PAABSF
バルクデータエントリ 流体音響吸収体要素のプロパティを定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PAABSF | PID | TZREID | TSIMID | S | A | B | K | RHOC |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PAABSF | 4 | 3 | 4 | 1.0 | 0.5 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
PID | プロパティ識別番号。 (整数 > 0) |
|
TZREID | 周波数の関数として抵抗を定義するTABLEDiエントリの識別番号。インピーダンスの実数部分です。 (整数 > 0 またはブランク) |
|
TZIMID | 周波数の関数としてリアクタンスを定義するTABLEDiエントリの識別番号。インピーダンスの虚数部分です。 (整数 > 0 またはブランク) |
|
S | インピーダンスのスケールファクター。 デフォルト = 1.0(実数) |
|
A | CAABSFエントリ内で1つまたは2つの節点が指定されている場合のエリア係数。 デフォルト = 1.0 (実数 > 0.0) |
|
B | 等価減衰係数。 デフォルト = 0.0(実数) |
|
K | 等価剛性係数。 デフォルト = 0.0(実数) |
|
RHOC | データリカバリーの中で吸収係数の計算で使用される定数。
デフォルト = 1.0。現在は使用されていません(実数) |
コメント
- PAABSFは、CAABSFエントリのみによって参照されます。
- CAABSFエントリで指定している節点が1つのみの場合、インピーダンス Z(f)=ZR+iZi は、その節点における合計インピーダンスです。2つの節点が指定されている場合、インピーダンスは単位長さあたりのインピーダンスです。3つまたは4つの点が指定されている場合、インピーダンスは単位面積あたりのインピーダンスです。 ZR(f)=TZREID(f)+B および Zi(f)=TZIMID(f)=K/(ω) を確認します。
- 抵抗は減衰量Bを表しています。リアクタンスはタイプ
(ωM−K/ω)
の量を表しています。このインピーダンスは次のように定義されます。
(1) Z=p/uここで、- p
- 圧力
- u
- 速度
- インピーダンスのスケールファクターSは、要素剛性および減衰項の計算において、次のように使用されます。
(2) k=AS2πfZi(f)S2R+Z2i∫(of shape functions)b=AS2πfZR(f)Z2R+Z2i∫(of shape functions) - 反射なしの境界を作成するには、すべての周波数について、TZREIDフィールド(抵抗、インピーダンスの実数部分)によって参照されるTABLEDiエントリの値を(
(ρfluid)*(cfluid)
と同じ値に設定します。これにより、境界の垂直面を通して無反射で音波を伝播できるようになります。この条件は、Sommerfeld境界条件と呼ばれています。ここで、
- ρfluid
- 流体の密度
- cfluid
- 流体内の音速
- このカードは、HyperMesh内のプロパティとして表現されます。