PBUSH1D
バルクデータエントリ 1次元スプリング-ダンパ構造要素の線形と非線形特性を定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PBUSH1D | PID | K | B | M | |||||
SPRING | TYPE | IDT | IDC | IDTDU | IDCDU | ||||
DAMPER | TYPE | IDT | IDC | IDTDV | IDCDV | ||||
GENER | IDT | IDC | IDTDU | IDCDU | IDTDV | IDCDV |
例1
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PBUSH1D | 35 | 4.35 | 0.5 |
例2
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PBUSH1D | 35 | 4.35 | |||||||
SPRING | TABLE | 43 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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PID | プロパティ識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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K | 剛性。 デフォルト = 0.0(実数 > 0) |
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B | 粘性減衰。 デフォルト = 0.0(実数 > 0) |
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M | 全質量。 デフォルト = 0.0(実数 > 0) |
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SPRING | スプリング特性を定義する関数が次に続くことを示す文字列。
ここで、CBUSH1D要素座標系ではU = U(GB) – U(GA)です。GA/GBはCBUSH1D上の節点です。 |
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DAMPER | 次に続く5つのフィールドで、力と速度の関係について非線形粘性要素を定義することを指定する文字列。 (文字) |
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GENER | 次に続く7つのフィールドで、力と変位および速度の関係について、一般的な非線形弾性スプリングと粘性ダンパ要素を定義することを指定する文字列。 (文字)この要素の場合、関係はTYPE=EQUATのみで定義できます。 |
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TYPE | 定義のタイプを示す文字列。
GENERでは、TYPE = 空白またはEQUATが許可されます。 (文字) |
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IDT | TYPE=EQUATの場合は、引張に関するDEQATNエントリの識別番号。 TYPE=TABLEの場合は、引張と圧縮に関するTABLEDiエントリの識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
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IDC | TYPE=EQUATの場合は、圧縮に関するDEQATNエントリの識別番号。 TYPE=TABLEの場合は無視されます。 デフォルト = IDT(整数) |
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IDTDU | TYPE=EQUATの場合は、引張に関するDEQATNエントリの識別番号。 DEQATNエントリは、変位u(引張の場合u > 0)について、力Fの導関数を定義します。SPRINGとGENERでのみ、TYPE=EQUATの場合に必要です。 デフォルト値はありません(整数) |
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IDCDU | TYPE=EQUATの場合は、圧縮に関するDEQATNエントリの識別番号。 DEQATNエントリは、変位u(圧縮の場合u < 0)について、力Fの導関数を定義します。SPRINGとGENERに対してのみ。 デフォルト = IDTDU(整数) |
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IDTDV | TYPE=EQUATの場合は、引張に関するDEQATNエントリの識別番号。 DEQATNエントリは、速度v(引張の場合v > 0)について、力Fの導関数を定義します。DAMPERとGENERの場合でのみ、TYPE=EQUATの場合に必要です。 デフォルト値はありません(整数) |
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IDCDV | TYPE=EQUATの場合は、圧縮に関するDEQATNエントリの識別番号。 DEQATNエントリは、速度v(圧縮の場合v < 0)について、力Fの導関数を定義します。DAMPERとGENERに対してのみ。 デフォルト = IDTDV(整数) |
コメント
- 剛性K、減衰B、質量Mのいずれかを指定する必要があります。BとMは、静的サブケースでは無視されます。
- SPRING継続行は、幾何学的非線形解析の解析タイプでのみ使用されます。表入力は、剛性Kよりも優先されます。
- PBUSH1Dは、CBUSH1D要素のみから参照できます。
- PBUSH1Dは、微小変位ケースと大変位ケースの線形静解析タイプ、非線形静解析タイプ、非線形過渡解析タイプでサポートされています。
- 全ての線形サブケースと、微小変位の非線形解析(ANALYSIS=NLSTAT)サブケースでは、PBUSH1DとCBUSH1Dは内部的に等価なPBUSH(必要な場合はPBUSHT)とCBUSHに変換されます。
- 継続エントリで定義されたパラメータは、非線形解析タイプのみで使用されます。
- 継続エントリでパラメータが定義され、非線形解析タイプが使用されている場合を除き、線形のKとCがすべての解析タイプで使用されます。さらに、パラメータKとCは、最初の荷重ステップの1回目の反復の初期値として使用され、それ以降は継続エントリのパラメータが線形パラメータを上書きします。SPRINGまたはGENERが指定されると、Kは上書きされます。DAMPERまたはGENERが指定されると、Cは上書きされます。
- 複数の継続エントリが定義されている場合、SPRINGの力などは重ね合わせられます。同じ種類の複数の継続エントリは許可されません。
- TYPE=TABLEの場合、TABLEDiエントリの値は引張と圧縮に対応します。表の値が正の値の引数に対してのみ指定されている場合は、その表で定義される関数がゼロに関する奇関数であると想定されます。
- TYPE=EQUATの場合、引張の式と圧縮の式は異なる可能性があります。圧縮の識別番号が空白のままである場合、引張と圧縮に同じ式が適用されると想定されます。
- このカードは、HyperMesh内のプロパティとして表現されます。