RGYRO
バルクデータエントリ モーダル周波数応答解析および / またはモーダル複素固有値解析でローターダイナミクス解析を実行するのに必要なデータを含めます。RGYROバルクデータエントリは、特定のサブケース内の対応するRGYROサブケース情報エントリによって参照されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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RGYRO | RID | SYNCFLG | REFROTR | SPDUNIT | SPDLOW | SPDHIGH | SPEED |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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RGYRO | 14 | ASYNC | 3 | FREQ | 55 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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RID | <整数>
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|
SYNCFLG |
デフォルト値はありません。 |
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REFROTR |
デフォルトなし<整数 > 0> |
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SPDUNIT |
デフォルト値はありません。 |
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SPDLOW | 同期解析用の最小ローター速度。 デフォルト = 0.0 <実数> |
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SPDHIGH | 非同期解析用の最大ローター速度。 デフォルト = 99999.0 <実数> |
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SPEED |
デフォルト = 0 <整数、実数> |
コメント
- 複数のRGYROバルクデータエントリが同じRIDを持つことはできません。
- RGYROバルクデータエントリの一部のオプションフィールドに入力される値は、使用される解析タイプ、実行される解析のタイプ、特定のパラメータの値といった要因によって異なります。次の表は、一部のオプションフィールドと、記載されている要因に基づいたそれらの関連性を示しています。ローター速度がモーダル周波数(複素固有値解析)または荷重関数の周波数(周波数応答解析)と等しい場合には同期解析が実行され、ユーザー指定のローター速度が解析に使用される場合には、非同期解析が実行されます。
解析タイプ 同期 / 非同期解析 必須のエントリ PARAM, GYROAVG コメント モーダル法による周波数応答解析 同期 なし 0 - 同期 SPDLOW, SPDHIGH -1 3, 4 非同期 SPEED 0 - 非同期 SPEED -1 4 モーダル複素固有値解析 同期 SPDLOW, SPDHIGH - 3, 4 非同期 SPEED - 4 - モデル化する座標内に複数のローターが存在する場合、そのうち1つのローターが参照ローターとして選択されます。残りのローターの速度は、参照ローターに線形従属します。スケールファクターS1とS2を使用して、速度を関連付けます。
(1) ここで、- Ω
- ローターの速度(参照ローター以外)
- S1およびS2
- スケールファクター
- Ωref
- 参照ローターの速度
スケールファクターS1およびS2は、RSPINRエントリに指定された相対ローター速度の最小二乗平均フィットによって計算されます(参照ローターのSPDLOWからSPDHIGHの間)。SPDLOWまたはSPDHIGHの値がRSPINRエントリで指定された範囲を超えた場合は、RSPINRエントリの値から外挿されます。
- PARAM, WR3 およびPARAM, WR4は、ローター減衰で必要となります。