 2 | ||||||||
| STOP | 2 | 2.0 | 4.0 |
| (1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PJOINTG | 2 | ||||||||
| ELAS | 123 | ||||||||
| 200.0 |
定義
| フィールド | 内容 | SI単位の例 |
|---|---|---|
| PID | ジョイントプロパティ識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
| PROPERTY | ジョイント内の対応する自由度に適用されるプロパティタイプ。
デフォルト値はありません。 |
|
| PROPERTY=STOPまたはLOCKの場合 | ||
| DOF | 指定されたプロパティを適用する自由度。 デフォルトなし(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
|
| LB | 指定されたプロパティがアクティブになる自由度の下限。下限には負の値を指定する必要があり、これはジョイントに関連付けられている節点が、STOP/LOCK条件が適用される前に、指定されたDOFで互いの方向に移動することができる相対変位を示します。 デフォルト = 空白(実数 < 0.0) |
|
| UB | 指定されたプロパティがアクティブになる自由度の上限。上限には正の値を指定する必要があり、これはジョイントに関連付けられている節点が、STOP/LOCK条件が適用される前に、指定されたDOFで互いに離れる方向に移動することができる相対変位を示します。 デフォルト = 空白(整数 > 0.0) |
|
| TYPE | STOP/LOCKオプションの限度に対する変位値の解釈を示します。
|
|
| LDOF | 自由度のいずれかがロックされた場合、デフォルトではそのジョイントの他の自由度もロックされます。ただし、LDOFフィールドで自由度が指定されている場合、いずれかの自由度がロッキングフェーズに入ると、これらの自由度のみがロックされます。 デフォルト = 空白(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
|
| PROPERTY=ELASの場合 | ||
| DOF | 剛性値を適用する自由度。 デフォルトなし(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
|
| STIFFNESS | 指定された自由度の剛性値。 デフォルトなし(実数) |
|
| PROPERTY=NELAの場合 | ||
| DOF | 剛性値を適用する自由度。 デフォルトなし(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
|
| FLAT | 表内の指定されたUi値範囲外のFi値の処理方法を指定します。
|
|
| Fi, Ui | 指定されたDOFに関連付けられている自由度の力-変位の値。 デフォルトなし(実数) |
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| PROPERTY=RIGIDの場合 | ||
| DOF | 剛的に結合される自由度。 デフォルトなし(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
|
| PROPERTY=DAMPの場合 | ||
| DOF | 減衰値を適用する自由度。 デフォルトなし(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
|
| DAMP | 減衰値。 デフォルトなし(実数)。 |
|
| PROPERTY=CREFの場合 | ||
| DOF | 構成の基準値が適用される自由度。 デフォルトなし(1 ≤ 整数 ≤ 6、空白を挟まない単一または複数の整数を指定できます) |
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| CREF | 構成基準値。 デフォルトなし(実数) |
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コメント
- PJOINTGエントリは、対応するジョイントプロパティを定義するために、JOINTGバルクデータエントリの JPIDフィールドで参照できます。
- LB値とUB値は、次の考慮事項に基づいて解釈されます。
- PJOINTGエントリのTYPEフィールド。TYPEフィールドが空白の場合、LBフィールドとUBフィールドがジョイントの相対運動の下限と上限を特定します。
- JOINTGエントリで定義される座標系。
- JOINTGエントリのG1およびG2節点。
- ELASプロパティとNELAプロパティは、軸ジョイント、直交ジョイント、並進ジョイント、円筒ジョイントおよび回転でサポートされています。
HINGEジョイントに対しては、現時点ではELASのみがサポートされています。
RIGIDプロパティは、軸ジョイント、直交ジョイント、並進ジョイント、円筒ジョイントおよび回転ジョイントでサポートされています。
同じジョイントの異なる自由度ごとに異なる剛性値が必要な場合、ELAS継続行と関連付けられる剛性を繰り返すことができます。
同じジョイントの異なる自由度ごとに異なる曲線が必要な場合、NELA継続行と関連付けられる力-変位曲線を繰り返すことができます。同様に、RIGID継続行も繰り返すことができます。1つのジョイントの異なる自由度に、線形、非線形弾性、またはRIGID定義を設定できます。
CREF継続行は、JOINTGバルクデータエントリに列挙されたすべてのジョイントに対してサポートされます。
- CREFでは、力やモーメントが0になるジョイントの基準位置を指定することができます(この位置が初期位置と異なる場合)。このようなジョイントの場合、最大6つ(ジョイントタイプによって異なる)の構成基準値を指定できます。これらの値は、ジョイントの弾性挙動(ELAS)やSTOP/LOCK(TYPE=Default)など、対応するDOFに沿った複数のジョイントの挙動に影響します。CREFは、MOTNJGではサポートされません。TYPE=1が設定されている場合、CREGはSTOP/LOCKでもサポートされません。CREFは、現時点で、大変位非線形静解析、陰解法大変位非線形過渡解析、および陽解法解析でのみサポートされています。
- JOINTGを使用して定義されるOptiStructジョイントは、OptiStruct-MotionSolve統合を伴うJOINTバルクデータエントリを使用して定義されるマルチボディダイナミクス(OS-MBD)ジョイントとは異なります。
- PJOINTGは以下の解析をサポートします:
- ELAS、RIGID、DAMP、およびCREF
- 陽解法動解析を除くすべての解析タイプ。
- NELA、STOP、LOCK
- 小変位および大変位解析ケースのための非線形静的および非線形過渡解析。
- JOINTFとJOINTD 入出力オプションのエントリは、それぞれ JOINTGの力と変位を出力するために使用できます。
- PROPERTY=NELAの場合、JOINTGの力(トータルのジョイント力) とJOINTG弾性力の両方が出力されます。